SAO~脇役(?)の異世界日誌~
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第五話 出会い
前書き
どうもゆっくり雪です。
最近ジョー君が脇役っぽくない気がする···スピード型なのにゴーレムの攻撃弾いたり··
個人的に主人公チートの作品は好きじゃないので矯正したいんだけど··難しいです(´^`)
さて今回は題名の通りジョー君のとある人物との出会いについて描きます!
「ふぁああああ···眠い··」
ゴーレム戦が軽くトラウマになったジョセフです。え?セリフがテンプレ?気のせいです(^×^)
ゴーレム戦から既に三日経ち最前線は二十五層だ。なんか俺達が閉じ込められてる間に二十四層が
攻略されてたらしい。解せぬ。
「こんな朝っぱらから何なんだ···」
何かギルドのまとめ役、ツバキさんから呼び出しが会ったんだが···まさか減給じゃ!?あ、ちなみにこの
ギルドには戦闘メンバーの他に鍛冶屋、雑貨屋等をやっているメンバーがいて、給料は主にその稼ぎか、
戦闘メンバーの稼ぎから払われる。ちなみに月収500コルです。
「おはようございます。ツバキさん。」
「遅い!朝8;00に来いと言った筈だ!」
このちょっと口調がキツイ女性がツバキさん。リアルではギルドリーダーリンさんの姉なんだそうだ。
なんでこんな真面目な人がゲームなんてやってんだろ。
「すいません、寝坊しました。」
「正直なのはいいが次遅れたら減給だからな。」
「ごめんなさい二度としません。」
「よろしい。」
「ところで話って何ですか?」
「あぁそのことだが···入れ。」
ガチャッ
ツバキさんが言うと部屋のドアが開いた。
入って来たのは一言で言い表すと黒い少女。黒髪、黒眼、体をキリトの黒とはまた違う、どす黒い
コート同色のズボンで包み、足にはこれまた黒いブーツ。
「メリーと申します。よろしくお願いします。」
顔立ちを見るに外人の様だった。あんまり黒いから日本人かと思った。
····で、このメリーさんは俺に何の関係があるの?
「メリーは今日からお前のパートナーになってもらう。」
「··················HA?」
驚きすぎてローマ字になってしまった。いやそんなことより·····なんで?また新人育成とかそん
なパターン?いやまさかそんなことは無いだろう。前やったばっかだし。メイとコウの
時の奴が意外と好評で上層部の目に止まった···なんてことも有るわけ無いし···じゃあ一体なんでだ!
急展開すぎてワケわからん!
「そういう事だから決して仲違いなど起こさない様に。お前達二人は早速今日9;00から任務について
もらう。同行者がもう一人居る。二十五層迷宮区入り口に集合しろ。以上だ。」
「·····了解です。」
「えっちょあの待ってツバキさぁーん!」
俺の叫びも届かずこの気まずい空気の中置いて行かれてしまった。解せぬ。
「·····」
マズイマズイと、とりあえずこの気まずい空気を何とかしないと····。
「あの、メリー···さんって歳いくつなんですか?」
あ、これヤバい奴だったわ。前アスナに聞いた時スゴい怖い顔で見られたのわすれてたー!
うわああああ俺のバカあああああ初っぱなから地雷どころか核爆弾落としてどーすんだ!?
「·····18よ。あと敬語はいらないわ。ま、どうせ話す機会もあまり無いだろうけど。」
「うわ、ひでぇ。あ、俺はジョセフ。歳は18だ。」
あれ?意外と普通に教えてくれた···。ん?そーいえばリアルのこと聞くのマナー違反だった気が···。
「····そろそろ任務の時間じゃなかったの?」
「げっ!忘れてた!」
時間は既に8;50。気まずい時間どんだけ長かったんだよ!?
