戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十七話 河合中佐!ラジコンは芸術!!その五
こんなことを話す二人だった、そしてその二人に瞬は問うた。
「青山町の公園知ってる?」
「三重県のか?」
「作者も行ったことのある」
「まさかと思うけれどな」
「今度の勝負の場所あそこかよ」
「そうよ、三重県は伊勢志摩しか場所がない訳じゃないのよ」
確かにその辺りが観光名所だがだ。
「青山町公園もあるのよ」
「それで今度はか」
「青山町での戦いか」
「三重っていっても色々な場所あるんだな」
「その公園にしてよ」
「そう、そこでラジコンで勝負だから」
瞬は二人にこのことも言った。
「わかったわね」
「わかったぜ、青山町公園」
「あの公園でラジコン勝負か」
「あそこでラジコン作って動かす」
「そうするんだな」
「そうよ、今回はラジコンボーイよ」
コロコロコミックではだ。
「そうなるわ」
「また懐かしい漫画だな」
「ラジコンも漫画になってたんだよな」
「いや、コロコロコミックは凄いぜ」
「コミックボンボンもよかったけれどな」
ライバル誌の法の名前も出た。
「コロコロには夢があるな」
「ラジコンもやってファミコンもやってな」
「プラモもあって」
「本当に面白い雑誌だぜ」
それこそ昔からだ。
「子供はコロコロを読んで育つ」
「そして大人になって自分の子供に買って読ませる」
「まあ結婚してからの話だけれどな」
「それでDT卒業してからな」
それからの話であることは言うまでもない、コロコロコミックを子供に買って読ませる様になるにはである。
「それが一番難しいけれどな」
「俺達も目指してるなけれどな」
「この作品連載中はないとかな」
「前回言われたからな」
「ギャグ作品では基本みたいね」
主人公がDTを卒業出来ない展開はだ。
「そっちの方が面白いから」
「面白いからって何してもいいのかよ」
「そこは違うだろ」
二人は自分達のことなので思いきり抗議した。
「作品にはキャラクターへの愛情が必要なんだよ」
「特に主役へのな」
「主役えこ贔屓しろっての」
「某キラ=ヤマトみたいにな」
泣き虫少尉、続編では准将の目線が入った画像が二人の後ろに浮かんだ。続編は『コミックボンボン版では』名作である。
「あそこまで贔屓しろよ」
「続編の主役弾き飛ばすレベルでな」
「それやって製作者の中心人物完全に干されたけれどな」
「特に脚本家な」
ある人は最終回観終わった後テレビの画面を殴りつけたらしい。そこまでその中心人物達に怒りを感じたのである。
「病気で以後書いてないけれどな」
「それで復帰望む声もないしな」
「旦那、いや監督の方は復帰したけれどな」
「クロスアンジュはよかったけれどな」
あまりにも低かった前評判を覆してだ。
「その作品みたいにしてくれよ」
「主役絶対贔屓でな」
「大体作者モーツァルト敬愛してるんだろ」
「博愛主義者のな」
モーツァルトに端役なしという、彼の天才は作曲した歌劇の登場人物全てにまんべんなく素晴らしい音楽が与えられる。だからモーツァルトの歌劇においては重唱が多いのだ。その重唱がまたどれも絶品である。
「で、他の作品だとキャラは公平にって心掛けてるんだろ」
「巨人関係者か左翼関係者の名前になっている場合以外はな」
悪役をこうした設定にすると実に書きやすい、どれだけ下衆にしてもどんな無残な末路に書いても心が痛まないからだ。
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