SAO~脇役(?)の異世界日誌~
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第十一話 面倒(前編)
前書き
今回はまた時間が飛びまして原作第一巻に当たる話です!
更新ペースをなるべく速くしてGGO編が書きたい(泣)
アインクラッド第七十四層迷宮区
どうも、ジョーだ。このゲーム、SAOが始まってから既に二年が経過した。
俺の横にいるのは第二十四層にて相棒となったメリー。いつもと同じどす黒い防具に身を包み
ダルそうな顔をしている。
こいつとはかなりの腐れ縁で、もう一年くらいの付き合いだ。一年たってもこいつのドSっぷり
はおさまるどころか拍車がかかっている。振り回される俺の身にもなってほしいもんだ。
それはさておき····
キンッ!キンッ!
「誰かいるわね。」
「あぁモンスターと戦ってるらしい。誰だろうな。」
「まぁこんな最前線の迷宮にソロで籠るバカは一人しか知らないけど···」
「だな。」
俺達が音の発生源に着いた頃にはそいつは既にモンスター<リザードマン·ロード>を片付けていた。
そして俺達に気付いた全身メリーとは別の黒で固めた男が振り向いた。
「あらキリト。久し振りね。」
「メリーさん。あとジョーも。」
「やっぱお前だったか。」
俺達は黒の剣士ことキリトの友達、仲間だ。こいつとも結構腐れ縁だ。第一層で会った後
今でも関係続いてんだからな。それと何故かこいつはメリーをさん付けする。俺にはしないくせに。
まぁキリトが急に「ジョーさん」とか言い出したら気持ち悪いが。
「···なんか失礼なこと考えてないか?」
「気にするなッ!」
「気になるわッ!」
まぁ突っ込んできたキリトは無視して先に進むか。
「ちょっ置いてかないで」
「走るわよ!」
「おうよ!」
「いじめだ!」
いじめとは言わん。メリーはドSなだけだ。因みに俺はMではない。断じて。
「それにしてもあんたも変わらないわよねー。特にバカなとことかバカなとことか」
「確かにな、あとバカなとこだな。普通の奴はソロで最前線の迷宮には潜らないし。」
「欠点多すぎ···ってバカしか言われてねぇ!」
「あんたはバカとしか言い様がないからね。」
「ちょっジョー助けて」
「悪いがこれがメリーの通常だ。」
「ああああああああんまあああああああああありだあああああああああああああ!!」
「煩い!」
ドカッ
「ヘブッ!?」
キリトドンマイ。
「どうだキリト俺やコウの苦労がわかったか?」
「いやと言うほど分かりました···」
「速く行くわよー。」
ドスッ
「ぐはっ!」
いまだにorzの体勢をしているキリトの頭をメリーが踏んで行った。正常で何よりでございます。
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「ところで今どの辺だ?結構歩いたと思うんだが」
「多分これで¾くらいかな。」
「うへぇ意外とあるな···ってどうしたよメリー?」
「シッ!···ちょっとあそこ見てみなさい」
「「?」」
二人してメリーが指差す方を見ると···
「ラグー·ラビット····」
「マジか!こんなとこにS級食材が!?」
そうラグー·ラビットからドロップするラグー·ラビットの肉はS級食材。簡単に言えばバカ美味い。
娯楽がメシ位しかないこの世界では場合にもよるが30万コルは下らないレアアイテムだ。
「あんたたち、"投剣"スキル持ってる?」
「俺は持ってないけど··確かキリト持ってたよな?」
「あぁ、熟練度も結構上げてある。」
「じゃあお願い」
「了解っと。」
キリトはそう言うと投擲用ピックを取りだし投剣スキル"シングルシュート"でラグー·ラビットに
向かってピックをシュウウウウウウウウウト!超!エキサイティング!
