ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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学園祭のライオンハート
第三試合:『僧侶』同士の戦いと第四試合:異能の力を見せた黒神
『第二試合を終えてバアル&グレモリーチーム六名、黒神チームは誰も失っていません。黒神チームが優勢ですがまだ分かりません!ゲームは始まったばかりだからです!アザゼル総督に聞きたいのですが、あの姿は何だったのでしょうか?』
『こっちが聞きたいくらいですが、あれは魔術による攻撃ではなく実弾とビーム兵器によるものかと思われます。それに呂布選手に重力を浴びせても立ち上がったのは、一ちゃんによる鍛錬で動けたのでしょう。ヘラクレス選手が言ったように、一ちゃんの基本的な鍛錬方法は重力を上げてのランニングですからな』
さてと第三試合はどうなるかな。両『王』である俺とサイラオーグがダイスを振った事で、合計数は3となったので『騎士』か『僧侶』だな。
「『騎士』は取っておきたいから『僧侶』であるルフェイ。行ってくれるな」
「はい、一誠さんからの頼みならどこだって行きます」
こちらはルフェイだが、相手チームは誰なのか盗聴するとどうやらグレモリー側のを残してバアルの『僧侶』を出すと言っていた。確か名はコリアナ・アンドレアルフスだったが、記録映像では投げ槍のような形状の氷の魔力を放つのが得意な者だったか。フィールドはどうやらお花畑だからか、女同士の戦いには持って来いの場所かもしれんな。
『私はサイラオーグ様の「僧侶」コリアナ・アンドレアルフスです。あなたの名前は?』
『私は一誠さんの「僧侶」アーサー・ペンドラゴンの妹のルフェイ・ペンドラゴンです』
『第三試合、開始してください』
宣言後、双方魔力弾を撃ちだすが力はルフェイの方が強い。ルフェイは、消滅の魔力を追尾性のミサイルかのように撃ち出した事でアンドレアルフスは防御魔法陣で防御した。
『やるわね、お嬢ちゃん』
『私はまだ本気を出していませんよ』
投げ槍のような形状の氷の魔力を放っているが、ルフェイは魔法の杖から剣となった事で槍を粉砕しながら手で魔法を撃っていた。魔力攻撃を避けながら花畑を駆け回っている内に、アンドレアルフスは最大威力なのか巨大な氷の槍を投げた事でルフェイに当たりそうになる。ルフェイ護衛用であるゴッ君を召喚した事で氷の槍を粉砕してもらった。
『おおっと!コリアナ・アンドレアルフス選手の攻撃をゴーレムのようなので、防いで見せたペンドラゴン選手ですがあのゴーレムは何でしょうか?アザゼル総督』
『あれは古の神に作られた戦闘用の身長十メートルある巨大ゴーレムで、ゴグマゴグと言います。本来だと腕に対大型魔獣用の機関銃が搭載されていますが、あれは回収改良したのかそのようなモノは搭載されてないようですね』
『ゴグマゴグと言えば次元の狭間に機能停止状態で多数廃棄した、と情報にはありますが何故ルフェイ・ペンドラゴン選手が召喚したのでしょうか?』
『何故ルフェイ選手が召喚されたのかは分かりませんが、古の神=始祖神=創造神黒鐵である一ちゃんが創ったとされているゴーレムだからかと思いますね。それに魔法の杖から剣にしている事で、あれは擬態によるエクスカリバーでしょうな』
とそう解説している間に、ゴッ君は氷の槍を次々と粉砕していくがその間に隙を狙って閃光による目晦ましでルフェイが消えたかのように見えた。その瞬間を狙って、ゴッ君の手から投下されたルフェイが持つ剣により貫かれた事でリタイア確実となった。
が、相手はフェニックスの涙と陣地から飛んできた回復により全回復した。だがそう何度も回復されては困るので、千本のナイフにより喰らった事で今度こそと思えば光輝いてリタイアさせた。
