魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵
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本編
六話~決意
前書き
亀更新の私がまさかのハイペースです
side キャロ
アルザスの竜召喚士。その力は、人を傷つける、怖い力。だから、不安だ。この力が、みんなを傷つけてしまいそうで。
「空からガジェットが来ます!数は………200!?」
ロングアーチからの情報。その言葉に現実に引き戻された。
「こちらスターズ5、衛宮士郎。空中の奴はこちらで始末する」
「ひとりで!?無茶です!」
士郎さんは怖くないのかな………あれだけの数相手に……
「ヴァイス、ハッチ開けてくれ。俺が出る」
「ランスの旦那、ひとりだけで平気か?なのはさんも出たほうがいいんじゃ?」
「隊長たちはこいつらが列車の中の奴に集中出来るようにサポートしてやってくれ。なぁに、あいつもいるんだ。10分もありゃ片付くさ」
「そうすか……了解」
ランスさんが出ていく前に私のところへ。
「あんま気張るなよ。気楽にやれや」
たった一言。でも……少しだけ、楽になった気がする。
「んじゃ、ライトニング5、衛宮ランス、いくぜ!」
楽しそうな顔で、ランスさんは出て行った。
side フェイト
「こちらライトニング1。パーキングに到着。直接現場に向かいます。グリフィス、飛行許可を」
「はい。市街地個人飛行、承認します。それと、フェイトさん。空は士郎さんとランスさんが抑えるそうです」
「そう……了解」
空のガジェットは相当数がいたはず。二人だけで平気かな……
でも、今は任せよう。
「バルディッシュ・アサルト、セットアップ!」
[Yes,sir.]
バリアジャケットを纏い、空に出る。
「ライトニング1、フェイト・T・ハラオウン。行きます!」
side なのは
「じゃあ今回のミッションの説明。1つ目はガジェットを全機撃墜すること。2つ目はレリックの安全な確保。私とフェイト隊長、リインがフォローするから思いっきりやってみよう!」
「「「「はい!」」」」
キャロ、不安みたいだね……よし!
「キャロ」
「は、はい!」
「そんなに固くならないで。キャロの魔法はみんなを守る力。とっても優しい力なんだよ」
そう言ってキャロの頭を撫でる。少しは安心できたみたいだね。
「なのはさん、旦那たちのおかげで無事に降下ポイントです」
「ありがとうヴァイス君。じゃあ、行くよ、みんな!」
「「「「はい!」」」」
まずはスバルとティアナ。
「スターズ3、スバル・ナカジマ」
「スターズ4、ティアナ・ランスター」
「「行きます!」」
次はエリオとキャロ。だが、キャロがなかなか踏み出せない。
「キャロ、一緒に行こう」
「エリオ君……」
エリオのおかげで落ち着いたみたい。
「ライトニング3、エリオ・モンディアル」
「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ」
「「行きます!」」
二人も無事降下完了。
「それじゃ、私も出るね」
「はい、お気をつけて」
「スターズ1、高町なのは。行きます!」
そうして私も降下した。
side 士郎
「全く、有象無象が。よく湧くものだな」
現在私は剣主体でガジェットを迎撃している。
最初は弓で迎撃しようとしていたのだが、AMFにより魔力消費量が普段よりも多い。
加えて、聖王教会本部での勝利すべき黄金の剣の投影。
魔力節約のために剣で迎撃している、というわけだ。しかし……
一人では捌き切れんな。あれだけ時間をかけてこれだけか。
ちなみに、彼は5分で30体のガジェットを破壊している。一切の魔法を使用せずに。そんな彼に念話が入る。
(おいアーチャー。そこの固まってるやつら吹っ飛ばすからどきな)
(ランサーか。では私はあちらの奴を対処する。こちらは任せるぞ)
(へいへい)
「いくぜ、ブランチ!」
[Light javelin.]
彼の放った槍は亜音速で飛翔し、進行方向にいたガジェットを殲滅した。
しかし、士郎には彼のデバイスに刻まれた文字が見えていた。鷹の目は伊達ではないのだ。
『強化』のルーンがデバイスに施されていたのである。
(貴様、あの威力はルーンによる強化か。魔術がばれたらどうするつもりだ?)
(ばれるわきゃねえだろうよ。槍自体の強度の強化だ。見破れるはずがねぇ)
(だといいがな………。というか貴様いつの間にオリジナル魔法など習得した?)
(ぶっつけ本番だよ。イメージはできてたからな)
こちらもさっさと殲滅し列車のサポートに回らなければな。
だとすると………アレを使ってみるか。
「ワーカー。カートリッジロード」
[Load cartridge.]
これは………すごいな。これならば!
「いくぞ、ボウフォーム!」
[Form change.Bow form.]
「遊びは、終わりだ。行くぞ!」
10発の矢を同時に放つ。その矢はガジェットを貫通、さらに複数のガジェットを破壊していた。少なくとも50体はやっただろう。これで全滅か。
ロングアーチへ通信を入れる。
「こちらスターズ5。私の周囲3kmのガジェットは殲滅した」
「スターズ5、了解。ライトニング5、制圧完了。制空権獲得です!」
列車の方へ援護に行こうとした時、列車から落下するエリオの姿が。
そして、ランサーからの念話。
(大丈夫だ。俺らは手出し無用だぜ)
奴の言葉の意味はすぐ分かった。なぜなら………
強い決意をした顔をしたキャロがエリオを助けに飛び降りたからだ。
side スバル
「リボルバー………シュート!!!」
ガジェットを叩き壊し、その勢いで列車の上に出る。が、
「うわわわわ!」
[Wing road.]
