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SAO~脇役(?)の異世界日誌~

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第十二話 面倒(中編)

 
前書き
この話はクラディールを原作通りキリトと戦わせるか、オリ主ことジョー君と戦わせるか
メリーさんに蹂躙して貰うかちょっと迷いましたが無事決定しました。
それではご覧ください。 

 

 ~アインクラッド 第二十二層 風のギルドホーム~

 どうも、ジョーだ。昨日は迷宮でキリトと会ったりエギルの店に行ったりS級食材を
 食べたりした。昨日は色々ありすぎて疲れたぜ····、でも今日は休みだからゆっくりできるぜ。
 今の時刻は7:30。朝飯時だねぇ。

 朝ごはんをたべに食堂に行くと、

 「あっ、ジョセフさんおはようございます。」

 「おうメイ、おはよう。ん?何食ってるんだ?」

 「?ボルシチですけど?」

 「いや俺には消し炭に見えるんだが」

 「いやぁこれはれっきとしたボルシチですよ!私が作ったんですから!」

 「嘘つけ!これがボルシチならなんで紫色の煙が出てるんだよ!?」

 「これはスパイスですよ!て言うか見た目はともかく味はいけますよ!ほら食べてみてください。」

 「混沌に沈むから止めとくわ」

 その後抗議の声が聞こえてきたが無視して料理長、プレイヤーネームMAMI、マミちゃんに
 いつものカレーを頼んだ。
 マミちゃんは某血盟騎士団副団長と同じく料理スキルをコンプリートしている。だがそれは料理
 しかしてないからであり攻略しながらコンプリートしたアスナはやはり化け物だ。

 「おまちどおさま~」

 とか何とか言ってる内にカレーが運ばれてきた。この世界では料理はかなり簡略化されている
 ので料理スキルさえ取っていればすぐに作れるのだ。アスナやマミちゃんは物足りないと
 ぼやいていたが。
 まぁそんなことはさておき
 「いただきます」

 皿に置いてあるスプーンでカレーを口に運ぶ。うんやっぱり美味い。毎日三食これで
 良いくらいだ。下手したら現実のやつより美味いかもしれん。前も言ったがこの世界
 では娯楽が食事位しかないからな。美味いものが食えるのは幸せだ。

 「····だからこれはボルシチなんですよ!」

 「まだ言ってたのかよ!?」

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 「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 今俺は特化したAGI(敏捷値)、カンストした疾走スキル、軽業スキルをフル活用して
 二十二層転移門広場へ駆けている。
 めちゃくちゃ近道(家の屋根)してるが全然着かない。
 全くリンさんは何であんな不便なところに拠点構えたんだよ!
 なぜこんなことをしているかというとキリトとアスナ、略してキリアスコンビと
 迷宮に行く約束をしていたのをメイの

 「そういえば今日は迷宮区行かないんですか?」

 という発言によって思い出したからだ。もっと速く行ってくれたら良いのに。
 マズイ、相手はあの規律厳しい血盟騎士団副団長だ。遅刻したら間違いなく
 説教される!

 「間に合えええええええええ!」

 もうすぐそこの転移門にほぼ飛び込むような形で入りアインクラッド第七十四層主街区の
 名前を叫んだ。


 (多分間に合ったか····良かった良かった。一時はどうなることかと思ったぜ。)

 七十四層に転移したのを確認して安堵したその時!

 「キャアアアアア!避けてーーーーー!!」
      ドカッ
 「え?ギャアアアアアア!!」

 転移門から突然飛び出してきたアスナに頭を蹴られた。圏内だからダメージはないが
 超痛いです。

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 「上等だ!周りの人に迷惑をかけずに、きちっとやっつけてやる!」

 「アスナ様!アスナ様の護衛は私にしか務まらないということを証明して見せますぞ!」

 ··········ど う し て こ うなった。

 うん、元はと言えばあのクラディール(笑)、表記(笑)が悪い。アスナに蹴られた後悶絶
 してたらアスナの悲鳴が聞こえたと思ったらあの(笑)に頭を踏まれた。
 その後俺が突っかかる→(笑)が減らず口を叩く→キリトも参加→(笑)がキレる→俺が挑発
 →今に至る。と言うわけだ。ということで(笑)のせいだ。ボクハワルクナーイ。

 デュエル開始まで後三十秒。

 「ヘイ!クラディール(笑)!てめぇにハンデをやる!このデュエルで俺は"旋棍"を使わねぇ!」

 「は?」と(笑)。

 「おいジョーお前旋棍つかわないでなにで戦う気だ?」とキリト。

 「ふっふっふ····慌てなさんな。俺が使うのは····これだ!」

 俺がクイックチェンジで装備したのは群青色の片手剣、銘を"青空"。
 アスナに紹介して貰った鍛冶屋、リズベットに作って貰ったモノだ。
 アスナの"ランベントライト"に匹敵する性能を持つがそんなことを知らない(笑)は
 「勝った!」という表情を浮かべている。だが甘い!俺は十四層まで片手剣で戦っていたんだ!
 しかも片手剣スキルもまだスロットに入っている。ちなみにコンプリート。何故かというと
 旋棍に変えた後もスロットに入れっぱはしだった為レベリングついでに高めていたのだ!
 キリトには勝てないが(笑)なんかにゃ負けないぜ!
 この間5秒である。

 残り10秒。

 「ふふふ····」

 「貴様!何を笑っている!」

 残り8秒。

 「知らねーのか(笑)。こうやって目を閉じて腕を組む笑いは····」

 残り5秒。

 4
 3
 2

 「勝利の笑いだぜ。」

 1······


 0!!!!

 デュエル開始の音がなりクラディール(笑)が上段ダッシュソードスキル、"アバランシュ"で突っ込んでくる。だが遅い、メイのやつの足元にも及ばない。
 それに····忘れてることがあるな····俺と戦う時は····

 「·····足元注意、だぜ!」

 「!?」

 ガッ!

 クラディール(笑)は俺が脛位の高さに張っておいた細いワイヤーに引っ掛かって転倒した。
 作戦成功。こういう周りを見ない奴にはこれが一番効くんだよな。
 キリトやメリークラスになると見破られるが。

 「と言うことで····あんたの負けだ!」

 そして片手剣"青空"がエフェクトフラッシュを纏う。
 繰り出すのは片手剣単発重突進ソードスキル"ヴォーパル·ストライク"。

 ブー!

 俺のソードスキルはクラディールの首を捕らえHPを半分以上削った。その瞬間デュエル終了
 のブザーが鳴り響き、<your winner!!!>の文字が表示された。

 「全くセコい手使うよなぁ」

 「まぁそう言うなって。···それにお前がやったら武器壊すだろ?それよりはましだ。」

 「確かにそうかもな。」

 「···転移、グランザム。」

 、と話してる内にアスナがクラディール(笑)を追い払ったらしい。ナイスだ。

 「、とそれじゃあそろそろ迷宮区へ行きましょうか」

 「「あ。」」

 デュエルのせいで本当の目的を忘れていた俺とキリトであった。
 それにしても気持ち悪いストーカー野郎だったな。




 ←to be continued

  
 

 
後書き
さて今回はジョー君vsクラディール(笑)の回でした。
クラディール(笑)が倒されるのが速すぎな気もしますが、キリトとやろうがメリーと
やろうが同じく瞬殺なので気にしないでください。ジョー君がチートな訳ではありません。
ただクラディール(笑)が周りを見ないのが悪いんです。

それでは読者の皆さんも足元には注意してください。

ちなみに感想、アドバイス、意見などいつでも募集していますので宜しくお願いします。
 
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