『茉莉花-マリカ-』
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『解決』
暫く監禁生活だった。
学校行けた日、2人に来て欲しいって連絡した。
学校終わり、2人に睨まれた。
でもこれは絶交にしろ仲直りにしろ、2人で話して欲しかった。
此迄の絆に傷を付けて欲しく無かった。
まず、零が愛花サンに言った。
『零に話してくれたことで茉莉花先輩が知らんことあるやんか。それを愛花サンから直接茉莉花先輩に話して欲しい』
『私が知らんこと?何ソレ愛花』
『...彼氏の事。茉莉花がサムライと出逢う前から、あたしはサムライに憧れてた...』
茉莉花先輩は言葉が出ずに黙って愛花サンを見てる...。
愛花サンが慌てる。
『ズット黙っててゴメン!!でも、ただ勝手にあたしが憧れてただけやし!!茉莉花の彼氏になって、わざわざ言う事ちゃうし...』
『...そっか...全然気付かんかった...』
『うん...気付かれんように気持ちメッチャ抑えとったし...』
暫く無言で重い空気が漂った。
零が思い切って聞いた。
『茉莉花先輩、愛花サンの事やっぱり許せれん?』
『いや、今初めて聞いたし、でも、ズット変わらず今でもサムライの事好きなん?』
愛花サンが頷く。
『好きなら何も言えん、私別れてるし。でも愛花にも裏切られたって思ったんは事実。いつから?あの時も?そこ疑問やけど』
『ホンマごめんっ!!でも、あの時は相手が誰とか何も解ってなかったし...言い訳がましいかもしれんけど、2人が付き合ってる間は裏切ったつもりはないっ!!』
愛花サンが泣き崩れた。
茉莉花先輩が咄嗟に愛花サンを抱き締めた。
『ごめん...私が苦しめてたんやね。アイツと一緒で幸せ?』
愛花サンは泣いたまま頷いてた。
『そっか...幸せになりな♪私の事はもぉ気にせんで良いけん。でも、彼氏居るんならチャント愛人契約も切って援助も辞めろ。筋通せ。約束せぇよ!!』
『わかった。辞める』
零は、やっぱり此の2人の絆は強くて深いと感じた。
茉莉花先輩は辛いだろうけど、解決して良かった...。
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