マッハキャリバーが助けてくれた。
「お前って……実はすごいやつ?リボルバーシュートの出力調整にウイングロードまで……」
[私は貴女をより速く走らせるために生まれましたから]
なんか言い方が引っ掛かる………
「マッハキャリバーはAIだけど、心があるんだよね?だったら訂正。お前は、私と一緒に走るために生まれてきたんだよ」
[同じ意味では?]
「全然違うの」
[そうですか、考えておきます]
考えておく、か。まずまずの回答だけど、及第点かな。
さあ、レリック探しを進めよう!
side ティアナ
「クロスミラージュ、アンタホントに優秀ね。弾体生成までやってくれちゃうし」
[不要でしたか?]
「頼ってばっかじゃ自分のためにならないから私的にはだめなんだけど、実戦では助かるよ。」
[Thank you.]
さて、レリックも近いみたいだし、気を引き締めていかないとね。
side エリオ
新型ガジェットに遭遇。
「キャロ、僕が行くよ」
「エリオ君……」
「大丈夫。まかせて!」
今まで教えてもらったこと。それを生かして、勝つ!
「ストラーダ!」
ランスさんは言っていた。『槍において一番速い攻撃は突きだ。だから……』
「先端だけに魔力を込めて………突く!」
しかし、
「そんな……」
すぐにAMFでかき消され、装甲を破壊できない。機械相手にフェイントはいらない。すぐ下がって体勢を……
そう思った時にはガジェットのアームに足を取られていた。
「くそっ………」
そのまま放り投げられる。僕はそのまま谷へ落ちて行った。
side キャロ
エリオ君が戦ってる。だけど私は…………
力の暴走は怖い。未だに嫌な思い出だ。でも……
フェイトさんに引き取ってもらったあの日。私は知った。
してはいけないこと。いてはいけない場所。それだけだった私の世界に『自分のしたいこと』を。
そんな時、ガジェットに投げられたエリオ君が落ちて行った。私は………
(どうするんだ?隊長たちはスターズの方にいる。俺たちも距離があるから間に合わねえ。エリオの近くにいんのはお前だ。どうするんだ?キャロ・ル・ルシエ!)
突如入ったランスさんからの念話。エリオ君を助けられるのは………
(私が…………助けます!)
私しかいない。何より、私に笑いかけてくれたエリオ君を守りたい。
だったら………
(怖がってばかりじゃ何もできませんから!)
(よく言った。さあ、ぶちかまして来い!)
side はやて
私が隊舎に戻った直後、新型に放り投げられ、谷底へ落ちていくエリオ。そのあと、キャロがエリオを追って飛び降りた。
「ライトニング4、飛び降り!?あの高度からリカバリーなんて………」
「いや、あれでええ」
「八神部隊長!?」
「あそこまで離れればAMFも効かん。使えるで!フルパフォーマンスの魔法」
なのはちゃんとフェイトちゃんからの通信も入る。
「それに、私たちもいます。いざとなったらすぐ救出に行けるから大丈夫」
空中でエリオをキャッチしたキャロはそのまま竜騎召喚を行い………見事フリードを呼び出すことに成功した。
side エリオ
落下していく僕はキャロとフリードに助けられ、あの新型ガジェットに再び対面している。
「キャロ、ブーストお願い。今度こそ突き破るよ。」
「うん!ケリュケイオン!」
[Boost up.acceleration.]
「これで決める!!」
全力を込めた突き。ガジェットを貫くことに成功。ストラーダを引き抜くと、ガジェットは爆発。倒すことが出来た。
「ガジェット反応消滅。全機撃墜成功!スターズF、レリック確保しました」
本部からの通信で今回のミッションが成功したことを知る。
よかった……
side はやて
「スターズの二人はそのままレリックを中央まで護送お願いや。ライトニングは現場待機。現地の局員に引き継ぎお願いね」
今回は上々の成果だ。しかし………
簡単に行き過ぎや。何か裏があるかもしれんな……
安心はできなかった。
side スカリエッティ
「ふふふ………素晴らしい!素晴らしいよ!君もそう思うだろう?ウーノ」
「プロジェクトFの残滓たちですか?」
「あの子たちやエース・オブ・エース、タイプゼロ・セカンドなどもそうだがこの青い髪の男と白い髪の男さ」
「彼が何か……?」
「青い髪の彼のデバイスから微量だが異質な魔力反応を感知しているんだ。そして彼ら自身からも。白い髪の男は一切魔力を使わずにガジェットを楽々破壊している。タイプゼロも魔力行使なしで倒していたが、それ以上だ」
「追加戦力を送って様子を見ますか?」
「いや、やめておこう。彼らはまた来るさ。それまで準備をしておかないとね………」
機動六課か………いい研究材料がたくさんある部隊だね……ふ、ふふふふふふふ。はーっはっはははははは!
はやての予想は当たっていた。この事件の裏にいる男、ジェイル・スカリエッティ。
フェイトが追い続け、いまだ見つけられていない次元犯罪者。
この男のたくらみを英霊たちは阻めるのだろうか……
後書き
マジで戦闘シーン書くの下手すぎる……
誰か上手い書き方教えてください……
あと質問は感想版に書いてもらえると助かります。
それでは~
誤字の修正しました。
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