女提督の航海(後悔)日誌
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積荷はナマモノ?
前書き
輸送船護衛の為に海へと出た金剛が旗艦の第二艦隊。偵察妖精からの報告を受け、駆逐艦イ級、ハ級の少数編隊と戦闘を開始する。一方、輸送船では…
ー輸送船ー
船長「今のところ異常は無いな…」
船員「大丈夫なんですかね?艦娘さん達が監視してくれていますけど、あれ、深海棲艦ですよね?もし輸送中に暴れでもしたら…海のど真ん中で死ぬのは御免ですよ…」
武蔵「心配は要らないさ、あの子は暴れたりしない。それはこの武蔵が保証する…」
船長「わざわざ手足を鎖で縛って監視まで付けるのは、私も好ましくは思わないんだかな…」
船員「あれの事を良く知らないオレからして見れば、あれは深海棲艦ですよ。大体弱ってたあれを助けて世話を焼いたら仲良くなったって、虫が良すぎるでしょう」
武蔵「そうは言っても、現に懐いてしまったんだから、多少なりとも情が映ってしまう…食事に睡眠薬を盛って、身体を拘束しろなんて…深海棲艦と人間、何方が外道なのか…」
船員「…艦娘だからって調子に乗って…何も出来ずに怯えてる人間の事なんて知らないクセに」
武蔵「ならばお前は深海棲艦と戦い、仲間を失うかもしれない恐怖に付き纏われながらも、私達を指揮し導いてくれる人間の気持ちを考えた事があるかい?」
船員「…」
船長「何もしないで怯えているくらいなら、何か行動した方が良いだろ?」
船員「…わ、分かりましたよ…ちょっと考えさせて下さい」
船長「そうか、じゃあ持ち場に戻ってくれ。この輸送が一段落ついたら呑みにでも行こう」
武蔵「もし、何かあれば私が…いや…失礼する」
船長「本当に何も無けれは良いが…」
~~~
吹雪「大体片付いたけど、もう残ってないよね…」
金剛「じゃあ、輸送船との合流ポイントまで急ぎまショー(うーん、何かアッサリ過ぎてヤナ予感がしマース)」
北上「んお、まだ居るみたいだよー!駆逐艦が何体かっ!逃がさないよー」
大井「海の藻屑となりなさいな!」
吹雪「このイ級とロ級は何処から来てるんだろう…!早く終わらせなきゃ、輸送船との合流ポイントに着いちゃう…!」
金剛「ブッキー、後退するネ‼ワタシが纏めて撃ちマース!」
ー輸送船ー
船長「ん?あれはもしや迎えの艦娘達か、この反応は深海棲艦と交戦中らしい…」
二等航海士「船を停めましょう。このまま進めば戦闘に巻き込まれます!」
船長「…分かった…っ⁉何だ!」
船員「積荷が監視役の艦娘を振り切り逃亡!」
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