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SAO~脇役(?)の異世界日誌~

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第十話 黒の剣士とトラップマスター(後編)

 
前書き
いつもより遅くなりましたが第十話です!
今回はタイタンズハンド(笑との戦闘シーンです。上手く書けてるか不安ですが
生暖かい目で御鑑賞下さい。 

 
 第四十七層~思い出の丘~

 こんにちは。ジョセフだ。俺と黒の剣士、キリト、そして竜使いシリカはテイムモンスター復活アイテムの
 プネウマの花が手にはいるというフィールドダンジョン、思い出の丘に来ている。

 「綺麗なところですね~」

 「本当にゲームなのか疑いたくなるな。」

 「全くだぜ。現実でもこんな綺麗なところは少ないな。」

 少なくとも俺は見たこと無いな。ここはモンスターが出るとはいえ見ての通りの良い景色だから
 プレイヤー達のデートスポットでもあるらしい。今でもリア充がわらわらしてるし。··別に憎んではいない
 がうらやましい。その事に気付いたシリカは顔を赤くしていたが。
 そういえばキリトがあのロザリア(笑)のギルドが襲撃してくるかもしれないって言ってたな。
 今のうちにアイテム確認でもしとくかね。

 「えっーと"新月"と、ワイヤーと、麻痺ナイフと、睡眠ナイフと···」

 え?持ってるモノがオレンジと変わんない?オレンジ相手にはこれくらいで充分だ。
 ん?睡眠はプレイヤーに効かない?この世界では効きます。なんのこっ茶。
 とまあそんなことを考えていると

 「じゃあ行こうか。」

 「おう。」

 「はい。」

 キリトが言い出発しようとした時、

 「えっ、ちょっキャアアアアアア!」

 「どうしたシリカ!」

 悲鳴が聞こえたので振り向くと、

 「キ、キリトさんジョセフさん助けてー!見ないで助けて!」

 ···シリカが花型モンスターに宙吊りにされてた。当然着てる服は重力の影響を受けるので、シリカは
 必死に両手でスカートを押さえてた。···うん。

 「見ないで倒すのは無理だからキリト、頼んだ。」

 「いや俺も無理だから!」

 「しょうがない。本人に殺ってもらうしかないか。」

 「大丈夫だシリカ!そいつすごく弱い!」

 「そ、そんなこと言ったって···」

 装備もかなり上のになってるから余裕だと思うが···。まぁとりあえずパニックになるな。

 けど言ってる内にダガーで足を縛る根っこ(触手?)を切った後ソードスキルで倒してた。
 結構やるねぇ。
 そしてめでたくモンスターを倒し地面に着地したシリカが一言。

 「······見ました?」

 「「···見てない。」」

 俺達は二人揃って答えた。キリトの指の隙間を見ると···多分見てたなこの野郎。
 WHITE。何がとは言わん。 

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 さて俺達は今ダンジョンを順調に攻略し、プネウマの花が生えるという石?の前に来ている。
 途中シリカがイソギンチャクの様な触手モンスターに襲われたがキリトが一撃で倒した。
 ···シリカは植物型モンスターに好かれてるらしい。強く生きろよ···。
 キリトにレベルを聞いたら78っていってた。そりゃ一撃だわ。
 ちなみに俺の今のレベルは75だ。くそっ負けた。別に競ってる訳じゃないが悔しい。

 「これで···これでピナが生き返るんですね!」

 「あぁ良かったなシリカ。」

 とかいってる間にプネウマの花ゲット。目的達成。

 「よしじゃあ帰るとすっか。生き返らせるのは宿で良いよな。」

 「はい!」

 「···次は周りに気を付けろよ。」

 「わ、分かってますよ!」

 「さいですか。んじゃ帰るぞ。」

 転移結晶を使う訳にもいかないので徒歩で帰る。当然だが。だがここまで結構遠くて着いたのは
 10;00だったが既に12;00近い。腹減ったぜ。

 一時間後
 「ジョセフ。」

 「ん?どうしたキリト?」

 道の半分くらいまで来たところでキリトが立ち止まった。

 「"索敵"スキル発動してみろ。」

 「お、おう。」

 俺は結構前にカンストした索敵スキルを発動。額に着けたゴーグル----正式名"鷹の目"---の効果で
 20メートル増えた範囲を索敵した。
 すると-------

 「モンスターは0。オレンジプレイヤーが15人。グリーンが一人。」

 「あぁ、"タイタンズハンド"だ。」

 「ここでお出ましですか。面倒くせぇな。」

 グリーンが一人いるがそれはロザリア(笑)だな。手口はロザリア(笑)が他のギルドに潜入。圏外に
 誘い出し、そこをオレンジプレイヤー達に殺させる、とこんなとこか?

 「シリカ。ちょっと下がっててくれ。」

 「あぁ。こっから先はR-15なんでな。」

 「?どういうことですか?」

 「悪いが説明してる時間は無いな。」

 「そこに隠れてる奴!でてこい!」

 「へぇ。アタシの隠蔽スキルを見破るなんて意外とやるじゃない。」

 キリトが言うと赤い髪の女、ロザリア(笑)が木の影から現れた。···というかあの程度で隠れてると
 思ってたのか。一般プレイヤーには通じるだろうが俺やキリトから隠れるには専用アイテム使うか、
 隠蔽スキルカンストするぐらいはしないと。

