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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  誘拐事件!?

大魔闘演武2日目、医務室にて・・・


「おおお・・・おおお・・・」

ウェンディの寝ているベットの隣のベットに寝ているナツさん。

「ナツ・・・大丈夫ですか?」

「心配いらないよ、ただの乗り物酔いじゃないか。」

「(汗)」

今の状況を説明しますと・・・
2日目の競技は戦車(チャリオット)という名の競技でした。
簡単に説明しますと、連結された戦車に乗って、走る競技・・・
しかし、参加したのがナツさんは当然のごとく・・・
ちなみに、ガジルさんとあの剣咬の虎(セイバートゥース)のスティングって人も、
乗り物酔いになったそうだ・・・・・・・・・。

「ウェンディは?」

「もうだいぶ回復してきたよ。」

「そろそろ競技に出れると思います。」

「そう。シャルルはもう元気になったの?」

「ええ。」

「よかったぁ!みんな待ってるから、あたし行くね。」

「はい。」

ルーシィさんは部屋から出て、待機場所へ行った。

「・・・・・・・・・。」

「黙っているつもりかい?」

ポーリュシカさんはシャルルに向かってそう言った。
機能のあれの事だろう・・・。

「伝えてどうするの?あんな未来・・・・・・信じてくれるわけない。」

「・・・・・・。」

「自分が信じてない事を他人が信じるハズもないね。」

「そうよ!!私はあんなの信じない、ただの夢だったんだわ。
 あれは夢・・・予知じゃない。」

シャルルはそう言うのだった。

「・・・俺、ちょっと買い物行ってくる。」

「買い物?」

「ああ・・・ウェンディに何かをな・・・
 シャルルは、お前の好きなダージリンティーでいいな?」

「・・・ええ。」

「なかったらごめん。」

俺はそう言い、買い物へ行った。































数分後・・・


「いいモンが買えたぜ。ダージリンティーがなかったのは残念だけど・・・」

俺は買い物を済ませ、医務室へ戻ろうとした。

「・・・んっ!?」

俺あるは匂いに気づいた。ウェンディの匂いだ・・・誰か、知らない匂いが少しした。

「・・・っ!」

俺は急いで後を追う。

「コージ!!!」

乗り物酔いでベットで寝ていたナツさんが目の前にいた。

「ナツさん・・・もしかして・・・。」

「ああ。」

どうやらナツさんも気付いたようだ。

「行くぞ!!」

「はい!!!」

俺とナツさんは走る。

「いた!!!」

4人組の黒い服で、仮面をした奴らが、
ウェンディ、シャルル、さらにポーリュシカさんを攫っていた。

「お前ら、ウェンディ達をどこへ連れて行くんだっ!!!!」

ナツさんが全速力で走り出す。

「マズイ!!」

「急げ!!」

急いで走り出す奴ら。

「俺に任せな!!」

そのうちの1人が銃を出してくる。

「頼むぞ!!」

無駄な事を・・・

「魔導士相手にはコイツが1番・・・・・・」

「どけっ!!!!」


ガンッ!!!


「マッ・・・ばっ!」

銃で撃つ前にナツさんに殴られるのだった。

「てめえらァーーーーーーーーーーっ!!!!ウェンディ達を返せーーーーーーーー!!!!」

「何だアイツ!!!」

「怖えじゃねえかコノヤロウ!!!」

「このままじゃ追いつかれるぜ!!」

「もう追いついてますよ。」

「「「!!!!」」」

俺は残りの3人が行く席に先回りしていた。

「ん・・・こ、コイツじゃねえのか!?」

「そういえば・・・依頼は、医務室にいた少女。」


ピキ・・・


「ババアと猫は少女じゃねえし。」

「じゃあ何で連れてきたー!?」

「待て!!見ようによってはこの婆さん・・・」

「少女じゃねえよ!!」

「依頼はあっちの少女だったか!!」


ビキビキィィィッ!!!


