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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第三十六話 佐藤大尉!ちはやぶる!!その二

「この作品は常に季節が変わる作品よ」
「あれっ、冬かよ」
「そういえば外雪が降ってるな」 
 彼等が今いる教室の窓を見るとだ、大吹雪であった。白い雪がこれでもかと嵐の様に降って世界を覆っている。
「昨日真夏だったのにな」
「もう冬かよ」
「この作品本当に季節が変わるな」
「一定してねえな」
「そうした作品なのよ」
 作者の気分次第で季節が変わる作品なのだ。
「だから今海水浴はやってないわよ」
「ちぇっ、面白くねえな」
「がっかりだぜ」
「じゃあプール行くか」
「そうだな」
 二人は諦めない、こうしたことには不屈だ。
「プールにも熟女いるしな」
「子連れでな」
「ちょっと観に行くか」
「泳ぐついでに」
「あんた達の煩悩は止まらないわね」
「高校生はそうだろ」
「誰だってな」
 所謂性春である、青春ではない。
「男子高校生の頭の中はこうなんだよ」
「いつもこうしたことばかり考えてるんだよ」
「俺達以外の奴もそうだよ」
「女の子、女の人ばかりなんだよ」
「全く、やれやれね」
 瞬はそんな二人の言葉を呆れた顔で聞いていた。
「他のことはその次なのね」
「そうだよ、目指すはハーレムだ」
「トルコのスルタンみたいなな」
 オスマン=トルコの皇帝達である。
「ああしたハーレム作るぜ」
「そして昼も夜もウハウハだよ」
「子作りが仕事って最高じゃねえか」
「俺達もスルタンになりたいぜ」
「あのね、オスマン=トルコって皇帝になれなかった皇子は大変だったのよ」
 瞬は妄想を吐き出す二人に突っ込みを入れた。
「殺されたり幽閉とかが普通だったのよ」
「源氏みたいな感じか」
「あんなのだったんだな」
「そうね、源氏は身内で殺し合っていたけれど」
 当面の敵と戦う前にまず身内同士で殺し合っていた、これにより源氏の血筋は実朝の代で完全に絶えてしまった。
「そんな感じだったのよ」
「嫌な話だな」
「皇帝になれないと死か」
「それしかなかったのか」
「そうよ、皇帝になっても大変だったから」
 それでというのだ。
「ハーレムっていってもね」
「そこに至るまでがか」
「大変だったんだな」
「それで皇帝になってもか」
「どうなるかわからなかったんだな」
「暗殺とかあったわよ」
 オスマン家においてもだ。
「というか皇帝が暗殺されるって常でしょ」
「だよな、ロシアとかな」
「そうした話多いよな」
「トルコもそうか」
「皇帝の玉座は安泰じゃないんだな」
「そうよ、それにリアルでハーレム持っても」
 現代の日本においてだ。
「ちょっと間違えたらスクールデイズよ」
「ナイスボート」
「あの最終回か」
「編集カットされてるのだと黒くないから」
 体内から出て来る液がだ。 
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