サクラ大戦7人目の隊員
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年末 仙台帰郷
太正13年12月・・・
今年は年始めに、降魔との戦いが有った位で、後は平和な1年だった。
そのこともあり、帝国華撃団は、開店休業状態だが、帝国歌劇団として、花組は活躍して今年も12月になった。
「何?仙台に帰郷するのか、さくら直哉を連れて」
「はい支配人、一度真宮寺家に戻って、直哉君の封呪を改めて、検査をしたいそうなんです。お祖母様達が」
「成る程な、一度裏ナオヤの人格が出てきたからな、よしわかった、さくらたまには実家に帰って、のんびりして来い」
「はい、それでは失礼します」
そして次の日・・・
さくらと直哉は、帝都から仙台に向かう、蒸気機関車に乗った。
「はああ、嫌だなあ」
「どうしたの?直哉君」
「お婆ちゃん達の検査で、僕帝都に戻っちゃいけないと言われたら嫌だなあ」
「・・・直哉君大丈夫よ、直哉君も私たち、帝国華撃団に必要なんだから、それに私達の双武改も直哉君と私がいないと、動かせないからね」
「壮だとしても、みんなに迷惑かけたくないし」
「直哉君」
そして、二人を乗せた蒸気機関車は、二人の故郷である仙台に着いた。
駅に着いて二人を出迎えたのは、二人の母親である真宮寺若菜だった。
「お帰りなさいさくらさん、直哉君」
「ただいま若菜お母さん」
「ただいま戻りました。お母様」
三人で真宮寺家までささやかな親子の楽しい時間だったが、家に着くなり直哉は、検査をする事になり、暫くさくらは一人で、寛いでいた。
そして、検査を終えて戻って来た直哉だったが、祖母に結果が出るまで外出禁止を言われた直哉だった。
「ああ、やっぱり外出禁止になったよお姉ちゃん」
「仕方がないよ直哉君」
それから1週間後、何とか外出禁止が解けた、直哉を連れて仙台の街を歩いていると、さくらはとある人物から声をかけられた。
「君もしかして、さくらちゃん?」
「え、」
「あ、たけしお兄ちゃん」
「え、たけしくんなの?久しぶりー」
「おー直哉も久しぶりだなー」
偶然街で再会した三人は、懐かしむように昔のことを話したり、最近のことを話していた。
「嘘だろ直哉、お前女装して舞台に立ってるのか?」
「うんそうだよ」
「直哉君の女装、帝劇でかなり人気なんだよ、たけしくん」
「へえーそうなんだ、それじゃあさくらは、直哉より人気は下なのか?
「ムッいいですよ私は、直哉君に負けるのは、気にしないし」
「ほんと直哉と、さくらって仲いいよな、いっそ結婚しないのか?」
「うん僕が18になったら、結婚したいと考えてるよ、たけしおにいチャン」
「それ本当か?」
「うん」
暫くして、たけしと別れた直哉とさくらは、家に帰ると、若菜が、年越し蕎麦とうどんを作っていた。
そしてそれらを食べて、寝た二人は翌日、太正14年正月の1日の夜帝都に戻る為蒸気機関車に乗っていた。駅には二人を見送る為、大勢の人がいた。
そして、蒸気機関車は帝都に向け出発したのだった。
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