ポケットモンスター 急がば回れ
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7 ブルーとイエロー
ブルー「ちょっと待ちなさいよ!」
しかしグリーンはレッドを追って行ってしまった。
ブルー「どうするのよ? このじじいのせいであたしたちこの先に進めないんだからーーって、聞いてんの!?」
イエロー「聞いてる聞いてるって」
ブルー「だったらボーッとしてないで何か考えなさいよ!」
イエロー「僕は進めるけど」
ブルー「へっ? どうゆうことよ」
イエロー「僕のピカチュウは空を飛ぶ秘伝技を覚えてるから」
ブルー「ずるーい!
まだ旅に出たばっかりで何でそんなすごい技ができるのよ!
あたしも連れていきなさい!」
イエロー「うん、いいよ」
イエローのピカチュウは風船を取り出した。
ブルー「そんなので本当に空を飛べるの?」
イエロー「まあ見ててよ」
イエローはピカチュウにしっかりとつかまるとゆっくり空中に浮いてトキワシティのポケモンセンターへ向かった。
しばらくしてお届け物を持ったイエローとピカチュウが帰ってきた。
イエロー「ピカチュウ、僕はここで待ってるからブルーをトキワまで送っていってよ」
ブルー「さあ行くわよピカチュウ!」
イエロー「頼んだよ!」
ピカチュウ「ピカ」
イエロー「えっ? ダメなのかい?」
ブルー「えーっ!? どうしてよ?」
ピカチュウ「ピカチュウ」
イエロー「そうか、ブルーはオレンジバッジを持ってないんだ」
ブルー「そんな固いこと言わないで、ねっ! ピカチュウお願い!」
ピカチュウ「ピカ」
イエロー「ダメだってさ」
ブルー「そんなー!
じゃああんたが代わりにあたしのお届け物もらってきてよ!」
イエロー「それはダメだよ。大事な道具なんだから。
そうだ! 僕がポケモン図鑑をもらったらスクリプトが解除されてこのおじいさんも起きるかもしれないよ!」
イエローはマサラタウンに飛んだ。
そしてすぐに戻ってきた。
ブルー「起きないじゃないこのじじい!」
イエロー「やっぱりダメか。
もうレッドくんが図鑑をもらったからよく考えればわかることだね。
あ、僕は通れる」
イエローは老人の横を通って1番道路とトキワシティの境を行ったり来たりする。
ブルー「あームカつく! やめなさい!」
イエロー「ごめんごめん」
ブルー「あーもう! どうすればいいのよ!」
イエロー「そうだ!
ピカチュウ、穴を掘るならバッジがいらないからできるよね」
ピカチュウ「ピカ」
イエロー「そうか、ダンジョンじゃないと使えないか」
ブルー「……もういいわよ。あんた先に行きなさい」
イエロー「でも……」
ブルー「あたしのせいであんたまで足止めさせるわけにいかないでしょ。
もういいわよ。炊事洗濯も自分でやるから」
表情は見せないがとても悔しそうだとイエローには感じた。
強がっているが旅を諦らめざるを得ないだろう。
ピカチュウ「ピカ」
イエロー「そうか! テレポートがあった!」
ブルー「へっ!? テレポート?」
イエロー「これならバッジも要らないしフィールド上で使える!
ピカチュウ、最後に行ったポケモンセンター覚えてる?」
ピカチュウ「ピカ!」
イエロー「ほら、行くよブルー!」
ブルー「へっ!? 行くってどこに?」
イエロー「ヤマブキシティだよ!」
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