歌集「春雪花」
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会えぬ時も
愛しさ満たし
君 想ふ
恋に暮れにし
師走なりけり
彼に会えないこの今さえ…彼への愛は尽きることなく溢れ、いつまでも想い続けている…。
恋しくて…会いたくて…いつも溜め息ばかりついている…。
そうしているうちに、あっという間に十二月も終わってしまう。
いつになったら…会えるのだろう…?
淋しさに
心堪えなむ
恋占の
嬉しき答えに
哀しみぞ覚ゆ
あまりの淋しさに、占いをしてみる…。
彼のことが知りたくて…当てに出来ないと解っていても、心が堪えきれない…。
そこで出た答え…それがあまりにも私には嬉しいものだったから…返って哀しくなってしまった…。
ありえないのだ…冷静に考えれば分かること…。
彼が私を選ぶことなぞありはしないのだ…。
ただ…私の一方的な愛なのだから…。
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