「ナイスキリト。」
「あんたもたまにはやるのね。」
「お褒めに預かり光栄です、っとこれがS級食材か。」
「あたしが見つけたんだからあたしにも少しは寄越しなさいよ?」
「あ、俺も」
「あんたの分は無いわ」
(*+*)
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どうも、俺達はマッピングも切り上げエギルの店へ行くため第五十層の町アルゲードに来ている。
「ようエギル。相変わらず阿漕な商売してるな。」
「キリトか、」
「あたしたちも」
「いるZE」
「こいつは珍しい、ジョーにメリーじゃねぇか。」
「三日前に会っただろうが。」
「安く仕入れて安く提供するのがウチのモットーなんでね。」
「言うタイミング間違ってるわよ。」
「(/‘£‘\)」
「いい年したおっさんが顔文字使うな気持ちわりぃ」
「あぁんまああああり(ry」
「まぁそれはさておきかいとって貰いたいものがある。これだ。」
「ん?·····おいおいマジか!?えええ、S級のれれれ、レアアイテムじゃねぇか。」
「動揺し過ぎだろ。」
「いいいいやふふふふふふつうここここうななななるだろ。」
「悪い何言ってるかわからん。」
「しっかしなんでまたこんなS級の食材を買い取りなんだ?食えば良いだろうに」
「いやーそれがなー料理してくれる人がいないもんだからなー。」
「アスナいるじゃん。」
「その手があったk「こんにちはー」シェフ捕獲。」
キリトが目にもとまらぬ速さで入ってきたアスナの手を掴んだ。アスナちょっと引いてる。
「な、何?」
「おいキリト、スキンシップはその辺にしとけ。護衛が怒ってるぜ。」
「あぁ。ごめんごめん。っと珍しいなアスナ、こんなごみ溜めに顔を出すなんて。」
「どうせキリトの顔見にきt「何か言った?」··なんでもありませんすいませんでした。orz」
「よろしい」
あはは、凄くいい笑顔ですね!だからその笑顔でレイピアを抜かないで。怖いです。
というかさっきからメリーはなんで踏んでくるの?
「あたしの前でひざまずく=踏んでほしいなのよ!」
「トンでもない数式だな!」
結局アスナが料理つくる代わりに半分食べさせる条約を制定させるまで踏まれてました。
解せぬ。
その際護衛のクラ···クラーケンがごちゃごちゃ言ってたがアスナが黙らせた。
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その後俺達はアスナの家で夕食をご馳走になり、キリトがアスナの暫定パーティーメンバーになったあと
ギルドホームに帰った。
~俺の部屋~
「でさぁ、キリトが········」
「やっぱりキリトはバカなのね····」
現在俺の部屋でメリーと昔話中。どうしてこうなった。もとはと言えばメリーがさっき夕食
食ったばっかなのに「お腹すいたー」とか言い出すからだ。さっきクリーム付き黒パンを上げたら
めっさ食ってた。黒パンの在庫が消えた····。まぁもう満足したらしいから良いか。
そこから何故か昔話に発展。俺はベッドに座りメリーはその正面で椅子に座っている。
「ん?どうしたメリー?」
「いやちょっと眠くなっちゃって。そろそろ部屋に戻ろうかしら。」
「おう、お休み。」
といって送り出そうとしたとき。
ドサッ
「ちょ。」
メリーが俺の方に倒れてきやがった。突然のことに反応できずにそのままメリーに押し倒される形
で二人してベッドに倒れこんだ。
「重っ。おーいメリー?」
「··········」
この野郎、寝てやがる。もしかして今倒れたのって立ったと同時に寝たってことか?
こいつどんな体質してんだよ。というか今の俺達の状態色々とヤバいな。さっきから俺の腹辺りに
何か柔いものが当たってるし、うん、ていうか早く退かさないとまずい。
ガチャ
「ジョーさーんこのアイテム····」
「·······」
「········」
「········」
「·····ごゆっくりどうぞー。」
バタン
「ちょっとまてええええええ!」
その後「OHANASHI☆」でコウの誤解を解くのに十分かかった。
解いた後やれ部屋までもってってやれだのやれお姫様抱っこしろだの言われた。
俺は拒否したがずっと俺の部屋に置く分けにも行かないので持ってってやった。
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今俺はメリーの部屋にいる。壁なドラゴンの壁紙が貼ってあって怖い。こいつは本当に女なのか?
「よっこらせっと。」
起きないようそっとベッドに寝かせた。
思えばこいつの寝顔みるの初めてかもしれない。
「···黙ってりゃモテそうなもんなのに。」
こいつは少ない女性プレイヤーの中でも結構美人の部類に入る。だが本人が「バカに持てても仕方ない」
と言ってるから仕方ない。
話は戻るが俺がこいつの寝顔を見たのが初めてなのは多分本当に全然寝てないからだ。
コイツならそれぐらいやりかねん。多分間違いないだろう。
アスナに言う割にコイツも結構無茶やってんな。
まぁだけど俺はその無茶のおかげさまでここに生きてられるんだろう。
これは感謝しないとな。メリーがいなかったら俺は今頃死んでただろうし。
「·····ありがとうな。」
そう呟いてメリーの頭を撫でた。
その後すぐに自分の部屋に戻って寝た。
·······後で気付いたことだが超恥ずかしい。
←to be continued
後書き
はい!今回は日常回+αでした。そして初めてメリーさんにフラグgちょ誰だお前離せ(ry
若干急展開なきもしましたが気にしませんさて次は中編です。
クラディール(笑)とも戦います。
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