ゴッドイーターオリジン
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神機使いの少女達
ヤマト達が向かっていた戦場では……二人の少女がトラを模様した姿の大型アラガミ…《ヴァジュラ》から逃げていた
「なにが、オウガテイル三頭よ!ヴァジュラなんて聞いてないよ!」
「そ……そうですね」
逃げている内の一人……赤い帽子を被っている少女の顔色が優れない……
それに気づいていたもう一人の少女は何かを決めたのかその場に立ち止まる
「オレーシャ?」
「アリサ……私が囮になるから…先に逃げて」
「そんなことしたら!」
アリサと呼ばれた少女は少女……オレーシャを止める
「わかってる……囮になれば死んじゃうと思う…だけど、このまま、逃げても二人とも死んじゃう!だから、せめてアリサだけ逃げて!」
「でも………!」
『グオォォォォォォォォンッ!!』
二人の直ぐそこまでヴァジュラが迫っていた
「アリサは早く逃げて!」
オレーシャは自分の新型神機のロングブレード《アヴェンジャー》を構える
「やあぁぁぁぁぁぁ!!」
「だめぇぇぇぇぇぇ!」
オレーシャはヴァジュラに突っ込んでいく、アリサは後ろで叫ぶしかなかった
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「オレーシャ!」
オレーシャはヴァジュラの電球を直でくらってしまいアリサの前まで吹き飛びスタンで動けなくなる
「あ、アリサ……早く…逃げて…」
「い…いや……」
アリサは腰を抜かしたのかその場から動けなかった……ヴァジュラは倒れているオレーシャにゆっくりと近づいていき、オレーシャの目の前で口を開き、補食しようとするが………
ドカン!
「「え?」」
オレーシャを補食しようとしたヴァジュラが爆発と共に横にふきとんだ
「なにが、起きたの?」
「わからない………アリサ!あれ!」
オレーシャが指差す方にアリサが顔を向けるとトラックがこちらに向かって走ってくる
「こんな所で…民間人?でも、助けてくれたの?どうやって……」
トラックが二人の前に止まり、運転席から、一人の少年……ヤマトが出てくる
「大丈夫か、新人神機使い(ゴッドイーター)さん方?」
「あ、はい………じゃあ、無いです!民間人は退避してください、ここは危ないです!」
「それはわかってるよ、でも安心してくれ。俺は、ゴッドイーターでは無いがヴァジュラは倒せる。ナナ、『飛刀』を」
「はい、ヤマトお兄ちゃん!」
車内からナナが刀を一本持って出てきてヤマトに渡す
「ありがとう、ナナ。ナナは二人を守ってて……俺がトラを殺るから!」
ヤマトは刀を腰に下げるとヴァジュラに向かって走る
「アラガミに普通の刀なんて!私たちも………「あなた達になにができるの?ヴァジュラから逃げていたあなた達になにができるのかな?ヤマトお兄ちゃんなら大丈夫だからさ、ここでじっとしていてよ」
ナナは行こうとするアリサとオレーシャを止める
「それに、ヤマトお兄ちゃんが持っている刀や私が持ってる銃が普通なんてあるわけ無いじゃん!」
ナナはそう言いながらライフルを構えて一発撃つ……その弾はヤマトを越え、ヴァジュラに当たり爆発が起こる
「今の……さっきの…」
アリサは先ほど、自分達が助けられた爆発と気づく
「ヤマトお兄ちゃん特製、爆裂弾だよ。そして………ヤマトお兄ちゃんのあれが……」
スパァン!
ナナがヤマトの刀のことを説明しようとしたとき何か堅い物が斬れた音が聞こえ、音がした方を見るとヴァジュラが真っ二つになって倒れていた
「す、凄い……」
「あれが、ヤマトお兄ちゃんの実力だよ……ヘタなベテラン神機使いよりは強いはずだよ」
ナナがそう言っているうちにヤマトが戻って来ていた。
「ヤマトお兄ちゃん、お疲れ様!」
「ありがとう、ナナ。で、神機使いさん達はコアを補食してくれないかな?」
「あ、はい!」
ヤマトの問に慌てて、アリサがヴァジュラのコアを補職する
「あの!助けてくださりありがとうございます。私は……「オレーシャ・ユーリ・エヴナ・ハザロヴァ
だろ?」なんで、私の名前を?」
オレーシャはヤマトが自分の名前を知っていたことに疑問に思っているとアリサがコアの補食を終えて戻ってくる
「今回は助けてくださりありがとうございます。私は「アリサ・イニーチナ・アミエーラだろ?」どうして、私の名前を?」
アリサもオレーシャと同じで疑問に思う。
「忘れたのか?俺のこと酷いな~アーちゃんにオーちゃん?」
二人はヤマトが言ったあだ名に驚いていた……自分達をそう呼ぶのは一人しかいないからだ
「その呼び名……」
「まさか……」
「そう、俺だよ。鬼神餓月ヤマトだよ…四年ぶりになるのかな……アーちゃん、オーちゃん」
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