サクラ大戦来訪者は私の幼馴染
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司令としての仕事
太正12年11月某日・・・
彼紫藤直哉は、朝から外回りをしていた。
直哉が外回りをしているには理由がある。
「さてと、後はすみれさんのご実家の神埼重工か、今の所新機体を作る事は、財界の方には不評なのは知ってたけど、かなり厳しいよなあ」
「まして脅威が、去った直後だしな、復興に使って、商売に使いたいのもわかるけど、あれは露骨過ぎるよな」
「確かに、帝国華撃団は、維持費が膨大だけどさ、もし光武以上の力を持つ敵が出てくる可能性があるのに」
「直哉司令お疲れ様です」
「あ、あやめさんお疲れ様です」
「直哉司令はやはり天海以上の敵が現れると思ってますか?」
「ええ、出てくるでしょうね、行方のわからない、葵叉丹が不気味ですけど、そのほかにも、並行世界の真宮寺姉弟が、戦っていた、怪物の残骸がこちらの世界にある以上注意が必要ですし、それにまた彼らに会える気がするんです」
「本当、直哉君司令官らしくなったわね」
「よしてくださいよあやめさん。さてと一度帝劇に戻りましょう」
「そうね向こうには、昼過ぎに行くと連絡しとくわね」
「ありがとうございます。あやめさん」
直哉とあやめが帝劇に戻ると大神が、二人を出迎えた。
「あ、二人共お帰りなさい」
「直哉あやめさんと、どこに行ってたんだい?」
「大神さん男女でお出かけですよ、頭を使えばわかるでしょ、ねあやめさん」
「ええ、そうね直哉君」
「まさか、デートなのか?」
「そうですよ」
「ええ.そうね」
「・・・・」
直哉とあやめは、固まった大神を無視し、帝劇の中に入った。
「あ、あやめさんに直哉君どこかに、お出かけだったんですか?」
「あ、椿ちゃんそうなんだよ、司令官としての仕事でね」
「そうなんですか?大変だね直哉君も」
「じゃあ僕達、食堂に行くから」
二人は食堂に向かうと、そこには、さくらがいた。
「あ、さくらちゃんも、お昼?」
「ねえ、直哉君お昼からも外回りでしょ、一緒に行きたいな」
「・・・うんいいよさくらちゃんには、見せないとと思ってたしね」
「良いですよね?あやめさん」
「ええ」
神埼重工応接間・・・
「すまんの遅くなっての」
「いえいえ、こちらが押しかけたのが悪いので」
「初めまして神崎忠義様、私は米田中将に代わり帝国華撃団の総司令をしています。紫藤直哉と言います」
「何?紫藤じゃと、それならお前さんは、卓と、桜花の息子かの?」
「ええ、そうです。自分の両親の名前は、父が紫藤卓、母は紫藤桜花です」
「やはり、二人の息子か、いやいや大きくなったの、して今日はどうして来たのかの?」
「実は、忠義様にお願いが、あってまいりました」
「ふむお願いじゃと、そのお願いとは?」
「先日黒乃巣会との決戦があったのは、ご存知ですよね?」
「ふむ、それが関係があるのか?」
「はいその前に、彼女の紹介をします」
「さくらちゃんお願い」
「私の名前は、真宮寺さくらです。よろしくお願いします」
「!!まさか一馬さんの娘なのか?」
「はい、そうです。お父様をご存知なんですか?」
「ああ、よく知ってるよ、降魔戦争前に挨拶に来てたからのう」
「忠義様。このままでは、降魔が復活する可能性出てきたんです」
「現状の光武では、降魔が相手だと性能的に負ける可能性があるんです。そして降魔が出てきてから、準備するのは、遅すぎるんです」
「成る程、新型を作るための資金援助をすれば良いんじゃな」
「はい」
「確かに、君の言う通りじゃな、今の内に、出来る事があるならすべきじゃな」
「君の要請、確かに引き受けたじゃよ」
「ありがとうございます。忠義様」
「すみれは役にたってますかの」
「はい」
「え、まさかすみれさんのお爺様ですか?」
「そうじゃよ」
「ええええーーーー」
さくらの叫び声が、神崎家中に、響いた。
「それでは忠義様失礼します」
「うむ」
そして、直哉とさくらは、神埼重工を後にし、帝劇に戻った。
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