ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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放課後のラグナロク
決戦後の後始末×『兵士』以外の駒が揃ったグレモリー眷属
俺達の勝利となったが、黒い龍になってた匙はルフェイの回復にて上半身起こしてた。周辺を見ると採石場はボロボロで大きなクレーターが出来ていた。俺とヴァーリは禁手化を解いて座り込んだが、全てのポケモンをボールに戻してボックス転送した。フェンリル三体は、ゆっくり休みたそうだったからボールに戻してポケットに入れてから匙と話した。
「よう匙」
「兵藤か、どうやら勝ったようだな」
「まあな。そっちはヴリトラの意識が回復したようだったがサポートはいらなかったが、ミョルニルを撃ち込んだ後に来た様子から見てヴリトラの意識が復活した様子ではあるんだぞ?」
「そうか、でも俺は新しい力を手に入れたよ。ヴリトラ系の神器、邪龍の黒炎・漆黒の領域・龍の牢獄をくっついたら意識飛んだからな」
『それは悪い事をしたが、我の意識が復活したのか分身の意識が飛んだんだと思うぞ。そして一誠よ久しぶりだな、しかも二天龍であるドライグとアルビオンがいるとはな。二天龍の大恥となった話はしたのか?』
「二天龍の大恥って何の事だ?兵藤は知っている様子のようだが」
俺は匙と話した後、ヴリトラが匙の影から意識体として出てきたので挨拶した後にそれかーと俺は思った。
「ヴリトラ、それは禁句であり俺と二天龍と五大龍王だけのタブーな話題だぞ?」
『そう言う事になっているそうだな、なら納得だがいつか話すのだろう?』
「一誠と二天龍と龍王だけ知っていては、俺達は知ってはいけない話題なのか?」
「五大龍王と会うと必ずそれを聞いてくるが、一体何なんだよ?二天龍の恥というのは」
『悪いが、それに関しては本当に勘弁してくれ』
『ドライグ同様だが、私もそれに関しては二度と思いだしたくない話題だ』
そんで他のメンバーに神の力である回復を当てたのだった。ヴァーリもアーサーも美猴もルフェイも無事だしな、グレモリー眷属やバラキエルとタンニーン。指を鳴らしたらクレーターやボロボロだった所を修復した。流石にくたびれた様子だったが、俺ら黒神はまだまだ戦えるからな。
「何か余りスッキリしないが、ミョルニルの力を見せてもらったが流石だな」
「まあな。本来神族しか使えない代物だ、創造神である俺だからこそ使えたアイテムだ。赤龍帝の譲渡のお陰で、神の雷が増幅した」
「俺は今回トレーニング参加前は、それはそれで怖くて震えたが会長のあの笑顔が忘れられなかった。だが逝くという字が違うだろう!俺を死なせるな!」
俺らはこのままホテル屋上にて、帰還を果たしてからだったが戦闘中に第三者が俺らの戦いを見ていたな。英雄派だったが、主要メンバーだったらしいな。俺以外は気付かないが、一応聞かせてもらったぜ。
『あれが赤龍帝と白龍皇か。ヴリトラと聖魔剣も確認出来たが、ヴリトラは新しいルートを通っている。聖魔剣もだが、赤龍帝と白龍皇も情報通りイレギュラーだ』
『見に来て正解だったわ。技術部の理論が確証を得そうだわ。赤龍帝と白龍皇に一度でも関わった神器所有者はイレギュラーの覚醒をする確率が段違いに高いってね』
『グリゴリの技術も脅威であるが、あれが創造神黒鐵が人間をした姿か。覇龍を使ってないから、恐らく使わないのだろうな。ドライグとアルビオンが、現世に出ている所
がもう攻略方法が見つからねえよ』
『いくら消耗させても、神器以外の武装で対抗しそうだから黒神眷属以外のメンバーならそれで対抗出来るわよ』
『・・・・。今曹操から連絡が入ったが、龍喰者が見つかった。これで無限が終わるな』
との事だったので、今後の敵は英雄派かもしれんな。フェンリルをゲットしたとはいえ、危険な魔物を眷属入りさせるのは物好きの極みとも言えた。こちらは異世界の神だが、今は今を楽しもうじゃないか。魔法陣でホテルの屋上に戻ってきた俺達はオーディンとアザゼルに感謝された。そんで俺とアザゼルは、通信報告としてサーゼクスに伝える事となった。
「これで二度目だが、通信報告としては今回も楽に俺らのターゲットを捕獲出来た」
『一誠君の物好き振りは、流石の私でさえ驚く所ではあるよ。白龍皇を仲間にする事で、驚く事を忘れたけどね』
「俺もフェンリルが捕獲したと聞いた時は、流石に冗談か?と聞いてしまったが、マジだったからな。黒神眷属の戦力増強となったが、木場と朱乃らには言わなくていいのか?」
