オズのポリクローム
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第十幕その七
「今は」
「それじゃあね」
「ただ。やっぱり眠いですね」
ジョージはお空の景色を見ることに決めてもでした、このことは否定出来ませんでした。身体は正直です。
「コーヒーを飲んだ方がいいかな」
「僕達は寝るよ」
「このままね」
臆病ライオンと腹ペコタイガーはそうすると言います。
「僕達はよく寝るから」
「そうした生きものだからね」
ライオンや虎はネコ科の生きものです、猫はとてもよく寝る生きものですが同じネコ科の生きものもそうなのです。
「ぐっすりと寝て」
「それから景色を楽しむよ」
「僕もそうするよ」
トトもこうするというのでした。
「犬もよく寝る生きものだからね」
「君達はそうするんだ」
「ジョージ達が起きたいならいいよ」
「邪魔はしないよ」
「けれど僕達は寝るよ」
見れば三匹共もう寝そべっています、寝る体勢に入っています。
「だからね」
「君達の好きにすればいいよ」
「どうするかは」
「そうだね、お空を見ていたいけれど」
それでもなのでした。
「眠いから」
「だったらね」
それならとです、神宝がジョージに言いました。
「お風呂に入って眠気を覚まそう」
「ここでまたお風呂だね」
「うん、身体も奇麗になるし気持ちいいし」
「そのお風呂も楽しんで」
「それで眠気を覚まそうよ」
「コーヒーはその後で飲もう」
カルロスも提案します。
「お風呂に入った後でね」
「その後でもいいね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「まずはね」
「お風呂に入って」
「それでコーヒーも飲んで」
「眠気を覚まして」
「それでいいじゃない」
「そうだね、お風呂に入りながらも景色を見られるし」
ジョージは二人のアドバイスに頷くのでした。
「いいね」
「うん、じゃあね」
「今からお風呂だね」
「お風呂に入ってね」
「それからコーヒーを飲もう」
「それじゃあね」
ジョージは頷きました、そして。
恵梨香もです、ナターシャに言いました。
「私達も入る?」
「そうね、私達も眠くなってきたし」
「お風呂に入ってね」
「眠気を覚ましてお風呂自体も楽しんで」
「それからね」
「コーヒーを飲んでなのね」
お空を見ることを楽しもうというのです。
「そうすればいいわね」
「うん、それじゃあね」
「わかったわ、じゃあお風呂に入りましょう」
「私も入るわ」
ドロシーも言ってきました。
「私も眠くなってきたから」
「あっ、ドロシーさんもですか」
「一緒に」
「ええ、私も今はお昼寝はしたくないから」
それよりもお空を見たいというのです。
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