『小さな街の、大きな闇。』
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『真相』
怜が、冷静に聞く。
『辞めたくなるような理由は?最近オマエの様子がおかしいのも、辞めたい理由と繋がるやんな?もうええけん言えって。隠すなっ!!』
永斗が弱々しく言う。
『海斗、俺はオマエとずっと一緒や...ズットズット変わらん!!教えてくれ!!頼むわホンマ...』
零那も言う。
『海斗、皆が海斗を心配してる。支えるやん。出来る限り尽くすやん。救いたいんや!!ツライやろ?!せやったら今、此処にいる皆で、どうしたらいいか考えよや!!教えてっ!皆、何が出来る?何をしたら海斗を救える?』
海斗は、涙を堪えつつ話し出した。
誕生日の後日から売人やらされてた事。
組に入れられた事。
だから皆と同じカタギじゃ無いって事が歯痒かった事。
定期的に薬打たれ続けてる事。
其れが無いと躰が耐えれん状態になってしまってる事。
死体の処理をやらされた事。
オンナを抱けと言われ、オバサン達にオモチャにされてる事。
零那は、ごっつムカついた。
怒りで身震いがした。
オバサンのオモチャ?
海斗が?
有り得んかった。
クソはがいたらしぃて耐えれなんだ。
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