女提督の航海(後悔)日誌
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笑う金剛
前書き
提督… 霞・桜
三十七歳。移動要塞型鎮守府の提督。十六歳になる娘が居るが、現在は別居中の夫である霞・海斗にあずけている。
艦娘達がいうには結構な美人らしいが、当の本人は気にしていない。
吹雪「赤城さんと加賀さんが先に偵察機を飛ばしてくれてるんですよね?」
金剛「そうデス、ワタシ達は移動しながら偵察妖精さんの報告を待つネ。敵艦が捕捉されたら撃破して輸送船の安全を確保しマース」
吹雪「後は輸送船と合流して一緒に鎮守府へ戻って終わり…か」
北上「もし偵察機から連絡がなかったら、私達が航路上の深海棲艦を見つけなきゃいけないんだよねー」
ー鎮守府管制塔ー
赤城「加賀さん、偵察機が無事に深海棲艦を捕捉したようです」
加賀「後は金剛さん達に報せるだけね。相手は駆逐以外の艦種は確認されていないけれど、一応攻撃隊の準備もしておきましょう。赤城さん、貴方お腹は大丈夫なの?」
赤城「…艦載機くらいは飛ばせましたから。腹痛如きで挫けませんっ」
加賀「そう…でも無理はしないで。金剛さん達のもとへ出向く事になったら、瑞鶴に随伴してもらうわ」
翔鶴「赤城さんは私が看ていますね」
ーーー
吹雪「赤城さんと加賀さんは、後から私達と合流するんですよね」
大井「二人が来る前に私と北上さんでさっさと深海棲艦を見つけて片づけちゃいましょう」
北上「んー、そんな上手くいくかなー、まぁ早く終わるに越した事ないし、真面目にやりましょうかね」
金剛「ん?偵察妖精さんから報告が来たネ。イ級とハ級の少数編成、駆逐艦以外の艦種は無しだそうデース」
吹雪「じゃあ、楽勝ですね」
金剛「ブッキー、あくまで偵察の段階で分かった編成デスヨ?この海域にはエリート級の深海棲艦が潜んでいるカモしれないと聞きマシタシ」
吹雪「え?それが本当なら、まだ何処かに艦隊が隠れてるって事ですか?」
金剛「Yes!」
吹雪「何で笑顔なんですか~エリート級って面倒くさいんですよ?」
金剛「どんなのが隠れているのかワクワクするネ~!」
北上「そいや、この辺で何ヶ月か前に漁船が深海棲艦に襲われたとか聞いたような」
金剛「電探に反応ありネ!こっちから仕掛けマース‼」
吹雪「大井さん!援護をお願いします!」
大井「吹雪ちゃん、私達が援護するんだから、しっかりしなさいよ」
吹雪「はい!」
金剛「ワタシはブッキー達の後ろにつくネー、ワタシが居ますカラ、ドロブネに乗ったつもりで任せるデース‼」
吹雪「…大船に乗ったつもりで、ですよね…大丈夫かなー」
北上「来るよ!」
吹雪「えっ」
大井「北上さん!」
北上「はいよー!」
吹雪「あわわ、良く狙って…そこ!」
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