ドリトル先生の水族館
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第十一幕その十
「皆新聞やテレビは嘘を言わないって思ってたしね」
「それをチェックすることもなんだ」
「難しかったんだね」
「チェックしてそれを調べた人が言ってもね」
そうしてもというのです。
「声が小さくて。そして嘘を言う人の声は大きくてね」
「声が小さいと聞こえないからね」
「けれど大きな声は聞こえるんだよね」
「例え嘘でもね」
「そして嘘は言い続けていると人を信じさせてしまうんだ」
嘘のその恐ろしさにも言及した先生でした。
「特に嘘を言わないと思われている人達が言うとね」
「だからなんだ」
「日本ではずっと学者さんやマスコミの人達が嘘を言えたんだ」
「先生みたいなことをしないで」
「それでやっていけたんだね」
「そうだよ、けれど嘘は何時か絶対にばれて」
先生は世の中の摂理も皆に言いました。
「そしてばれた時にね」
「うん、絶対にね」
「報いを受けるよね」
「その時はね」
「そうなるんだよ、実際インターネットが出来てからね」
そしてというのです。
「その嘘が検証されてばれてね」
「そうした学者さんやマスコミの人達はなんだね」
「嘘の報いを受けている」
「そうなっているんだね」
「責任を追及されているよ」
そうなっているというのです。
「そして沢山の人が新聞やテレビを信じなくなっているよ」
「何かね」
トートーがここで先生に言いました。
「日本も困ったところがあるんだね」
「どの国にもそうしたところがあるけれどね」
「日本でもそうで」
「日本は特にマスコミが問題なんだ」
そちらが、というのです。
「そして学者の人達もね」
「ううん、嘘を言ってその責任を問われないと」
ガブガブも今は考える顔で言います。
「それこそだよ」
「おかしくなるね」
「とてもね」
ガブガブも言います。
チーチーもです、どうかといったお顔で言いました。
「そんなことが日本ではずっと続いていたんだね」
「インターネットがで出て来るまでね」
「ずっとだったんだね」
「そうだよ、今でも嘘をよく言ってるよ」
「ばれる様になっていても」
「そんな状況だとおかしくなる一方だね」
それこそとです、ホワイティも言います。
「嘘をついても沢山の人が信じてその嘘がばれないなら」
「そうだよ、だからとんでもない人達が沢山いるんだ」
「日本の学者さんやマスコミの人達は」
「間違いなくイギリスよりも遥かに酷いよ」
先生は断言しました。
「しかも嘘を検証されてもね」
「まだ行いをあらためないのね」
ダブダブはそれが信じられないと言いました。
「どんでもない状況ね」
「そうなんだよ」
「嘘吐きばかりいる世界は終わるわ」
「そう、誰も信じなくなってね」
ポリネシアは嘘を言う人は信用されない、このことから言いました。
「人も寄らなくなるから」
「だから日本でも沢山の人が信じなくなっているんだ」
「それで行いもあらためないから」
「近いうちに完全にどうしようもなくなるよ」
それこそ、というのです。
「日本の学者さんやマスコミの世界はね」
「先生は嘘は言わないから」
老馬はあ先生ご自身のことを言いました。
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