「誰が・・・」

「「「?」」」


























「誰が少女だぁぁぁぁぁぁっ!!!!俺は男だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

「「「ぎゃああああああああああっ!!!!」」」
































「全く、何て奴らだぜ!」

「あ、ああ・・・そうだな・・・。」

「?どうしました、ナツさん?」

「いや・・・何でも・・・」

ナツさんは何やら怖がっていた様子だった。

「でもちょっとやり過ぎよ。」

シャルルがそう言うのだった。

「俺が買い物に行かなければ、こうはならなかったのに・・・・・・くそ。」

「自分を責めるのはよくないよ。」

「2人のおかげで、助かったんだから。」

俺の言葉に、ポーリュシカさんとシャルルがそう言う。

「う・・・ん・・・。」

「ウェンディ・・・!」

ウェンディが目を覚ました。

「お兄・・・ちゃん・・・。」

「ウェンディ!!!」


ガバ


「きゃっ!」

俺はウェンディを抱きしめる。

「ウェンディ・・・・・・ごめんよ・・・
 俺がいれば、こんな目には合わなかったってのに・・・
 二度もやってしまって・・・・・・」

「お兄、ちゃん・・・・・・もう、いいよ。もう大丈夫だから・・・・・・ね?」

「・・・ありがとう・・・。」

ウェンディ・・・本当にありがとう・・・・・・!!!!

「あのね・・・コージ・・・。」

「抱き合うのは構わないけど・・・時と場所は選んだ方がいいわよ。」

「はぅっ!/////」

シャルルとポーリュシカさんは俺に向かってそう言うが、
その言葉を聞いたウェンディは顔が赤くなる。

「はうぅぅぅぅ//////////」

可愛いやつだ・・・ウェンディ。




『ダウーン!!バッカスダウーン!!勝者エルフマン!!』

俺達はその声にバトルパートを行う中央を見た。
バッカスという人が両腕を上げて倒れていた。
エルフマンさんは膝をついて、かなりの大怪我だけ、立っていた。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)A 10ポイント獲得!!!
 これで12ポイントとなりましたー!!!
 この雄叫びが妖精の尻尾(フェアリーテイル)復活への狼煙かーーーーーっ!!!!
 エルフマン!!!!強敵相手に大金星ーーーーー!!!!』

「ウオオオオオオオオオオッ!!」





「エルフマンさん!!」

「やるじゃねえか!!!」

「やりましたね!!!!エルフマンさん!!!!」

俺達も喜ぶのだった。

「ウェンディ、もう大丈夫なの?」

「うん!!もう平気。グランディーネもありがとう。」

「だからその呼び方はやめな。それより、さっきの連中・・・」

「ええ。」

ポーリュシカさんの言葉に俺はそう言う。
あの後、この会場の警備をしていた兵隊が偶然来て、
先程の連中を引き取ってくれた。



『俺達は頼まれただけなんだよ、大鷲の尻尾(レイヴンテイル)の奴に!!』

『医務室にいた少女を連れてこいって!』

その連中はそう言うのだった。さらに調べた所、こいつらは山賊ギルドだったらしい。

『お手柄だったな。コイツ等は我々が引き取る。』

兵隊はそう言い、その連中を連れて行った。



大鷲の尻尾(レイヴンテイル)。」

「医務室にい()・・・少女、過去形?」

「1人い()じゃないか・・・ナツを運んできた・・・」

「ええ・・・。」

「ルーシィ。」

狙いはルーシィさん・・・・・・でも何故・・・?































一方・・・



「作戦は失敗です。」

先程の兵隊がある1人の人物にそういうのだった。
その人物は鎧を着た髭の生えた男だった。

「馬鹿者、そもそも対象を間違えるとは、外見の特徴は伝えなかったのか?」

「申し訳ありません。」

兵隊はその男に謝罪をした。どうも格上の人物である。

「まあよい。計画をプランBに移行するだけの事。実行犯どもは?」

「我々が捕らえ牢へと送りました。」

「バレてはいまいな?」

「は!依頼主は大鴉の尻尾(レイヴンテイル)という事に。」

どうも、先程の連中はこの男の差し金であったのであった。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の確執はこのように使わねばな。
 そのスキに我々は星霊魔導士を手にいれる。エクリプス計画の為に・・・!!!」

男はそう言うのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!
今回も色々と省略してしまいましたが、早めにできました!
次回からは省略せず、原作通りに進みます。
少し遅くなるかもしれませんが、楽しみにしていてください!! 
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