サクラ大戦7人目の隊員
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大神のいない帝国華撃団1
太正15年5月・・・
大神一郎が、大帝国劇場を離れ、帝国海軍特別留学生として、巴里にだびだって1ヶ月が経ったある日のこと、その日さくらと直哉は、帝都の街の中にいた。
「さくらお姉ちゃん、僕たちの新婚旅行の行く場所どうする?」
「そうね旅行の期間は米田支配人に頼んで、3ヶ月行っていいて言われたし、じゃあ来月から9月までにしておこうか、直哉君」
「それがいいかも。今月に僕達向こうの世界に跳ばされるかもしれないし」
「ええ、そうなの?千明ちゃん達の世界だよね?」
「うんそうだよ、お姉ちゃん」
「とりあえず支配人にいつから行くか、報告しに帰ろうか?お姉ちゃん」
「そうね、帰りましょうか」
そして二人は、大帝国劇場に戻った。
そのころ代帝国劇場では・・・
「何でなの米田のおじちゃん、アイリスたちを巴里に行かせてよ」
「駄目だ我慢してくれ、アイリス」
「何で、私達が巴里に行っちゃ行けないんですか?」
「まだ戦後処理があるからだ」
「そんなのどうでもいいでしょ」
「よくないぞ織姫」
「何でですか?」
「何ででもだ」
「米田のおじちゃんのわからず屋ーーー」
そう言って勢いよく支配人室を出ると、誰かとぶつかった。
「ぐええ」
「ごめんなさい大丈夫?直哉君」
「ごほ、ごほ、酷いよ、いきなり体当たりするんだもん」
「それでどうしたの?アイリス」
さくらが、アイリスに事情を聞いた。
「実は米田のおじちゃんが、けちなんだ」
「「支配人がけち?」」
さくらと直哉は、アイリスの言葉の意味が、わからずにいた。
「アイリスと織姫と二人でおじちゃんに巴里に行かせてて頼んだの」
「それでおじちゃんに聞いたら、ダメだと言ったの」
「成る程ね、それで支配人がけちと言うわけだね、アイリス一つ質問だけどいい?」
「何直哉君?」
「巴里に行きたいのは、僕とさくらお姉ちゃんを除く、全員の意見?」
「そうだよ、直哉君」
「それなら何とか巴里に行ける様に出来るかも」
「本当!!直哉君ありがとう」
アイリスは直哉に抱きついた。
「ちょっとアイリス恥ずかしいよ」
「あ、ごめん直哉君」
とにかく僕に任せてね、アイリス」
「うん宜しくね、直哉君」
そして直哉とさくらは、支配人室に入った。
「「失礼します」」
「おう、直哉にさくら、新婚旅行の場所は、決まったのか?」
「ええ、候補はあるんですけど、とりあえず、来月から9月の3ヶ月で行こうと思ってます」
「成る程な、楽しんでこいよ」
「所で候補はどこなんだ?」
「紐育と巴里なんでけど、支配人はどちらがお勧めですか?」
「俺は紐育だな」
「何言ってるんですか?絶対巴里ですよ、直哉君さくらさん」
「何言ってんだよ紐育だろ」
「いーえ巴里ですよ」
米田と織姫が不毛な言い争いを暫く見ていた直哉とさくらは、仕方なく、織姫の前で行った。
「「支配人、このままだと、大神さん3ヵ月後死にますよ」」
「何だと!!それは本当か?」
「「ええ、来月辺りに、帝国華撃団へ要請が来ますよ、巴里からね」」
「大神さんの死ぬ運命を変えたいのなら、花組全員を巴里に行かせないと大神さん巴里で死にますからね」
「わかったよ依頼があれば、巴里に行かせる、それでいいだろ」
「はい、それでいいですよ」
織姫は、支配人室を出た。
「直哉本当に、大神は死ぬのか?」
「死ぬまでにはいかないが、帝国華撃団が巴里に行かなければ、巴里華撃団は未来に行けなくなるのは本当だよ」
「・・・そうか」
そして直哉さくらは自室に戻ると、二人の護法リングが光だして、二人を包むと二人は消えた。
護法リングの光によって二人が連れてこられた世界は、まさにマシン獣に滅ぼされる直前の千明達の世界だった。
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