『サイラオーグ・バアル選手の「僧侶」一名、リタイヤです』
審判から通達されて、ルフェイはこちらの陣営に戻ってきた。それに本来の主人公対策として、服を一枚ずつ脱ぎ出すと言うストリップショーが始まるはずだが相手がルフェイだったのでカットされていた。男性客とアザゼルも無言でガン見していたが、俺らにはそんな事をしても興奮を覚えないからな。
「今回はサシで勝負させたが、ゴーレムまでいるとはな」
「あれは本来だと次元の狭間に廃棄されたと聞いていたけど、黒神チームが回収して改良させたゴーレムだったわね」
今度はリアスがダイスを振りに行くが、まだこちらはまだ誰もリタイヤしてない。ダイスを振ったら合計は十一だったから、あちらは残りである『戦車』と『僧侶』を出すだろう。そろそろISチームを投入した方がいいが、こちらはアーサーとゲオルグを出すとしようかな。
「アーサーにゲオルグと箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ。出てくれ」
『了解』
「箒達ISチームは力を見せてやるといいが、プロモーションは各自でやってくれ」
激励をかけてからアーサー達は魔法陣に乗って消えたが、第四試合のフィールドはゴツゴツした岩だらけの荒れ地だったけど箒達は関係ないだろう。こちらは決まったが、あちら側は少し考えていたのか待機となった。
「十一だけどこちらとしては、ゼノヴィアとギャスパーを出すしか無さそうね」
「こちらもだ。『騎士』と『僧侶』以外では残り『王』『女王』『兵士』となった。そちらは回復役であるアーシアさんがいるだけだが、果たして相手はどう来るかだな。『兵士』も使ってくるだろうし、俺としてはまだ仮面姿の者らが気になる。ここはラードラとミスティータを出すが、試合開始と同時に相手の動きを見ようか」
「そろそろ中盤ですが、私の邪眼や吸血鬼の能力が使えるかが問題です」
「大丈夫さ。パワータイプの『騎士』である私とサポートタイプのギャスパーに、『戦車』と『僧侶』である者と一緒なのだからな」
「それに断絶したと言っても、我らの一族を迎え入れてくれた事に感謝してますからな」
「サイラオーグ様の夢は僕達の夢」
と言う事でバアル&グレモリーチームからは、四人転移魔法陣により到着したバトルフィールドには既に待機していた黒神チームのメンバーであった。『騎士』アーサーがいた事で、予想通りとなったが仮面姿の者が一人いた事で警戒を最大にしていた。ひょろ長い体格を持つ男性が『戦車』で、不気味なデザインの杖を持つ小柄な美少年が『僧侶』だったか。
『黒神チームの選手はアーサー・ペンドラゴン仮面姿と少女五人だが、対するバアル&グレモリーチームの内二人は伝説の聖剣デュランダル使いの「騎士」ゼノヴィア選手と一部で人気の「僧侶」な男の娘であるギャスパー・ヴラディ選手です!』
「「「「うおおおおっ!ギャーくぅぅぅぅんっ!」」」」
実況の言う通り、観客席の一部からギャスパーに応援を送る男性ファンがいた事でそっち系も人気のようだな。ゼノヴィアは男性客よりも女性の方が盛り上がっている印象で、『騎士』が女性だからか同性から支持を持っている訳か。
『もう片方の二人は何と!両者とも断絶した御家の末裔というから驚きですが、「戦車」のラードラ・ブネ選手と「僧侶」のミスティータ・サブノック選手。それぞれ、断絶した元七十二柱のブネ家とサブノック家の末裔です!アザゼル総督、バアル側には複数の断絶した家の末裔が所属していますが・・・・』
