戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十五話 小栗大尉!弱虫ペダルは面白い!!その十一
「是非」
「それも何人も」
「多ければ多いだけいいですね」
「いや、目指せハーレム」
「女の子達とくんずほぐれず」
「伊藤博文さんみたいになりたいですね」
「ああした女好きに」
「伊藤博文さんは確かに女好きでした」
伊藤もそのことは知っている、尚苗字が同じであるのは偶然だ。伊藤の名前はアニメ化した際伊藤静さんに声をして欲しいからだ。
「ですが節度のある方でした」
「あっ、そうなんですか」
「誰でもいいんじゃなくて」
「俺達博愛主義者ですけれど」
「そういう訳じゃなかったんですか」
「あまり有名でない芸者の方だけ相手にされていました」
実際はそうだったらしい、そして実は無理強いをする男でもなかった。人妻に手を出したというが実はそうでなかったらしい。
「地元の有力者の方と、地方に行かれた際も遊んでおられましたが」
「ああ、有力者の愛人さんに手をつけない様に」
「気をつけていたんですね」
「そうだったのです」
「あの人の力なら黙らせられたのに」
「そうしたこともしなかったんですね」
「そこも節度を弁えておられたのです」
権力を持っている者としてもだ。
「そうした人でした」
「権力を濫用せず女性も選んでいた」
「そうした人だったんですね」
「手当たり次第じゃなくて」
「しっかりした人だったんですね」
「そうです、しかも陽気で鷹揚な方だったので」
人間的魅力も備えていたのだ。
「陛下からも臣民の人達からも愛されていました」
「当然同僚や部下からも」
「そうだったんですね」
「ですから国葬も賑やかでした」
彼に対抗出来る政治家だった山縣有朋も国葬だったが非常に寂しいものだったという、ちなみに山縣は死ぬのもご奉公と言われた。
「あの人は」
「あの併合にも反対してて」
「良識のある人でもありましたね」
「あそこで暗殺されていないと」
「併合はなかったかも知れませんね」
「そうだったかも知れません、惜しいことでした」
日本にとってだ。
「あの暗殺は」
「あの暗殺で日本は暗転しましたね」
「そこから日本のあらゆることが迷走しましたから」
「非常に厄介なことになりましたね」
「本当に」
「はい、その迷走たるやです」
まさにだった。
「日本の歴史上でも最悪のものでした」
「本当にあの併合は失敗でしたね」
「人材もお金も浪費して」
「しかも恨まれて」
「散々でしたね」
二人も悔やむことだ、それもしきりに。その悔恨の中で日帝衆について思うのだった。
「で、何でまた併合しようとするのか」
「そこがわらかないですよね」
「その考えが」
「同じ過ちを犯すのか」
「これこそあれですよ」
まさにというのだ。
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