戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十一話 秋山大尉!ダンスも勝負のうち!!その十五
「いつもいつも汚い手を使いやがって」
「今回もそれかよ」
「このまま連載終了までいくつもりかよ」
「最終回まで」
「何て奴等だ」
「今回も褒め言葉が聞こえてきたな」
「俺達の勝利への凱歌だな」
ここでも勝ち誇る二人だった、それも優雅に貴族の椅子に座りながら。
「何時聞いてもいいぜ」
「勝ったって実感あるぜ」
「じゃあ得点結果が出たらな」
「いつものあれをやるか」
「死ね!」
「くたばれ!」
実際に勝利の凱歌が聞こえてきていた、そして。
その得点はだ。やはりどんよりの影響が出てだった。
二人はだ、勝ち誇ってだった。
腕を汲んでだ、白波立つ海の中にある岩場の上に誇らしげに立ってだ、某国が忌み嫌う旭日をバックにして言った。
「正義は勝つ!」
今回もこう言った、だが。
その二人にだ、今回はもう空になった瓶がぶん投げられて言われた。
「死ね!」
「アル中なって死ね!」
「本当に地獄に落ちろ!」
「二度と有馬に来るな!」
「御前等有馬自体に立ち入り禁止だ!」
「さっきも言ったけれどな!」
酒瓶だけでなくワインやウイスキーのそれにだ、ビール缶までぶん投げられていた。バーボンや桂花陳酒、ウォッカまである。
「というかフラメンコで有馬って何だ!」
「全然接点ねえぞ!」
「何でも作者の高校時代の同期が有馬の人でそうしたらしいな!」
「あと作者スペイン好きだからな!」
実はかなり好きだ。
「それで決まったのかよ」
「いい加減な決め方だな」
「しかしこれで決まったんだよな」
「本当にいい加減な作品だな」
「最低最悪の主人公だしな」
「だからいい加減瓶とか缶投げるの止めろ!」
「一升瓶は空でも重いから痛いんだよ!」
投げ付けられまくった二人はスーツの上からたん瘤を何個も作っている。スーツも相当に傷だらけになって汚れてさえいる。
その姿でだ、いつも通り額にスーツの上から青筋を立てて中指を立てて抗議したのだ。
「しかも割れて下に落ちてるだろ!」
「危ないだろ!」
「缶ならまだいいけれどな!」
「瓶は止めろ!」
「後で掃除しておくに決まってるだろ」
「それはもう当然だろ」
観衆の人達はそこは当然と返した。
「暴れた後はちゃんと後始末」
「常識だろ」
「だから御前等には好きなだけぶん投げてやる!」
「有り難く受け取れ!」
「くそっ、モブ共喰らえ!」
「これが俺達の反撃だ!」
こう言いつつだ、二人は。
ラジカセ、それも二十年位前の仕様のものを出してだ。そしてだった。
そこにCDを入れた、すると出て来た音楽は。
「喰らえ、ジャイア○リサイタル!」
「漫画界一音痴だと言われてる歌をな!」
「これ喰らってくたばれ!」
「どうだ、苦しいだろ!」
「一般市民に暴力は振るわないけれどな!」
「こうしたことはするぜ!」
直接暴力は振るわないが、というのだ。
「これは効くだろ!」
「さあ、苦しめ!」
「二日酔いだって一発で覚めるぜ!」
「ファミコンのドラえ○○だと一発でラスボスさえ倒せるぜ!」
ファミコンのコントローラーにあるマイクを使ってだ、このマイクはバンゲリングベイでも使えて戦闘機を呼ぶことが出来た。
「さあ、どうだ!」
「苦しいだろ!」
「うっ、これは」
「かなり・・・・・・」
何しろ先生に聴かせて入院させた歌だ、効果はてきめんだ。
「な、何という音痴だ」
「実際に演じていた人は上手だったらしいが」
初代のたてかべ和也さんである、名優であられた。
「何でこのキャラの歌はこうなんだ」
「どういうことなんだ」
「へっ、それはな」
「設定ってやつだ!」
そのキャラクターのだ。
「作者も大好きなジャイアン○○イタル!」
「効くだろ!」
二人は耳栓をしているので大丈夫だ、だが場は。
それで崩壊した、その崩壊を見届けてだった。
二人は意気揚々とその場を去りそのうえで変身を解いてだった。そうして湯を楽しんだ。
だがジャスティスカイザーの戦いはまだ続く、打ち切りか連載終了の日まで戦えジャスティスカイザー。負けるなジャスティスカイザー!
第四十一話 完
2015・9・9
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