『能力さえあれば、どんな身分の者でも引き入れる。それがサイラオーグ・バアルの考えで、断絶した家の末裔が呼応したと言う事でしょうな。断絶した家の末裔は現悪魔政府から保護対象でありながら、一部の上層部に厄介払いと蔑まされているのが実情となっております。他の血と混じってまで生き残る家を無かった事にしたい、と純血重視の悪魔など上に行けば沢山いますからな。だがそれをカバーしてきたのが、俺らの盟友である一ちゃんによって厄介払いしようとした上層部の五人を斬首した事で混血も受け入れる態勢へとなっています』
『それに関しては噂話で聞いていましたが、まさか事実とは思いませんでした。だから上層部の考えを変えた者が、創造神黒鐵様何でしょうかね』
アザゼルが皮肉げにコメントしたが、最後の方では実況も納得するようなコメントをした事で噂ではなく事実だと知った皇帝。
『一応私から挨拶をしておきましょう。「騎士」のアーサー・ペンドラゴンで、こちらは「僧侶」ゲオルグと「兵士」で左から篠ノ之 箒、セシリア・オルコット、凰 鈴音、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒです』
『一応だから俺から自己紹介させてもらいたいが、俺は伝説の悪魔メフィスト・フェレスと契約したゲオルク・ファウスト博士の子孫であるゲオルグだ。以前までは元「禍の団」英雄派に所属していたが、今は黒神に一生誓う事にした事で俺らの力は以前とは比べ物にならないくらいにな』
アーサーとゲオルグからの自己紹介が終わり、審判が言った。
『第四試合、開始してください』
審判が開始を告げた後、アーサーは聖王剣を抜くが素早く構えたバアル&グレモリーチームは攻撃を開始させた。ギャスパーはコウモリに変化させてフィールド中に散らばり、ゼノヴィアが開幕早々に幾重ものデュランダルの波動を相手である俺らに放った。岩肌を削りながら、聖剣の切れ味鋭い波動が飛ぶがゲオルグの霧によりアーサーらは無傷で立っていた。
『アーサーはゼノヴィアを頼んだ・・・・俺は相手の出方によって動く』
『了解しました。私は私で戦わせてもらいますよ』
アーサーは聖王剣を抜き素早く動いた事で、ゼノヴィアがいる所まで駆けて行き剣同士の火花が散る。防御してからサブノックが杖から炎を放つが、霧で防御していたので問題なかった。ゲオルグに時を止めさせようとしても無駄に終わるだけなので、今は防御だけに集中していたが『兵士』の箒達はまだ動かない。
『ラードラ!サイラオーグ様の指示が届いた!先に剣士だ!僕は準備をする!』
『こちらもリアス様からの指示により、ラードラに一切攻撃させないようにする!ギャスパーも頼んだ』
『分かっていますが、相手はアーサーさん以外動いてないのも不気味です』
サイラオーグの指示が飛んできたのか『僧侶』は後方に下がり、全身にオーラが出る。更に『戦車』が『僧侶』を守るように前に立ち衣服を破り捨てた事で、他の者らは守護するかのように動いていた。突然バアル側の『戦車』の体が突然盛り上がって異様な体になっていくので、俺はアーサーに指示を飛ばして箒達の所へ戻るよう指示を出した。
『戦車』のひょろ長い体がどんどん膨れ上がり、尾が生まれ、翼が背中から出現して、口元が牙剥き出しになり爪が鋭利になっていく。あのひょろ長い『戦車』がドラゴンになったが、悪魔が龍化出来るとはな。
『ギャオオオオオオオオオオンッッ!』
咆哮を上げる黒き巨大な怪物と変化したが、ドラゴンがアーサーらの前に立ち塞がる。アイツはドラゴンにでもなれるとはな。
『ラードラ・ブネ選手は悪魔でありながら、ドラゴンを司る一族でもある。だがアイツ自身がドラゴンになると言う情報は一切無いからか、サイラオーグはその眷属を鍛え上げて覚醒させたのか!』
アザゼルの言う通り、こちらも情報はなかった。だがこれは好機だ、ISの力を見せつける時だ。
