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天才小学生と真選組の方々。

作者:沖田
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宴会、そして別世界では

「んー!やっぱお酒は美味しいねー!」
ってことで、なんだかんだあって、私は今万事屋でお酒を飲んでいる。隣には神楽ちゃん、そして総悟がいる。
「恋奈、未成年なのにお酒飲むのはよくないアル」
「ん?大丈夫大丈夫!私、未成年だけどかなりお酒強い方なのよ?」
「警察なのに、警察に見えない人、初めて見たアル」神楽ちゃんはちょっと暴言を吐いて、酢昆布をまた一つ食べた。
私はまた梅酒を飲む。やっぱりサイコーだよ、梅酒!
ちなみに、源外のじーさんの掘り出し物はもちろんくだらんもので、「トリップ装置」とかゆーものだった。
アニメや漫画の世界にトリップできるという装置らしいが、なんかインチキ臭い。
ま、そんなに期待はしてなかったけどねー。
とにかく色々あって、今の宴会に至っている。
旦那はジャンプ片手にお酒を飲んでいるし、土方はタバコを吸ったり、お酒を飲んだり。新八くんはお通ちゃんの雑誌を読んでるし、近藤さんはお妙さんへのラブレターを書いていて、源外のじーさんは機械のメンテナンスをして、神楽ちゃんは疲れたのか眠ってしまった。
で、今私が一番気になってるのが、総悟。
珍しく推理物の漫画「名探偵コナン」を読んでいる。
名探偵コナン、面白いよ、面白いけどさ。総悟よ、君がそれを読むのはどうかと思う。
ま、お酒飲んでるからちゃんと内容理解してんのか確かじゃないけどね。
「総悟、名探偵コナン読むなんて珍しいね」
「え?ああ、これですかぃ?これ、俺たちと同じ幼馴染みのカップルが出てくるんでさぁ。その恋愛が失敗するのを見るのが面白くて。」
「へー。」
今の言葉、突っ込みたいところいっぱいあったけどまあいいや。お酒が回ってるし、突っ込むのもめんどくさい。
「ふぁー…」
あくびの声が聞こえたから、横を見ると、総悟が寝てしまっていた。
あちゃー、やっぱ推理物は眠くなるか。
総悟に布団をかけてあげると、すでにみんな寝てしまっていることに気がついた。
「…みんなお酒弱いのね。」
一人で寂しくつぶやいた。そして、総悟の傍に置いてあった「名探偵コナン」の第1巻を手に取り、読み始めたが、まもなく睡魔が襲い、深い眠りについた。
これから大変なことが起きるとも知らず。

目暮警部side
「警部」
ドアが開き、高木くんと佐藤くんが入ってきた。
「この前の、殺人事件のことなんですが…」佐藤くんが重い口調で切り出した。「毛利さんにも捜査を依頼していますが、毛利さんもなかなか事件解決の糸口がつかめないようで、事件が迷宮入りする可能性も少なくないかと…」
そうか。毛利くんでも解けない難事件か…
「ですが、新たな進展が一つ、ありました」高木くんが続けた。「被害者の所持品の一つに、奇妙な言葉が書いてあったんです。」
「奇妙な言葉?」思わず身を乗り出す。
「これです」そう言って高木くんが差し出した手帳には、「宇宙海賊春雨 第7師団 団長 副団長」と書かれていた。
「宇宙海賊…君たちは、心当たりないのかね?」
二人とも首を横に振った。
「このこと、毛利さんには…」
高木の問いかけに、目暮はしっかり頷いた。
「伝えておいたほうがいいだろう。」
「わかりました。」
高木が頷き、二人は出て行った。

コナンside
「宇宙海賊?」
小五郎の大きな声に、蘭がキッチンから顔を出す。コナンは小五郎の隣に腰掛けた。
「ええ…」佐藤刑事が重い面持ちで頷く。「この言葉、毛利さんは見覚えありませんか?」
「うーん…」と考えこむ小五郎を横目に、コナンはその言葉をじっと見つめた。
〈宇宙海賊なんて…現代社会じゃなさそうな言葉なのに…どうしてこんなのが手帳に?〉
しかし考えれば考えるほど、謎は深まっていくばかりだった。 
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