ガンダムBF・トライリベリオン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
File0
前書き
他にもたくさん書いているのにまた新しいのを始めようと思います……他の作品を待っている方々(いるのかな?)申し訳ありません‼︎
ガンプラを作っていて、そしてビルドファイターズのアニメを見たらやりたくなりました。
ボチボチ更新していきたいなと思います。どうぞ、よろしくなのです。
File0
光のない宇宙空間。その中を二つの閃光が走り、ぶつかり合っている。まるで互いの存在そのものを許さないかのような、鬼気迫るものを宿しながら止まることなくぶつかり合う。
その閃光の正体は人ではない。鋼で出来た人型の兵器だ。それを動かしているのはもちろん人間であり、他の何物でもない。
閃光の片割れは紅蓮の炎を纏った紅い一対の翼を広げ、片手には身の丈ほどの大きさの片刃にレーザーを宿した長剣を持っている。ボディは黒、白、そして赤の三色。頭部にはV字の角を持つ機体。ボディの各所からは、機体の熱を逃がすためか、或いはそれ以外の用途があるのか、耐熱用のフィンが飛び出ている。そのフェイスには目元から紅い線が引いてあり、まるで涙を流しているようだ。
それの動きに直結している黄金色のスフィアを操作しているのは、赤みがかった黒髪を逆立てた少年。その目はギラギラと金色に光っている。
目の少し下には何かで切ったような切傷があり、どこか荒々しい雰囲気を放っている。
もう一方の閃光は、金色の装甲を持った機体だ。神々しさよりも、荒々しさを纏っている。背中には全てを薙ぎはらう砲門が二つ覗いき、紅蓮の翼とは真逆の、飛行機のようなウィングは同等かそれ以上の速度を持っている。
その手にはビームライフルが右手に。
左手には双刀型のビームサーベルが握られており、それが紅蓮の刃とぶつかり合い火花を散らしている。
頭部には同じようなV字の角があるが、こちらはその間にもう2本の角がある。
それを操縦しているのは、仮面をつけたオールバックの黒髪に金のメッシュを入れた壮年の男性だ。その口元には、相対している少年とは真逆の余裕な笑みを浮かべているが、それもどこか引きつっているように見える。
「ガァァァァァ‼︎」
紅い翼を持った機体、デスティニーガンダム・リベリオンを操る少年は、その眼を血走らせながら絶叫を上げ、レーザーブレード、アロンダイトを振りかぶる。
恐ろしいほどの速度で振り下ろされるビーム刃を金色の機体、アカツキ・天倫の双刀型のビームサーベルがその斬撃を防ぎ、激しいスパークが起こり、暗い宇宙空間を照らしていく。
神速と言っても差し支えないその攻防は、1秒間に5回以上が織り成され、普通の人間ではたどり着けない境地まで辿り着いているのである。
その攻防が10秒間ほど続き、先に逃げたのはアカツキ・天倫の方だった。
バックパックに搭載されていたスラスターにものを言わせ、一気にアロンダイトの届く範囲から離脱した。
「逃がすか‼︎‼︎」
怒声をあげながら、少年はデスティニーガンダム・リベリオンの翼から紅蓮の炎を撒き散らしながら、アカツキ・天倫を追いかけていく。
それを待っていたというかのように、アカツキ・天倫は背中のビーム砲がリベリオンへと照準を合わせ、同時に打ち出した。
リベリオンへとまっすぐ向かってくる二つの攻撃を少年は瞬時に把握し、アロンダイトを背中のウェポンラックに収納し、スフィアを操作することでリベリオンの手の甲にあるビームシールドである、ソリドゥス・フルゴールを展開し後ろへといなし、天倫へと一気に距離を詰めた。すると、天倫は右手に持っていたビームライフル・ヒャクライがリベリオンの頭部を貫いた。
「…⁉︎これは…‼︎」
だが、すぐにそれは粒子となって掻き消えた。撃ち抜いたのはM.E.PEー質量を持った残像ーだ。もう一度撃とうとするが、リベリオンの後を引く光の残像が天倫のセンサーを不可視化していて、ロックすることもできない。
天倫が戸惑っている所を突き、リベリオンはすぐさまヒャクライの銃身を掴んだ。
それを破壊すべく、掌に備え付けてあるビーム砲、パルマフィオキーナを撃ち込んだ。ヒャクライは小規模な爆発を起こし、銃身の真ん中から破壊された。
天倫はそれを利用し、後ろへと下がっていく。爆煙の中からは二つの緑色の光が覗いている。そこにいるのは、当然無傷のデスティニーガンダム・リベリオンだ。
そして、背中の三つあるウェポンラックから二番目にあるビームマグナムと、カードリッジを取りそれを天倫へと向けた。
「もう逃がさない……」
ギリっと歯を食いしばりながら、怒りと憎しみを込めた目で、金色の機体を狙う。
「あんただけは………」
そして、引き金を引いた。
「落とす‼︎‼︎」
これは、命をかけた戦いではない。プラスチックの玩具であるガンプラを使った遊びの戦い。
それに、この世界こ命運がかかっているなど、誰が想像できるのだろうか?
それは、今この場で戦っている少年、クサナギ・アラタにも、想像することなどできていなかった?
後書き
いかがでしたでしょうか?
デスティニーガンダムは個人的に大好きな機体なのです。というかこれって最終決戦じゃね?と、思つた方。ご想像にお任せします。ヒントはISのアニメ第1話です。
自作のガンプラもいつか載せたいのですが…いつになるのでしょうね?
ページ上へ戻る