「箒達はISを装着し、あの『戦車』を倒せ!アーサーは『騎士』と『僧侶』を倒せ」
箒達に指示を出したらISを装着し、プロモーション『女王』に昇格した。お陰様で、エネルギーは無限大となりビームや実弾も無限大となった。そしてドラゴンに向かって実弾とビーム攻撃により、近接武器での攻撃で爪や尾を斬り取って目を潰して翼を斬り落とした事で地面に落下した。アーサーは『騎士』と『僧侶』に向かって行くが、突然叫んだ『僧侶』であるサブノック。
『ここだッ!聖剣よッ!その力を閉じよッ!』
相手の『僧侶』の杖が怪しく光輝き、アーサーの全身を捕えたが聖剣エクスカリバーを抜いてから、金色の結界に守られたので効果はなかった。ゼノヴィアはアレを撃つのかギャスパーに指示を出して、来させないようにしていた。だがアーサーが持つ二本に聖剣によるからなのか、コウモリ達が聖なるオーラに反応して散らばってしまった。
『な、何故だ!なぜ僕の神器である「異能の棺(トリック・バニッシュ)」が効かないんだ!』
『簡単ですよ。私が持つ聖剣と守護結界により、異能なる呪いは私にとって効果などありませんから』
『「異能の棺(トリック・バニッシュ)」は、自分の体力と精神面などを極限まで費やす事で特定の相手能力を一定時間完全に封じる神器だ。バアルの「僧侶」は自分の力と引き換えにアーサー選手の聖剣を使う力を封じたように見えますが、黒神チームの守護結界により効果が無かったようですな。一ちゃんの力を込めたお守りを持たせていると思うので、呪いや防御に特化した持ち物だと思われます』
左手に聖王剣コールブランド、右手に聖剣エクスカリバーを持って聖なるオーラを最大限に引き上げて『僧侶』に振り下ろした。一方ドラゴンになった『戦車』は、ISチームの連携によって倒れた。残されたゼノヴィアとギャスパーとまだ残っていたサブノックが、最後の意地を見せた。カシャカシャとエクス・デュランダルの鞘がスライドして、攻撃フォルムへと姿を変えていく。
『くっ!ラードラがやられただと、だがまだ立てる力が残っているなら僕らの一撃をアイツらに見せるんだ』
『そう思って待っていたぞ!コイツらを吹き飛ばす程の威力を持って、私達の勝利をもぎ取るんだ。ラードラの火炎と共にやるぞ!』
天高く立ち昇る聖なる光の柱は、エクス・デュランダルが生み出した極大のオーラだった。あれをまともに喰らうともなると、いくらこちらが人間だったとしても耐えられないだろうと思っていたゼノヴィア達。ドラゴンの火炎放射とエクス・デュランダルをアーサーら目掛けて解き放つ。普通なら負ける事になるが、こちらは悪魔ではないからか簡単に防いでみせたゲオルグだった。
『何だと!大質量の聖なるオーラの波動により、相手を飲みこむはずなのに何故奴らは防いでみせたのだ!』
『一つだけ忘れていますよ。私達には神の加護がありましてね、金色の守護結界により守られているのですよ。そっちが聖剣による攻撃をしたのなら、こちらも容赦しない攻撃をさせてもらいます!』
そう言うと聖王剣と聖剣のオーラにより、エクス・デュランダルのオーラを超えた力により拡散した波導を受けた事で相手四人は為す術も無く波導により倒れた。それにより第四試合が終わった事で、審判が告げたのだった。
『バアル&グレモリーチームの『騎士』一名『戦車』一名『僧侶』二名、リタイアです』
第四試合も勝ったが、流石だ。隠し兵器であるISなら勝てると思ったし、俺が使うガンダムを小さくしたものだ。アーサーも強くなったが、エクス・デュランダル以上のオーラを拡散させて波導を放ったのだからな。第四試合、こちらは無傷であちらはほぼ失ったように見える。
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