戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第四十話 明石大尉!元ネタは日露戦争のあの大佐さん!!その十二
「折角長生き出来るところだったのにな」
「八百歳までな」
「それでずっと酒池肉林のつもりだったんだけれどな」
「美味い酒に美味いものに姉ちゃん達にな」
「喜び組侍らしてな」
「楽しむつもりだったけれどな」
「そうしたことばかり言っているから仏罰も落ちたのだ」
実際にというのだ。
「行いも悪いしそうしたことを続けているとまた落ちるぞ」
「へっ、落ちてもそれでもな」
「俺達は酒池肉林を目指し続けるぜ」
「今度の写真集とDVDは杉原杏璃さんでいくしな」
「お姉さんの爆乳を堪能するぜ」
「あの人すげえ水着とか下着とかにもなってくれてな」
「息子を徹底的に刺激してくれるからいいんだよ」
結婚もしていないが息子はいる、それが男というものだ。
「じゃあさっさと勝ってな」
「また兵術鑑賞に勤しむか」
「さて、それで日帝衆は何処だよ」
「何処にいるんだよ」
「一時間後だ、勝負の開始はな」
極めて簡単にだ、彼は言ったのだった。
「それまで待つのだ」
「ああ、俺達早く来ちまったんだな」
「潜水艦で」
「じゃあちょっと琵琶湖の中を見て回るか」
「潜水艦を使ってな」
その待つ間だ、二人はそうしようと決めた。
「琵琶湖の中なんて滅多に見ないしな」
「いい観光になるぜ」
「じゃあやるか」
「一時間位な」
「確かこの湖ダイダラボッチさんの足跡だったな」
「富士山もあの人が作ったけれどな」
ダイダラボッチが腰掛けた後が富士山だったと言われている、果たしてどれだけ巨大であったのか想像しにくいまでだ。
「じゃあ足跡そのままの形か」
「そうか?」
「さてな、しかし見たいのなら見ておくんだな」
人魚は琵琶湖の中を見て回ることはいいとした。
「一時間の間な」
「よし、じゃあな」
「見させてもらうぜ」
「釣りも全力でやるしな」
「事前の下見にもなるしな」
「ああ、それは無理だ」
下見にはだ、ならないというのだ。
「水中を幾ら見てもな」
「あれ、ならないのかよ」
「そうならないのかよ」
「そうだよ、魚を釣るんだからな」
湖の中を見るものではないというのだ。
「また違うぞ」
「そうか、まあいいか」
「ちょっと楽しむか」
二人は釣りの参考にならないことには残念に思い舌打ちしたがだ、それでもだった。
潜水艦で湖の中を見ることは楽しんだ、そしてだった。
一時間後だ、琵琶湖西岸に来た瞬と明石にだ、こう言った。
「やっと来たな」
「待ったぜ、おい」
こう悪態混じりに言うのだった。
「宮本武蔵かよ」
「それで俺達は佐々木小次郎か」
「けれど俺達は焦れていないぜ」
「いらいらしてないぜ」
二人はそうだった、実際に。
「琵琶湖の水中見て楽しんでな」
「英気を養っていたぜ」
「俺達に宮本武蔵の戦術は通じないぜ!」
「そんなの平気だぜ!」
「そんなことをするものか」
これが明石の返事だった。
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