女提督の航海(後悔)日誌
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一難去ってまた一難
前書き
少数編成の深海棲艦との戦闘後、第二艦隊を待っていたのは、輸送船から逃げ出した駆逐棲姫との対峙だった。武蔵が間に入った事で戦闘は回避されたが…
ー輸送船、操舵室ー
船長「助かったよ、鎮守府までの航行に支障を来たすような損害はないから、引き続き我々の護衛を頼めるか?」
金剛「ワタシ達にお任せデース」
船長「元気な娘さんだな、さっきまで深海棲艦と戦っていたのに…もう動けるのか」
金剛「yes!艦娘ですカラ」
北上「赤城さんと加賀さん、どーするかね?後は鎮守府に戻るだけだし、二人の援護は必要無さそうー」
二等航海士「此方から無線を飛ばしますよ。もし此方へ向かっている最中なら、折角ですし合流してもらいましょう」
船長「一度、一航戦の航空戦とやらを見てみたかったがな。まぁ無事に鎮守府まで辿りつけそうだから、それで良しとしよう、ちょっとだけここを離れても構わんか?」
二等航海士「構いませんけど、どちらへ」
船長「ちょっとな…」
ー輸送船、個室ー
船長「君にはすまない事をしたな、輸送する為とはいえあんな事をして」
駆逐棲姫:ナンデアヤマルノ?アナタハワルクナイ」
船長「なんとなくな…おい、そこに居るんだろ」
船員「…」
船長「深海棲艦が嫌いなんだろう?ならどうして撃たずに逃がしたんだ?
船員「なんでそれを」
船長「武蔵さんに聞いてな」
船員「…なんとなくです」
船長「そうか…私達が軍属だったら、お前のした事は軍法会議ものだな。なんせ、拘束した深海棲艦を逃したんだから、上司の私も連帯責任で厳罰を…」
船員「…」
船長「冗談だ。軍の事なんざ微塵も分らんからなっこうしてこの子が戻ってきたんだ、それで良いだろう?じゃあ…私は操舵室に戻るよ」
船員「俺も持ち場へ戻るか…じゃあな…」
駆逐棲姫「エエ…ン…ナンダロウ…」
ーデッキー
大井「はぁ~疲れたわ…ああっ北上さぁん!」
北上「大井っち、ここ寒くない?」
大井「寒いだなんてそんな、北上さんと一緒ならどこであろうと私は大丈夫ですっ」
北上「そうなん?んー、しっかし、エリート級なんて出てこなかったね」
大井「そうですね~北上さんと二人きりのこno…っ!あれって…」
北上「ウソぉっ⁉」
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