『曹徳の奮闘記』改訂版
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第七十五話
前書き
イベントネタ
「第一回長門の服を決めよう~」
パチパチパチパチッ!!
「いや拍手はしなくていいからな。てか第一回って何やねんッ!! 二回目、三回目もあるんかッ!?」
俺は思わずツッコミを入れた。
「長門、気にしたら負けよ」
ロッタが俺に言う。
「………嫌な予感しかしないな………」
俺はそう呟いた。
「私が考える長門の服はこれよ」
俺は蓮華から服を受け取って更衣室で着替えて皆の前に出る。
「これは………兵士の服?」
明らかに、袁術軍が使用している足軽の服装だった。
「いや駄目でしょ蓮華」
「長門はいつもこれを着てるからつい………」
「……悪かったな」
俺だって好きで着てるんと違うからな。
「次は私よ」
「……………」
「な、何よその嫌そうな顔は?」
「いやぁ、ロッタのは何か分からんからな」
次はロッタらしい。
「私のは完璧よッ!!」
「………確かに完璧だがこれは王子様が着る服やろッ!!」
何で王子様の服があんの?
「これが一番カッコいいわよ」
「戦う服装でこれは無理だ」
「なら僧侶の服でも着る?」
「もっと断るわッ!!」
こいつら、服の選び方は大丈夫か?
「何をしているんですか?」
そこへ月と詠が手を上げた。
「実はな……」
俺は二人に説明をする。
「そうなんですか……」
「普通に兵士の服装で良いじゃない」
俺の説明に月は成る程と頷き、詠は興味なさそうに言う。いやそれだけは勘弁してくれ……ん、待てよ。
「此処で会ったのもあれやし月も選んでくれないか?」
「な、何で月があんたのを選ばないといけないのよッ!!」
俺の言葉に詠が反論してくる。
「え、詠ちゃん。別に私は構わないですよ」
「済まんな」
「人の話を聞けェッ!!」
無視です無視。というわけで月も参加する事になった。
「よし月、こいつらに服の何なのかを教えてやれッ!!」
「は、はぁ………」
月は冷や汗を出しつつ俺のサイズを測る。
「御主人様は………をして………」
月がブツブツと何かを言っている。何か期待出来そうだな。
「御主人様、此れを着てください」
「おぅ分かった」
俺は月から服を受け取って試着する。
「どうだこれは?」
俺は上下濃い青色の制服を着て左腰に日本刀を据えている。
そして同じ色の帽子を被っている………ってッ!!
「るろ剣の斎○一かよッ!!」
「駄目なんですか?」
「あかんに決まっていろやろッ!!」
「ですが、服は袖口に山形の模様(ダンダラ模様)を白く染め抜いた浅葱色(薄い水色)の羽織を着るよりかはマシだと思いますよ? というか他作品とパクりになりますが?」
「他作品が何かは知らんがマジですみません」
俺は月に土下座をした。
「というか、長門は服を選ばないの?」
ロッタが聞いてきた。
「俺が選ぶと迷彩服で陸自ぽくなりそうだからなぁ………」
戦○自衛隊ならぬ三国志自衛隊だな。
「一応迷彩服は作ってありますが………」
「作ったんかッ!? てかあるんかいッ!!」
今日はやけに関西弁を使うなぁ。
「わぁ、迷彩服も案外似合ってますよ御主人様」
陸自の迷彩服(戦闘服装で、88式鉄帽は無し。てかあったら凄い……)を着た俺を見た月が素直な感想を言う。
「………まぁ一応即応予備自衛官だったからな………」
俺はポツリと呟く。
「戦闘が無い時はさっきの服で、戦闘がある時はこの服でいいんじゃないの?」
「え?」
ロッタがそんな事を言ってきた。
「それはいいわ。私が服代を払ってあげるわ」
「いやそれは可笑しいだろ蓮華。俺が蓮華に服を買ったのはさっきのお詫びだぞ?」
「お詫びにしては服の量が多いわ」
さっきの服の他にも何着か蓮華に買ってる。
だって女の子怒らしたら後が恐いって言うしな。
「それなら半分払ってな。残りは俺が払うから蓮華もそれでいいだろ?」
「えぇ、問題ないわ」
蓮華は何とか納得してくれた。
「ありがとうございました~」
服を買った俺達は店を出て城に戻る。
「とても、似合ってますよ御主人様」
月がそう言ってくる。
今、俺は斉○一の警官の服を着ている。
「いやぁほんまにありがとうな月」
「へぅ……」
へぅポイントが付きました。何やそれ?
「月を変な目で見るんじゃないわよッ!!」
「いやしてないから。こらそこ、ヒソヒソしないッ!!」
俺はヒソヒソと話をしている蓮華とロッタに文句を言う。
とまぁ、俺の服は平時は警官の服を、有事は陸自の戦闘服を着る事になった。
………何でこうなったんだ………。
後書き
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