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歌集「春雪花」

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 忙しなく

  雨よ雪よと

   落とす空の

 恋し心に

  似たりと思へり



 今日の空は雨になったり雪になったり…忙しなくコロコロと移り変わる…。

 それを眺めていると、ふと…何だか恋心にも似ている気がした…。

 彼の言葉や表情…メールにさえ一喜一憂する私の心は、正にこの空のようだから…。



 時に悩み

  想いに悩みて

   降る雪の

 眺むは侘し

    年始めかな



 帰省した彼は、また直ぐにあちらへと帰ってしまう…。
 私はまた、この気持ちを伝えることも出来ず…ただ見送るのだろう…。

 彼が好き…彼を愛してる…それだけのこと…。
 ただ、彼は私を選んではくれないだけの話し…。

 そんな想いを抱えて眺める雪は、あまりにも切なく…こんな元旦を迎えるとは…。去年の今日は…全く想像だにしていなかった…。

 これもまた…人生と言うものなのだろう…。



 
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