「急ぐぞっ!」
新しい後輩、メリーにそう言うとおれは敏捷値補正全開で駆け出した。
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「ゼェ、ゼェ···。間に合った····。」
時間は9;00ジャスト。危なかった···俺が敏捷優先型じゃなかったら遅れてたぞ···。
「あっ!そういえばメリーは!?」
「何よ。」
「WHY!?!?」
ちょ!?敏捷優先の俺の全力疾走について来た!?コイツの腰にある武器、刀は決して軽いものじゃなく
必然的に筋力優先のビルドになるはず···その能力値で俺についてくるにはレベル差が必要の筈だ。
それもかなりのレベル差が。
「ジョセフさーん!こっちですよー!」
とか考えてたら向こうの方からメイが駆け寄ってきた。同行者ってのはメイのことか。
「あれ?そっちの方はどなたですか?」
「ん?ああ紹介するよ新入りのメリーだ。」
「よろしくお願いします!メリーさん。」
「···よろしく。」
メリーは差し出された手には応じずぶっきらぼうに応えた。···コイツ社交辞令ぐらい応じろよ。
「お前なー··。もうちょっと愛想良くしろよ···」
「五月蝿いバカ」
「あって数十分でけなされた!?」
「バカにバカって言っちゃ悪いの?バカ。」
「あの~。そろそろ行きませんか?」
「「あっ」」
その後も俺達はギャーギャー言い合いながら迷宮探検をした。
だがモンスターが出てきた時のメリーの動きはとてつもなかった。ほぼ全ての攻撃をクリティカルヒット
させソードスキルはシステム外スキル"ブースト"で完全ブーストされほぼ全てのモンスターを一撃
でポリゴン片へと変えた。更にメイも腕をあげており、驚異的な威力の"アバランシュ"で確実に
一体一体を倒していた。だがモンスターを倒した後のメリーの
「どうしたの?働いてないのあなただけよセ·ンパ·イ?」
という言葉にはさすがにムカついたが。
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「うわ、熱いな。」
「ホント、なんでこんなとこにマグマがあるのよ··」
「えー?そんなに熱いですか?」
「おい、医者を呼べ感覚がおかしくなってる。」
「あんたの体どうなってんのよ····」
なんか迷宮を進んでいたらマグマがある部屋に出た。超熱い。これが熱く無いと言うメイは何者だ。
「うひゃー。うっかり落ちでもしたら熱いじゃすまねぇぞこれ。」
と言ってメリー達の方へ向き直ると---------
「うんメリー?その両手をどうするつもりだったのかな?かな?」
「当たり前じゃない。前につき出してあんたをマグマに落とすのよ」
「満面の笑みで言ってんじゃねぇ!って言うか死ぬわ!」
全くコイツは···冗談じゃ済まないことを平然とやってのけるっ!そこにしびれ···って何言わせとん
じゃ!←自分のせい
「そんなことよりこんな熱いとこさっさと出ましょうよ。」
「全くだぜ。着てるのがコートだから熱さも倍増してるし」
今の俺の格好は頭に索敵スキルにボーナスが付くゴーグル、体には淡い青色のコートに下は群青色の
ジーンズ、という出で立ちだ。武器の旋棍は戦う時意外はストレージ内だ。というかただの雑魚敵なら
体術スキルだけでも何とかなるからな。メリー達もいるし。
「部屋の探索は終わりました。次に進みましょう。」
「あー、やっとこの熱い部屋から出れる·····」
「もう迷宮入ってから五時間も立ってるしもう充分だろ。もう帰ろうぜ。」
早く帰って料理長、マミちゃんの料理がたべたい!
「もうそんなにたってたの?やっぱ迷宮入ると時間感覚鈍るわね··」
「だよなぁ。レベリングしてたら真夜中、とか良くあるし。」
「それは分かります。前なんか日付変わってましたし。」
「いやお前それは集中力的な問題で危ないからやめとけ。」
なーんて他愛のない話を話をしていると---
ボコボコボコボコッ
「?なんの音だ?」
「あそこです!見てください!」
メイが指差す方を見ると----
「<フレイム·スネーク>··か。」
マグマの中でとぐろを巻く赤い大蛇、<フレイム·スネーク>が鎌首を上げて俺達を、その血のように赤い
眼で睨んでいた。
「見た感じ中ボスってとこね。」
「前回に続いて、か。くツイてねぇな。」
「マグマに落ちないよう注意して下さい!」
「了解了解。」
「さっさと倒して帰りたいわ···」
やれやれ···。メシはまだ先になりそうだな。面倒なこって。
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後書き
はい!今回は今作の主要人物、メリーさんの登場でした!
主人公チートは嫌いですがそれ意外は結構チートっぽくしますww
さて次回はフレイムスネーク(笑)との戦いです。まぁ相手が相手なので短いかもしれませんがww
それとキャラクタープロフィールで書いたシーザーというキャラを無くすことにしました。
理由は書く自信が無いからです。楽しみにしていた方、本ッッッッッッ当に申し訳ありませんorz
こんな作者ですがこれからも見守っていただければ幸いです。
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