selector KAMENRIDE WIXOSS
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第2部『計画打倒編』
第13話『壮絶!二人の覚悟』
前書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダー斬鬼:『仮面ライダー響鬼』に登場。朱鬼の弟子であったザンキ(本名財津原蔵王丸)が変身鬼弦 音伽で変身した姿。朱鬼と行動していた時代にノツゴに捕らわれ、朱鬼に助けを求めたが朱鬼はそのまま構わず斬鬼ごとノツゴを攻撃。その際に斬鬼は鬼として復帰出来ない身体となってしまう。しかし、激化する魔化魍との戦い、そして轟鬼の負傷によって再び鬼として復帰。だが、戦う度にその身体は傷み、朱鬼の弟子であった頃に学んだ禁呪、返魂術を使用。一度は死んだが、亡霊として復活。轟鬼が復帰するのを確認し、その魂は消滅した。その意志は轟鬼に受け継がれる。
死神部隊:メディックロイミュードがロイミュードの死神になった時に開発した、性能特化の精鋭部隊のロイミュード。中盤ではメディックの盾にされ、後半ではゴルドドライブの手駒にされたりと良い扱いを受けていない。
一覇二鳥:赤のアーツ。ルリグにダブルクラッシュ(二面割り)と特定のガード封印を与える。
ピーピング・アナライズ:ピルルク専用の青のアーツ。指定したレベルのシグニカードを手札から破棄させる。セレクターバトルでは追加効果で対戦相手の願いを見る能力がある。
アークオーラ:タマ専用の白のスペル。味方シグニを墓地送りにして追加攻撃を得る。
realize-夢の待つ場所-~White Hope~:selector infectedWIXOSSのエンディングのるう子アレンジ版で鎧武の戦闘用BGM。
我ら思う、故に我ら在り:仮面ライダーゴーストのオープニングで雅の戦闘用BGM。
移動するキャッスルドランの内部で、雅は懐に入れておいた古ぼけた写真を取り出す。
「みんな、また僕に力を貸して欲しい。」
小声で雅は呟く。
「オヤジさん、その写真は?」
写真を眺めている雅に、遊月は単刀直入な質問をした。
「ああ、これか?見たいか?」
「はい!」
「そうか。見て面白味のあるものじゃ無いが、ほい。」
雅は、るう子達に持っていた写真を渡した。
「これって!?」
るう子達は驚く。
「ああ。それは今から23年前、僕の結婚式を挙げた時の写真だ。義母さんが、これくらいの写真は持っておいて損は無いって言って始さん、カリスに撮らせたものだ。」
雅の写真には、雅の左隣に金髪でロングヘアーのウエディングドレスを着た女性が、そして二人を囲うように四人の男女が映っていた。
「雅さん、二人の周りにいる人達は?」
「ああ、こいつ等は22年前、僕がまだ仮面ライダーとして戦っていた時のチームのメンバーで、妻もその一人だ。」
「っていう事は、オヤジさんって職場結婚みたいなやつですか?」
「いや、僕の場合は見合い婚だ。ただ、職場の知り合いに見合いの一つでもしたらどうだと言われてな、その時はお互いにサプライズでビックリさせられたよ。」
「でも、何でさっきこの写真を見ていたのですか?」
「理由を言おう。僕の、仮面ライダーディロードの力は人々との絆と希望の力が原動力となって、真の力を発揮するんだ。ただ、僕一人でそれが出来るか不安だっただけだ。」
「大丈夫です。るう達が居ます。雅さんは、一人じゃありませんし、みんなで絆と希望を託せば、雅さんはもっと強くなります!」
「そうか。ありがとうな、るう子。」
「こっちこそ、雅さんのおかげで決心がつきました。私、タマと戦います。」
