異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
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ちゅうい?
エイダの話によると、その昔、特別な力を持つ者達はこの世界に移住する事にしたらしい。
何でも、その異世界の方が実はその世界の双子世界であり、魔力に満ち満ちているという。
なのでまるっと大陸ごと移動しましょうという話になった。
そして栄華を極めた古代の大陸、“パンゲア”はこちらの世界へとやってくる。
だが魔力に満ちたこの世界でも時折、この世界は変調をきたしこの生物たちにしっ連を与える。
それに対抗する為に、この転移した大陸自体が魔法装置になっているのでそれを使いその変化をゆるいものに変えていた。
やがてまれに元の世界からこちらに来る者や召喚に応じて呼び出される者達がおり、彼らの力はとても強い事が分かった。
また、彼らと力量の差からこの世界の人間が段々とこの世界の人間の魔力が小さい物になっていくのが分かった。
それゆえに何とか装置を起動できる設定を変えておいた方がいいのではという話しになり、王族以外でも強い力を持つ物はその装置を動かせるよう再設定を施した。
とはいう物の召喚した者の相性もあるために上手く起動できるかは未知数。
すでに彼らは違う“進化”を遂げて我々とは少し違うものになっているのかもしれない。
特に魔法のな異世界で文明化したがために肉体はわれわれよりもよほど強力である。さらに……。
といった説明を本を取り出して音読し始めたエイダを見ながら僕は、
「それはもう本を読めばいいんじゃ……」
「う、うぐっ、そっち系はそこまで興味がなかったの」
僕の言葉にエイダが呻き、そこで僕は本の見て、
「その本見せてもらっていいかな」
そう聞くといいというので借りる。
ぱらぱらとめくると写真の様な物がのっていて、そこにはその沈んだ大陸の遺跡がと描かれている。
ただ僕の目を引いたのはそこにあった紫色だ。
鮮やかにkが役それはこの前手に入れた“魔法結晶石”だ。
けれど写真に写っているのだから色の違いなどあるとは思えない。
それでも僕がそれから目を放せずにいると、
「何を見ているのですか?」
「いや、ここに紫色の物が見えるかなっt」
「そうですか……紫色、ですか?」
「え?」
「私には透明に見えますが、となるとこれは特別なものなのでしょうか」
レイアが写真を覗きこみそう告げる。
そして僕もそれが気になってレイアに、
「ここを見に連れて行ってもらえないかな」
「……構いません」
少し間をおいてから答えるレイア。
何でだろうと僕は思いつつもそこで、旅に出る前に見せてもらった地図を取り出したレイアが、
「今はここで、それがあるのがここです」
「……あれ、結構この世界は小さい?」
「いえ、一区間を取り出しただけの地図ですから」
「あ、そうだったんだ。それでカンパニュラ城がここ……あ!」
「どうかしましたか?」
「カンパニュラは花の名前だから、花の姫なんだ」
「……そうですね。それで、それよりも目もした内容を再確認しましょう」
レイアがそういって、図書館で集めた資料を取り出した。
そういえばデジカメで情報を取れば楽だったんだと今更ながら僕は思ったけれど、ここではまだそういったものは一般的ではないらしいと思う。
でもそういえば今日はデジカメを持ってきたんだっけと僕は思ってすぐに家に置いてきたのを思い出した。
言わなくて良かったと思いつつその中で気になる記述を見つける。それは、
「竜に注意?」
そう一言そこに書かれていたのだった。
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