『小さな街の、大きな闇。』
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
『零那の暴走』
もう耐え切れん。
店のオーナーとこ行った。
潰れた理由。
海斗の行方。
雌豚ババァとの繋がり。
海斗を組に入れた理由。
零那は暴走してた。
自分の中の、もう1人の自分でも制御不能だった。
海斗が、こんな奴等に殺されてたらって考えたら...
もうホンマそれだけで耐えれん。
オーナーは、全部何の話か解らんってシラ切り通した。
其れがごっつ冷静で更にムカついた。
そうや。
こうやって叫んで暴れて騒ぐしか出来ん無力なクソガキや。
それでも、それでも...
こんなんナシやんかっ!!
海斗の事を何や思てんのっ!!
オモチャちゃうんでっ!!
心が在る人間なんやでっ!!!
ほんっっっまに悔しくて悔しくて悔しくて...たまらんかった。
何も出来ん自分を呪った。
みっともなく、その場で泣き崩れた。
此の時、銃が家じゃなくポケットに在ったら間違いなく...
躊躇なんかせんかった...
周りの連中に殺されると解ってても、撃ち殺しただろうに...
泣き崩れて放心状態中、オーナーにオモチャにされた後、丁寧に抱えられて車に乗せられ、駅に降ろされた。
どうでも良い、何もかも。
イタくもない。
こんなん海斗と永斗のイタミに比べたら、どうでもいいくらいイタくない。
ページ上へ戻る