「そうか。ならタマはるう子に任せよう。僕がウリスと戦う。みんなには、人々の避難とダークライダーの駆除を任せたい。」
「オッケー!任せて!」
キャッスルドランはるう子達を運び、その日1日は終わる。
翌日、るう子は再び東京タワーに向かう。
「オヤジさん、それって!?」
「ああ、チェイサー用のマッハドライバーだ。」
「凄い。一体いくつのベルトを持っているんですか?」
「前に使った物にこのマッハドライバー、それから、ユキに渡すこの変身鬼弦 音伽を含めると大体8つくらいだと思う。さて、入るぞ。」
雅の声を聞き、るう子達は入って行く。無限モンスタープラントが破壊されている為か、怪人達は居なかった。そのため、雅に続いてるう子は階段をすんなり登り、ウリスの居る部屋に辿り着く。
「ウリス!今日は決着を付けに来た。」
「あら、そう?タマ、リメンバ、行きなさい!」
「ゥウワアアァア!」
「全く、人使いが荒いですね。行きましょう蛮野さん。」
「ああ。シグマを完成させる前に、こいつ等を倒しておいて損は無いだろう。」
ウリスは既に変身した王蛇とゴルドドライブをけしかける。
「みんな、行くぞ!変身!」
《シグナルバイク!ライダァー チェイサー!》
雅はマッハドライバー炎で仮面ライダーチェイサーに変身し、ソーサラーに向かう。
一方、るう子達は─
「ふん。何人来ようと同じこと。シグマが完成した場合、貴様等を先に管理してやろう。」
「そんなことさせないわ。るう子、みんな、行くわよ。」
ユキは音伽を奏で、仮面ライダー斬鬼に変身する。るう子達の変身も終わり、鎧武は王蛇の所に向かい、残った七人がゴルドドライブの相手をする。
「タマ!目を覚まして!」
〈ロック オープン!極アームズ!大・大 大・大 大将軍!〉
鎧武は極アームズに変身する。
〈マンゴパニッシャー 影松〉
鎧武極アームズはマンゴパニッシャーと影松・真を召喚し王蛇を攻撃する。
「ゥウワアアァア!」
〔STRIKE VENT〕
王蛇はメタルホーンを装備して鎧武に反撃とばかりに突進しようとする。しかし、鎧武はヘルヘイムの植物を使い王蛇の動きを止め全てのアームズウェポンを召喚して、一斉攻撃を行う。
〈無双セイバー 火縄大橙DJ銃〉
更に鎧武は無双セイバーの大剣モードを取り出す。
〈ソイヤッ!極スカッシュ!〉
「タマ、ごめん!少し我慢してね!ハアッ!」
鎧武極アームズは横一閃に無双セイバーを放つ必殺技、アブソリュートチャージを王蛇に放ち王蛇のデッキを粉砕し、変身を解除させる。
「ぅ、、、ぅん?」
度重なる戦闘の疲れと先程の攻撃の余波からか、変身が解除されたタマは倒れるように寝てしまった。
その頃、マッハ達はゴルドドライブの呼び出したロイミュードの死神部隊達と戦っていた。
「こいつ等、かなり強い!」
《シグナルバイクシフトカー!ライダァー デェッドヒィート!》
マッハはデッドヒートマッハにパワーアップし、高速でロイミュード達を殴り飛ばし、
「トドメだぁ!」
《ヒッサツ!バースト!フルスロットル!デェッドヒィート!》
デッドヒートマッハは必殺技のヒートキックマッハーをロイミュード三体に放ち、013、021、085のコアが破壊される。
「音撃斬!雷電斬震!」
斬鬼は033に音撃新弦烈斬を刺し、清めの音を奏でて撃破する。
「あとはリメンバ、貴女だけね。」
「さあ、観念してください。」
ファイズとオーズはゴルドドライブに近づく。すると、
「観念しろだと?シグマの研究が終わっていない状況で終われるわけ無いだろう。退こう、リメンバ。」
「ええ、そうですね蛮野さん。」
ゴルドドライブはそう言い残して去ってしまった。
「また、リメンバを逃してしまったわ。」
