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ライバル

作者:ひつじ君
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決意と決断

『決意と決断』
桜井『あの…。六角さんのスカウトさんが俺に何の用ですか?』
青木『あらここまで言って分からないかな?まぁ〜いいわ。あなた…いや桜井貼多君を改めて我が校の野球セレクションに推薦しようと思う。受けてくれるわよね。』
青木は当たり前のように言い放った。
桜井『あの…。すみません。確かに六角高校の噂は野球をやってる人なら誰でも知っています。六角高校の野球部に入るにはまず、セレクションを受けなければならない。でも、誰もがセレクションを受けれるわけではない。セレクションを受けるにはスカウトさんの目に止まって推薦してもらわないとならない。だが、一部例外がある。何年にかもしくは何十年か…。セレクションを受けず入部する者もいる。それをみんな神童と言う。で、話を戻すと僕をそのセレクションに推薦するってことなんですね。』
青木『そう。あなたの活躍振りは観させてもらった。確かに全国優勝したあなたの実力は一級品。だが、所詮お遊び程度の部活動。正直話にならないわ。ほんとは、軟式野球出身の人なんて推薦することは過去には無かった。そう2年前までは。2年前当時私は新人の時静岡地区担当で周らしてもらってた。今では全国どこでも行くけど。その時私はシニアの試合を観に行く予定が、あろうことか球場を間違えてしまった。その球場でやってたのが軟式野球の試合だったわ。偶然にもその試合は私の母校の試合だったからついつい観てしまったのよ。その試合の相手が十六中学校だったわ。私はその時観てびっくりしたわ彼のピッチングを…。』
それを聞いた桜井は目をまん丸にした。
当時まだ背番号二桁の桜井はベンチに座っていた。だから、はっきりと覚えてる。あの絶対的存在の姿を…。
桜井『公家先輩。』
青木『そう。公家一平(くげいっぺい)君よ。一球見ただけで分かったは。その試合後すぐ声掛けたは。
最初は私も上から軟式を上げてくるなんてそれに特別枠として。怒られたわ。でも、入部してすぐ当確見せたわ。三年生がいるにも関わらず夏でエースとるんだから…。もっと驚いたのはこの年神童が出た事にもびっくりなのに同時期に9人も出るなんて。』
桜井『9人!?待って!それってじゃ〜』
桜井はとんでもない事を想像してしまった。
青木『そう。2年前から9人ずっとレギュラー変わらずよ。だから、夏は静岡大会は二連覇中。でも、甲子園での優勝は果たせてないけど…。でも大丈夫だわ。その9人ももう三年生。今年の夏で引退よ。だから…』
と、説明している途中で桜井はつぶやいた。
桜井『だったら尚更ですよ。今しか戦えないじゃないですか。強い六角と。もちろんその代が卒業しても六角は静岡で強豪でいると思います。でも、そういうチーム戦って勝つのが夢なんで(>_<)』
桜井は言い切った。
青木『そう。わっかったわ。これ以上は何も言わないけど最後に3つだけ言わせて。』
桜井『え?』
青木『まずは、あなたこの誘い断ったこと後悔するわ。次にあなたとスカウトしようと思ったのはあの決勝を観たから。だから、同じく岡長中の亀山君もスカウトしたわ。彼は受けるって言ってくれたわ。』
桜井『なに…。』
桜井は同様した。亀山とは、岡長中学エース。ともに全国軟式中学校野球大会決勝で投げ合った。その時、亀山とはまた高校で勝負しよと約束した仲だった。だかまた、桜井の中では一緒に同じチームで天下を取りたいとも思ってたからである。
青木『そして最後にこれが私の連絡先。期限は一週間それ過ぎても連絡なければ自動的に剥奪するわ。話はここまで。』
すると計ったかのようにチャイムがなった。
キーンコーンカーコーン
桜井は連絡先を受け取って教室に戻った。迷ってた。
チーメイトかそれともセレクション受けて亀山と共に六角高校に行くか…。
それからも桜井は元気もなく日にちが過ぎようとしてたある時野球部で恋女房役だった木嶋が話しかけてきた。
木嶋『お前…。六角高校受けてこいよ。』
桜井『え…。』
突然過ぎてびっくりした。六角高校のことは誰にも言ってなかったから何故っていう感じで…。
木嶋『お前の顔見れば分かる。この前呼ばれた後から急におかしくなったからもしかしたらって思って直接電話で聞いたよ。そしたらまだ返事は貰ってないって。確かにお前と高校行っても野球やりたい。でも、俺は今のお前じゃなくて後悔してないお前と野球がやりたい。だから、受けるだけ受けろよ。別に落ちたら樫見来れば良いさ。それでも遅くないし敵としてお前を迎えるのも悪くない…。』
木嶋は言い切った。
それを聞いた桜井は何も言わずに頷きすぐさま青木スカウトに電話をかけた。
桜井『もしもし!青木さん?桜井です。例の推薦受けます。よろしくお願いします!』
その時の桜井はほんと嬉しそうだった。
青木『わかったわ。ようこそセレクションへ。』 
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