ドリトル先生の水族館
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第九幕その十
「進化の中のテストともイレギュラーとも言われているんだ」
「どうしてこう進化したかわからない」
「それでなんだね」
「そうしたことを言われてるんだね」
「だからだね」
「そう言われてるし僕もそう思うよ」
先生は皆と一緒に水族館の中を進みつつお話していきます。
「神が進化を考えておられたんじゃないかな」
「カンブリア紀の頃に」
「そうだったかも知れないんだね」
「この宇宙にある星は地球だけじゃない」
こうもです、先生は言いました。
「太陽系だけでも銀河系だけでもない」
「実に沢山の星がある」
「それこそだね」
「そしてその星の中には生きものがある星もあるかも知れない」
「そう言うんだね」
「中には地球以前に生きものがいる星もある」
こうも言った先生でした。
「神はその星でも進化を見ておられたかも知れないけれどね」
「この地球でも」
「そうなんだね」
「そうかも知れないんだ」
またお話した先生でした。
「他の星でもこの地球でもね」
「神様もそうしたことするんだ」
「進化を見て守ることがなんだ」
「あるんだね」
「そうなんだね」
「そうかもね。恐竜もその進化の一つで」
そして、というのです。
「僕達にしてもそうだろうね」
「神様が進化させている」
「そうかも知れないんだね」
「この地球にしても」
「そうも考えるよ」
先生は神様の存在を否定していません、むしろ信仰はしっかりとしていて神学者でもあります。だからこう言ったのです。
「生物学もまた神の司るものだよ」
「先生そうも言ってるよね」
「まず神様があるって」
「この世の中には」
「それで僕達もいるって」
「それでカンブリア紀の生きもの達もなんだ」
そのとても不思議な彼等というのです。
「神が創られたものなんだ」
「僕もだよね」
「そうだって先生言ってるね」
オシツオサレツも言ってきました。
「神様が創ってくれたものだって」
「進化の中で」
「そうだよ、僕もそうだしね」
「あらゆる生きものが神様が創ってくれた」
「私達にしても」
チープサイドの夫婦もお話します。
「それでこの世の中にいる」
「そうなんだね」
「僕の鼻もね」
「そして僕の目も」
ジップとトートーが言うにはです。
「神様がよくしてくれた」
「そう進化させてくれたんだね」
「ダーウィンさんだったかな」
「昔の学者さんだね」
ガブガブにです、ホワイティが言います。
「あの人の言ってることも」
「神様と矛盾しないんだよね」
「その進化を促す条件を用意されるのは神だよ」
先生はこの広い範囲から言いました。
「皆にしてもそうだよ」
「僕が速く走られる様に」
「僕の手がよく動くこともだね」
老馬とチーチーも言います。
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