ファイズは残念そうに言った。
一方雅の方はソーサラーに圧されていた。
「さっきまでの威勢はどこへ行ってしまったのかしら?」
<ボルケイノ!ナウ!>
ソーサラーはディースハルバードから火炎弾を放つ。
「危ない!」
《break up!》
チェイサーはブレイクガンナーを使い魔進チェイサーに変身し攻撃をガードする。そして、
《ライダァー チェイサー!》
魔進チェイサーから再び仮面ライダーチェイサーに変身し、ソーサラーに向かい、ソーサラーは怯む。それを見た雅は変身を解除し、ゴーストドライバーを出現させる。
「もう決めたんだ。迷わないと。今ここでウリス、お前の野望を終わらせる!魂、燃やしきる!」
雅は目の紋章を描く。すると、身体がみるみるうちに輝き出す。その光が収まると雅の手には一つの眼魂があった。
「今こそ力を貸してくれ、僕自身よ。」
{一発闘魂!ア~イ!バッチリミナー!バッチリミナー!}
雅が眼魂をセットすると、ゴーストドライバーの中からかつて戦ったディロードそっくりなディロードゴーストが出現する。
「変身!」
{闘魂開眼!ディロード!紡ぐべき希望!あるだけで本望!}
雅はディロードゴーストを纏い仮面ライダーゴーストディロード魂に変身した。
「その姿は、あなたは一体!?」
ソーサラーは目の前の光景に驚く。
「久し振りに名乗るか。僕は装填の守護騎士。僕が過ぎ去った世界は僕の存在を消し去る。だが、今から戦うお前だけは!僕の存在を忘れるな!」
ゴーストディロード魂はディロードの武器である銃剣のロードスラスターを構えて走り出す。
「おのれぇ!喰らいなさい!」
ソーサラーは火炎弾を放つが、ゴーストディロードは軽やかな動きで回避し、ソーサラーを斬り攻撃する。
「よし!この世界のみんなとの希望、その絆の力、見せてやる!」
{ダイカイガン!ディロード!オメガドライブ!}
【WORLD HOPE-selector infected WIXOSS-】
「僕の本領発揮。世界の希望、ワールドホープ発動!」
ゴーストディロード魂が叫ぶと背中に一対の透明な翼が現れる。
「あれって、夢限少女誕生の時の翼じゃ!?」
かつて、セレクターバトルで願いを叶えたメンバーはゴーストディロード魂の背中の無色の翼に驚く。
「みんな、驚かずに聞いてくれ。僕は今、この世界と一時的にリンクしている。みんなの持つWIXOSSのスペルかアーツを宣言してくれ!」
「分かったよオヤジさん。アーツ一覇二鳥!」
「おう!ありがとう!」
遊月が宣言すると、ロードスラスターが赤い炎に包まれ、ゴーストディロード魂は駆け抜ける。
「ヤバいわね!」
<バリア!ナウ!>
ソーサラーはバリアを張るが、
「鬱陶しい!」
ゴーストはそのままバリアを破壊しロードスラスターによる二連撃を放つ。
「次は私の番ね。アーツ、ピーピング・アナライズ!」
清衣はかつて自分がルリグ時代に必殺技として持っていたアーツを使用する。
「成る程な。ウリスはこう動く気か。」
ゴーストはピーピング・アナライズの効果でソーサラーの行動を完全に把握する。
「雅さん!スペル、アークオーラ!」
るう子はアークオーラを宣言する。ゴーストは突進しソーサラーを切り裂く。更に、電王ベルトを破壊しデンガッシャーソードモードのオーラを纏い、
「必殺、電王の必殺技!パート3と、見せかけてストレートド真ん中!」
電王の必殺技を放つと今度はドライブドライバーを破壊し、トライドロンが出現し、ソーサラーの周りを回転する。ゴーストはそのままピンボールのように跳ねながらソーサラーを蹴って行く。
「喰らえ!必殺、ディロードロップ!」