 「ロザリアさん、いや、オレンジギルド、タイタンズハンドのリーダーといった方が良いか」

 「へぇ、そこまで調べてんのかい。」

 へぇへぇうるせぇ奴だな。

 「あんたらが壊滅させたギルド「シルバーフラグス」のリーダーはな、あんたらに殺されたメンバー
 の仇をとってほしいと朝から夜までプレイヤー達に頼んで回っていた。だが殺して欲しいとは
 頼まなかった。ただ牢獄に入れて欲しいと···。あんたにその気持ちが分かるか?」

 「わからないねぇ。マジになっちゃってバカみたい。第一この世界で殺したところで本当に死ぬかなん  てわからないじゃない。」 

 ····こいつ性根まで腐ってやがる。
 もうこういう奴は何言おうが聞かない。···仕方ない····。

 「よしキリト。シリカの側に居ろよ。」

 「あぁ、任せとけ。」

 そういって俺は両腕にクイックチェンジで"新月"を装備し、ロザリア(笑)に向かって歩き出した。

 「確かに警察や法ではてめぇは裁かれねぇだろう。···だから·····

  
                俺が裁く!!」

 「アッハハハハハ!!裁く?あんたが?アタシを?傑作だねぇ、まさかこの数相手に勝てると思ってんの?」

 「勝てるか、どうかはやれば解るさ。」

 全くこいつはバカにも程があるな。まだ解ってない、俺がキリトやメリー、ヒースクリフにかなわない
 様に俺にかなわないと云うことを。

 「死ねぇええええ!」

 テンプレのセリフを吐きながら向かってくる雑魚A。だが持つ曲刀からは全く覚悟が伝わってこない。
 こんなセリフ、昔の俺が聞いたら厨二病って言いそうだな。だけどこのゲームをやってる内に
 本当にそういうのが感じ取れるようになっていた。

 「はい一人目」
        バキャッ!  ドス

 雑魚Aの曲刀を"新月"の武器破壊ボーナスで壊した後麻痺ナイフで突き刺した。
 武器破壊ボーナスは本来16分の一の確率だが今は俺の薄い黄色のコート---正式名"ラック·コート"---
 の特殊効果で八分の一になってる上、食事の効果で幸運が発動しているので実質四分の一ってとこだ。

 「ほいっと。」

    ドカッ ドス

 今度は雑魚BとCに足払いをして転ばせたあとまた麻痺ナイフを刺した。

 暫くただの作業なので少々お待ちください。







 「はい、これで最後!」

 最後の雑魚Oをワイヤーで縛る。地面には十五人のオレンジプレイヤーが転がっている。

 「さてあとはロザリ···あれ居ない···」

 「ジョセフ!後ろだ!」

 「油断するとはやっぱりバカだね!」

 いつの間にかロザリア(笑)が後ろに回り込んでいた。そしてその手に持つ赤い槍が光り、突進ソードスキル
 で俺に迫る----------------







 「ああ、そこ足元注意だぜ。」

 「!?」

 -------が俺に当たる直前ロザリア(笑)の足を俺が仕掛けたトラップが捉えた。
 このトラップは俺のエクストラスキル、"トラップマスター"の恩恵だ。"トラップマスター"は
 ダンジョンの罠察知と自分で罠を作成、設置できるスキルだ。まぁほぼ趣味スキルだが。

 「さーてこれで終わりだな。··キリト!」

 「あぁ、コリドーオープン!」

 コリドークリスタル、回廊結晶からゲートが開かれ俺達はオレンジプレイヤー達をゲートに放り込んで
 行く。

 最後にロザリア(笑)だが··どうせ抵抗するだろうな。

 「グ、グリーンのアタシを攻撃すれば」

 「オレンジになるってか?正直すぐ直せるしどうでもいいんだよなー。内のギルドは
 そういうの気にしないし。」

 多分メリーには八つ裂きにされるだろうが。
 俺の言葉を聞いて青くなるロ···名前いうの面倒くせ。赤女は目に見えて青くなる。

 「あーそういえばあんたさっきこのゲームで死んでも···とか言ってたよな?これ以上抵抗するなら
 あんたでそれを検証させてもらうぞ?」

 俺が笑顔でそう言ったのが止めで赤女は逃げるようにゲートに飛び込んでいった。

 「さて、これで一件落着だ。」

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 「ところでジョセフ、さっきの罠は何だったんだ?」

 「あぁあれ?エクストラスキルの"トラップマスター"だ。」

 「そんなのあんのかよ···」

 「つっても趣味スキルだがな。取得条件は···アルゴ曰くダンジョン50回制覇、だそうだ。」

 
 「良くそんなに制覇できたな。」

 「いやーうちのギルドの商業担当に素材集めとかよく頼まれてたから。あとエギル。」

 「なるほどー。」

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 「本当にありがとうございました!」

 「どういたしまして。」

 「良いってことよ。(これで焼き肉が食えるなら安いもんよ···)」

 茶髪ツインテールの少女----シリカが俺達に礼を言うが正直言うと囮にしてた。キリトが奴らの狙いが
 プネウマの花って言ってたから丁度良いってことになって。

 「じゃあいこう!ピナ!」

 まぁ今はシリカの肩にあの水色の竜が乗ってるだけで良しとしよう。
 
 「植物モンスターにはきをつけろよ···」

 「なにいってんだ···」

 さーてキリトの奢りで焼き肉でも食べに行くか!あっその前にメリー呼ぶか。

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後書き
はい!戦闘回の筈が戦闘らしい戦闘が無くて済みませんでしたorz
ロザリア(笑)は犠牲となったのだ····。
脇役とは一体····最近ジョー君が主人公しちゃってますね。
自粛します····。
さて次回は日常回(?)にしようかなと思っています。もしかしたら帰るかも知れませんが
お楽しみに!
あと今回地味に字数が過去最高でした。 
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