『昇格の話があるという件か、確かにその話は浮上しているけど半分以上が一誠君によって片付けられてしまった』
「悪かったな。コカビエル戦・三大勢力会談テロ・冥界での魔王主催パーティーテロ・旧魔王派テロに関して、全て俺達黒神眷属が関わっている。まあ俺から上層部に言ってやってもいいが、防いだ功績での昇格としては充分だろう。平和となった悪魔達の中ではトップクラスの成績は、俺達が奪ってしまったが何とかなるだろう」
「朱乃はバラキエルの娘・木場は特異な聖魔剣を持つ・優秀で有望な悪魔達で、力だけならば上級悪魔クラスだと思いたいが」
『その通りでまだ早すぎると思うんだ。昇格したとしても、話題となり敵の的となってしまう恐れがある。力を更に付けるなら、早くて三年で遅くて五年は待ってほしい所だよ。世論と流行が、若手悪魔を強く後押ししている』
「全く魔王は大変だな、俺とお前の心情としては昇格してもらいたいが古い悪魔の内、一部だけはまだ仕来りやらで拘っているからな。まあ昇格に関しては置いておいて、英雄派に関して何だがな」
『何か分かったのか?』
「生きて捕えて俺の元で調査していた神器所有者が変死してしまった」
『・・・・っ。全員か?』
「その通りだが、原因は異変を起こした置き土産として置いてきたオーフィスの蛇だ」
「なあ?何故一ちゃんは、オーフィスの事を『禍の団』から抜けているみたいな事を言うんだ?」
『私も気になるが、蛇を飲んだのか?』
「その事に関しては何時か話すが、オーフィスの蛇を飲んでいない。神器に絡ませるタイプを無理やり変化させて、神器を激しく刺激させていたみたいだ。所有者ではなく神器自体の潜在能力を強制的に引き出していたのだろう。神器の攻撃力ではなく、禁手関連に謎が多い不確定要素がある部分を刺激するように仕掛けられてたようだ」
「一番繊細で危険な所にな、下手したら神器が壊れてしまう。強引な術のオンパレードで実験しているようだがら、変異した蛇を調査すると所有者が死ぬか禁手に至ると役目を終えて停止するように作られていると一ちゃんからの報告だ。同じもんを創らせてから、俺らで実験したからな。禁手使いの増加は、諸々含め俺達がやろうと思っても真似はしてはいけない代物だ」
『なるほど、禁手使いを増やす手段としてか。神器がバーストして壊れると所有者は死ぬが、どちらにしても禁手に至らなければ死んでもいいという事か。まあ一誠君が禁手使いのバーゲンセールを全て防ぎ切れると思いたいが、一番警戒すべきは私達でも知らない新たな神滅具が誕生する事だね』
「まあな。そこら辺は俺らに任せてもいいが、神器対策は荒れそうになる。敵に回して厄介なのは、特異な能力の多い神器だ。神の置き土産である神器は、今まで特殊能力と考えていたが俺達の前に立ち塞がれるとどうなるかはサーゼクスとアザゼルの考えと同じだ」
あの後から数日が経ったが、オカルト研究部の部室の話題はそろそろ二年生には修学旅行についての話題だった。俺達はサボるけど、ヴァーリとシーグヴァイラは俺と一緒にサボる予定だが一応話題には乗っていた。レイヴェルは一年だけど、俺達と行く為に学校を家の用事という事で休む事が決定。アザゼルは今日もいないが、何でもバラキエルが土産を買う為にと見送りに行ったそうだ。
「一誠さん。最近忙しかったですから、一緒にお買い物に行きませんか」
アーシアが修学旅行のしおりを見ながら言った。
「アーシア、修学旅行には流行の下着を着けて行くといいそうだ」
ゼノヴィアが、そんな事を言うからアーシアは真っ赤になった。そんな流行あったか?
「ほ、本当ですか?」
「うん。皆で入る風呂では、まず下着から見事に着こなせてないと後で笑われるそうだぞ。私もこれと言って可愛い下着は持ってないからな。一緒に買いに行った方が良いかもしれない」
「しゅ、修学旅行って奥が深いんですね!」
どこ情報何だと思ったが、もしかして桐生の入れ知恵かもしれん。ちなみにイリナは修学旅行に行くらしいが、イリナまでいなかったら生徒に疑問が出るので教会トリオの中に入って、俺達が旅行中に何かあれば連絡する事にした。
元々表だとグレモリー眷属の助っ人や教会トリオと一緒にいる事で、裏は俺らの協力者だからだ。それに強くなればなる程この世界だと、強者がいるのかもしれないが俺達だと雑魚にしか見えないだろう。
「もう終わりだわ!」
悲鳴を上げる女性の声が響いたが、それは部室の中央からだった。見れば銀髪の女性であるロスヴァイセが号泣してた。北欧に帰ったと思ったら、何故かオーディンに置いてかれるという酷な話だ。オーディンもヴァルハラに到着してから気付いているんじゃねえの?
