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転生者の輝き(仮)

作者:霧織 隆穂
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白騎士事件

 
前書き
とりあえず書いてみました 。
反応が良さそうだったら続きを書きます。 

 
 織斑(おりむら)秋司(あきじ)side


「ははっ、やっと始まる……俺の物語が、俺が主人公の物語が……!」

 ISの世界に転生したんだ、まずは箒、次に鈴と蘭、IS学園に入学してからはセシリアにラウラにシャルに山田先生……はは、俺だけのハーレムを作ってやる。
 転生してからの五年で、出来る事は出来る限りやって来た、原作を読んでいるときから嫌いだった一夏とは仲良くはしてない、だけど千冬姉さんとは仲良くしている。入学するまであと十年待てば、俺の独壇場……待ってろよ俺のハーレム。


 side out


 東雲(しののめ)・F・游弥(あそび)side


 始まった、この世界が物語の世界であった時の様に、現実から大きく外れる起点となる事件が今起きている。

『えーっ、ただいま入った情報によると、現在日本に向かって各国から弾道ミサイルなどおよそ四〇〇〇発が発射されたことが判明しました。在日米軍及び自衛隊は各個迎撃態勢に入っていますが……』

 聴くだけ無駄だ、今の日本にある戦力だけで四〇〇〇を超える弾道ミサイルを迎撃など出来るはずがない、出来るとすればそれこそこの世界が物語だった時の題名にもなっていたIS……インフィニット・ストラトスだけだろう。だが、飛んできているミサイルの数が原作と合っていない、つまりこの世界はもう原作とは逸脱しているという事なんだろう。

(出るか? いやでも……いや、今出なければ日本は戦後以上にひどい状況になる、出るしかないか。……ヴェーダ、情報統制を頼む、0ガンダムで介入する)

【了解、----情報統制開始】

 目の前の俺にしか見えないホログラムに、その文字が浮かび上がる。

「よし、0ガンダム展開と同時にGN粒子散布開始」

 俺は転生したこの世界でいまだ顔を合わせたことのない、ISの開発者篠ノ乃束の夢を叶えるために、そして自分の夢を叶えるために翠色の粒子を広範囲に撒きながら蒼穹に飛び立った。


 side out


 日本上空side


(くっ、多すぎる!)

 四〇〇〇発以上のミサイルのうち、まだ半分にも満たない一八〇〇発ほどしか迎撃できていない、あと二二〇〇発以上のミサイルのうちいくつかは迎撃可能範囲を超えている、だからと言ってそれを落としに行けばもっと多くのミサイルが迎撃可能範囲から外れる……なんともできないこの状況を嫌に思いながら、今落とす事が出来るミサイルを叩き落とす。

「はあぁっ!」

 まとまっているミサイル群の先頭のミサイルを叩き切り、それが爆発する事によって後ろのミサイルが誘爆していく、これだけで三つのミサイルが空から消えた。
 しかし、その数が減ったようには見えない。二〇〇〇発を超えるミサイルのうちたったの三発しか減ってないのだ、体感できるはずもない。

「これじゃあ、間に合わない……っ!」

 次から次に迫りくるミサイルに、白騎士のエネルギーはスポンジに貯めた水を絞り出すかのように無くなっていく。

『ちーちゃん! そのままじゃシールドエネルギーがなくなっちゃうよ!』

「そんな事わかっている! でも、一夏が、秋司が……っ!」

 半分泣きそうになりながらも、ミサイルを落とす事は止めない。

『荷電粒子砲の冷却とチャージが終わったよちーちゃん!』

 それを聞くや否や千冬は荷電粒子砲をぶっ放す。

「束! 残りは何発ある!」

『あと二〇〇二発だよ! 頑張ってちーちゃん』

 その数に恐怖する。今までに落としてきた数をまた落とさないといけないのだ、しかし大剣は刃が零れ落ち、荷電粒子砲はエネルギーパックと砲身の予備がなく、エネルギー残量は四分の一もない……物理的に不可能だった。

(あぁ、もうダメだ……)

 気を抜いてしまった千冬にミサイルが襲い掛かり、最後のシールドエネルギーが削りきられる。

『ちーちゃん!?』

 その時、桃色の強い光の線がミサイルを打ち抜いた。

「『え?』」

 千冬、束には訳が分からなかった、しかしその正体はしっかりと確認できた。

『聞こえてるな、あとはこっちで引き受ける』

 白騎士とは別の意味で白いIS、それは機械的な声でそう言った。


 side out


 游弥side


 正直に言う、ひどいありさまだった。
 レーダーには無数のミサイルが映り込み、見ているだけでも目まいが思想だった。そんな状況でよく一人で戦えたものだと思う。
 だから言った、

「聞こえてるな、あとはこっちで引き受ける」と。

 引く引かないは関係ない、今からこの空は俺の世界だ!
 いまだ試作状態を抜け出せないビームライフルを打ちまくり、あっという間に数十発のミサイルを打ち落とす。

(ビームライフルは良好、次はビームサーベルだ)

 ビームライフルをミサイルめがけて投げる、投げ捨てられたビームライフルはミサイルに接触するとエネルギー暴走を起こし、周りのミサイルを巻き込みながら爆発した。
 だが、それに気を留めるでもなく游弥はビームサーベルを引き抜きミサイルにとびかかる。

「『……すごい』」

 千冬と束のその声は微かに、しかし確かに游弥のもとに届いた。


 side out





「本日午後三時十九分、各国から日本に向けて放たれた弾道ミサイル群は、現時刻を持ちまして全弾迎撃を確認したという情報が入ってまいりました。繰り返します、本日午後三時十九分、各国から日本に向けて放たれた弾道ミサイル群は、現時刻を持ちまして全弾迎撃を確認したという情報が入ってまいりました。なお、ミサイルの迎撃を行ったとされているロボットは先々月篠ノ乃束博士が発表したISであるという事です、このIS、正式名称はインフィニット・ストラトスと言い、女性にしか反応しない飛行パワー……」

 その日、世界の軍事バランスは半分崩壊し、新たな時代の針が進み始めた。
 
 

 
後書き
はい、という訳で前書きでも書いた通り、続きを書くかは皆様の反応次第とさせていただきます。 
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