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詩集「棘」

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君のいた風景は秋を纏い



高くなった秋の空…翳り
淡い雲が夕焼けに染まる
木々の葉も色づいてゆき
時の儚さに涙する…

君にとって僕は…邪魔者ですか?
この上ない迷惑な愛…
一体どうすれば忘れられるの…?

君のいた風景は秋を纏い
過ぎ行く時を見せつける
恋しい影はどこにもなくて
淋しい朱に押し潰される…


微睡むような月影…霞む
朝の陽射しに現が浮かぶ
欲しいものは一つなのに
それは絶対手にできない…

八方塞がりのこんな毎日
努力だけでは脱け出せない…
諦められたら歩き出せるかな…?

君のいた風景は冬を呼んで
切ない雪を降らせるの…?
ここにはない愛しい影さえ
儚い白に染め上げられる…

どれだけ考えても…最初から…
君に僕なんてモノは
必要なんてなかったんだよね…

君のいた風景に黄昏て
嘆くことしか出来なくて
想いは遠く届かないから
あの星影に願いをかけた…

君のいた風景は秋を纏い
過ぎ行く時を見せつける
恋しい影はどこにもなくて
淋しい朱に押し潰された…



 
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