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詩集「棘」

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秋の風は気まぐれに



どこまでも高い晩秋の青空
嫌味なほどに透き通る
君の歩く場所もきっと
こんな空が見えている…?

淋しいなんて言ったら
君はどんな顔するのかな?
傾きかけた太陽は
夏を懐かしんでるみたい…

秋の風は気まぐれに
僕の頬を撫でてゆく
慰めるつもりもないくせに
切なさだけを残してく…


色付いた葉を落とす山の木々も
冬の準備始めてる
川辺にダレた枯れすすき
今年も秋が暮れてゆく…

君の全てが愛しくて
ずっと一緒にいれたらなんて
こんな幼稚な想いを
告げたらきっと…困ってしまうね…

秋の風は気まぐれに
僕の横をすり抜けて
あてなんかいつもないくせに
追いかけたいと思わせる…

「普通」に縛られ身動きとれない
なんで僕は…僕だったのかな…?

秋の風は気まぐれに
僕の想いを掻き乱し
抱ける腕なんてないくせに
優しく包むこともある…

秋の風は気まぐれに
僕の頬を撫でてゆく
慰めるつもりもないくせに
切なさだけを残してく…



 
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