サクラ大戦7人目の隊員
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間章 2から3の間の物語
別れの時
太正15年4月・・・
帝都を震撼させた黒鬼会との戦いから、2ヶ月あまり過ぎたある日それは、突然やって来た。
この日大神は米田支配人から呼び出しを受け、支配人室へ向かっていた。
「しかし突然の支配人からの呼び出し、一体何なんだろう?」
大神が考えていると、支配人室に着いた。
「支配人大神です」
「おお、入っていいぞ」
「失礼します支配人。お話とは何ですか?」
「ああ、それは、直哉から聞いてくれ」
「はあ、わかりました」
大神は米田の隣にいる、直哉の元に行き、直哉と話を始めた。
「直哉君俺に、話があるんだろ?」
「ええ、二つほど帝国海軍少尉である貴方、に伝えなければなりません」
「まず一つ目ですが、本日から大神一郎少尉の階級が中尉になります。大神さんこれが海軍本部から届いた証明書です」
「え、俺が中尉ですか?」
「そうだ大神、今回の一件で、俺と直哉が海軍に頼んだんだよ」
「それ以上のことをお前はやったんだからな」
「ですね今回の大戦では、僕だけだったら、駄目だったケースもありましたからね」
「いや、直哉君それは違うよ、確かに直哉君だけではきつい場面も、あったと思うけど、それは、俺も同じだよ」
「俺と、直哉君がいたこそ、今の帝国華撃団があると思うんだ、だからこれからも一緒に頑張ろう直哉君」
「あ、あのですね、大神さん非常に、いいにくいんですけど、二つ目言いますね」
「海軍からの通達です。大神一郎中尉貴殿に、特別留学生として、欧州巴里へ出向を命じる。海軍大臣山口和豊」
「以上です大神さん」
「ええええーーー海外に俺が行くんですか?」
「そうだ、大神今回は、前回の南米演習とは比べられない期間向こうに行くことになる」
「ええーーー」
「つまり、残りの人生を向こうで、過ごす可能性もありえるのだ」
「だからさくら達と話せる内に話しとけよ、出発は一週間後だ」
そして大神は、支配人室を出て行った。
「支配人この命令本来なら、僕宛ですよねいいですか?こんな事して」
「いいんだよ、山口も直哉とさくらが、いなくなると教えたら喜んで大神を派遣する事にしたからな」
「可哀想な大神さん」
そのころ大神は・・・
「あら大神さんどうしたんですか?暗い顔をして?」
「ああ、さくら君か、実は俺、一週間後帝劇を去ることになったんだ」
「ああ、そうでしたね、行き先は巴里でしたね」
「へ、さくら君何で知ってるんだい?」
「大神さん忘れてます。私直哉君の指令補佐ですよ」
「ああ、そうだったね、忘れてたよ」
「大神さん向こうに行っても、頑張ってくださいね」
「ああ、ありがとうさくら君」
「近いうちに、会いに行くかもですけどね」
「そうなのかい?もしそうなったら嬉しいな、それじゃあ俺は準備が、あるから行くね」
「はい」
「大神は、さくらと別れた。
それから数日後・・・
帝劇では、大神の昇進を祝うパーティが行われていた。
大神はその席で、アイリスたち全員に、帝劇を離れる事になったことを、伝えた。
「何でまたお兄ちゃんいなくなるの?」
「そうですそんな命令無視すべきです」
「あのー織姫さん、アイリス大神さんが残るなら、僕とさくらお姉ちゃんが、代わりに帝劇を去ることになるんだけど」
!!
「お兄ちゃん行ってらっしゃい」
「中尉さん向こうでも頑張ってください」
「ああ、ありがとう二人共」
アイリスと織姫は、直哉の言葉を聞いて、態度を変えたのだった。
そんな状況見て、他の隊員も笑っていた。
そして、パーティも終わり、翌日大神が帝都を離れる日になった。
大神は横浜港から、巴里に向かう船に乗船し前日アイリスから貰った手紙を読もうとした時、大きな垂れ幕と帝劇の皆が、敬礼してるのみつけ、大神も皆の姿が見えなくなるまで敬礼をしていた。
果たして、異国の地、で大神は、何を見るのだろうか?
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