ゴーストはトドメに強力なキックを一発ソーサラーに放つ。その攻撃の後、更にゴーストはサガークベルトを破壊し、ロードスラスターから赤い鞭状の物が伸びソーサラーを捕らえる。
「終わりだ。スネーキングデスブレイク!」
ゴーストはロードスラスターを擦り、鞭を締め上げ爆発させ、ソーサラーに大打撃を与える。
「まだ、まだ終わらないわ!」
それでも、ソーサラーは力を振り絞って立ち上がる。
「そうか。まだ戦えるなら今のうちに倒さないと!」
{ダイカイガン!ディロード!オオメダマ!}
ゴーストは強化必殺技を発動。ディケイドを除く、クウガからフォーゼまでの12の平成ライダーのオーラが現れ一斉にジャンプする。仮面ライダーが敵を目の前にジャンプしたら答えは一つである。平成ライダーのオーラはソーサラーに必殺技のキックを放つ。そして最後に、
「これが僕の大一番!ディメンションヒストリー!」
ゴーストのキックがソーサラーのドライバーとクリエイトウィザードリングを粉砕し、ウリスの変身が解除された。
「ふぅ、終わったか。僕の役目が。」
雅が変身を解除すると、雅の身体は光になり始めていた。
「そんな!?オヤジさん、どうして!?」
「どうしてって、決まっているだろう。僕は眼魂を生み出したんだ。残っていた日数全てを費やした。結果は解っていた。」
「でも、そんなのって無いですよ!るう達、やっと友達になれたのに!」
「そう言われても、無理なものは無理だ。お前達には、まだやるべきことが残っているだろう。」
「だから、貴男の力が必要なんです!」
「まったく、何時までも僕に頼るな!何、この世界の希望を紡ぎ、みんなと仲良くなれただけで、魂を燃やしきる価値は充分にあった。ありがとう。それじゃあ、さようならだ!」
雅は最後にそう言い残して魂が消えて行き、カブトゼクターとディロードゴースト眼魂を残していった。
「オヤジさん!ウリスは倒したんだ。後は私達で─」
遊月がそう言った途端、
「本当にそうかしらぁ?」
ウリスはソーサラーに変身し、そう言った。
「そんな!?ウリスはさっき雅さんが!」
「ええ、さっきの攻撃で予備を八台破壊されたわ。」
「それじゃあ、雅さんの行動は!?」
「ええ、計画が降り出しに戻っただけで犬死によ!」
ウリスは高笑いをしていた。
to be continued
次回予告
計画は崩壊しなかった。新たなる敵、出現。それを聞きつけて、あの豪快な奴らがやって来た!次回『伝説の宇宙海賊』
後書き
仮面ライダーゴーストディロード魂の設定
身長201cm
体重80kg
パンチ力8t
キック力6t
ジャンプ力一跳び35m
100mを3秒
凪風雅が自分の残りのエネルギー全てを費やして生成したディロードゴースト眼魂を用いて変身した姿。ライドカードを現在所持していないため、それに合わせたギミックは使えないが、オメガドライブを用いて、ディロードの時代に使えた世界の希望、ワールドホープを扱うことが出来る。
selector infected WIXOSSのワールドホープ
主人公、小湊るう子及びるう子に味方する者達の協力と雅との絆で発揮。能力はWIXOSSのスペルとアーツを自身の技として発揮出来るようになる。
その技一覧
一覇二鳥 ロードスラスターで破壊出来るガード破壊してフルパワーで二連撃を放つ。
ピーピング・アナライズ セレクターバトルの能力が反映され、相手の思考パターンと攻撃方法を確認する。
アークオーラ 雅が所持している変身アイテムを三個まで破壊することで、その変身アイテムに内蔵されている必殺技を追加攻撃として発揮する。
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