「リストラされたこの屈辱はいつかオーディン様に晴らしてやるわ、どうせ私は仕事が出来ない女で処女よ。彼氏いない歴=年齢ですよ!」
おいおい、やけくそに言ってるが処女ってデカく言うなよな。すると部長が来てこの学園で働く事になったらしい、希望通り女性教諭となるが生徒には向かないだろうな。ロスヴァイセは飛び級で祖国の学び舎を卒業しているので、歳は若いけど教員としてなら教えられるとの事だ。
「けど、私、この国でやっていけるのかしら?かと言って国に戻っても『どの面下げてオーディン様の後から帰還したのか?』って怒られるでしょうし、挙句の果てに左遷されそうだし!うぅせっかく安定した生活が送れそうな職に就けたのに!」
相当落ち込んでいたが、確かに護衛する主神がボディガード残して先に帰還したらそう言われそうだな。ま、俺から言えば何とかなりそうだが言わないでおこう。
「うふふ、そこでこのプランとして今冥界に来るとこんな特典やあんな特典が付くのよ?」
書類に目を通すとロスヴァイセが、驚愕の表情となっていたが保険金が冥界と北欧だと掛け捨てのようだ。そんでサービスやシステムもお得だと刷り込み作戦のようだが、見た目だけで悪魔の囁きで戦乙女を買収してるようにしか見えない。基本賃金が違うようで、ヴァルハラとは大違いらしい。部長はまるで保険の営業マンとなっている。
「なあ一誠。あれはどう見ても買収しているようにしか見えない」
「ヴァーリもそう思うか。俺もそう思ったが、元々悪魔は欲を持った者への交渉術を生業としているからな。上級悪魔である部長の巧みな話術で、相手を落としているようだな」
「ちなみに私の所に来るとこういうモノを得られるわ」
「・・・・グ、グレモリーと言えば、魔王輩出の名門で、グレモリー領の特産品は好評で売り上げもとても良いと聞いてます」
「そうよ。そのお仕事に将来手を出してもいいし、グレモリーはより良い人材募集しているのよ」
勧誘を続けると部長は一つの駒を出したが確かあれは『戦車』だ。リアスの駒は『兵士』以外埋まるという事になるが、『兵士』が居ない眷属というのも珍しいと思う。
「そんな訳で、冥界で一仕事する為にも私の眷属にならない?貴女のその魔術『戦車』として得る事で動ける魔術砲台要員になれると思うの。ただ駒の消費が一つで済めばいいのだけれど」
俺とヴァーリにシーグヴァイラとレイヴェルとイリナ以外は部長の申し出に驚いた。『兵士』以外は決定したが、魔術に長けた北欧神話であるヴァルキリーを眷属に迎い入れるらしいな。魔術要員は欲しかった所らしいし、魔力に長けたウィザードタイプが部長と朱乃の他にはいないかもな。『戦車』となれば、魔術のフルバーストが撃てる移動砲台となるが技術とテクニックだから損もないしな。
美人でクールビューティーがまた増えたようだが、意外にドジな部分が多いが大丈夫か?グレモリー眷属は。ロスヴァイセは、運命を感じると言って赤い『悪魔の駒』を受け取ったら眩い赤い閃光が室内を覆ったら、ロスヴァイセの背中から悪魔の翼が生えた。
これで戦乙女から転生悪魔へと生まれ変わったロスヴァイセだが、これで本当によかったのだろうか?それと『戦車』の駒一つで足りたのであれば、戦乙女だから足りないかと思った。
「所有する主の成長に反応して、未使用の『悪魔の駒』が変質すると発表された。これらの制作に携わった魔王アジュカが術式プログラムにわざと隠し要素を入れる事で有名だからな」
そう言うとどこか納得したヴァーリ達だったが、まだ知られてない部分がある『悪魔の駒』である。俺達黒の駒は、そんなのは無いに等しいし転生もしなければ翼が生えてこない。全てのステータスの底上げと聖剣エクスカリバーの譲渡によって、武装バリエーションが増えた。
「皆さん、悪魔に転生しました元ヴァルキリーのロスヴァイセです。何やら冥界の年金や健康保険が祖国よりもとても魅力的な話で、グレモリーさんの財政面も含め、将来の安心度も高いので悪魔になりました。皆さん、これからもよろしくお願い致します」
それって軽い洗脳じゃねえのと思ったのは俺だけではないはず、ここにいる俺の仲間であるヴァーリ達も念話で『俺達もそう思った』と言ってた。まあそれは良しとしても残った駒は『兵士』八個だけだなと思ったら、聞き間違いなようなのがリアスの口から出た。
「あとは『兵士』だけど、一誠、あなたが『兵士』になってくれないかしら?」
はい?リアスは何て言ったんだ?俺がリアスの『兵士』に?冗談だろう。
「一誠は我ら黒神眷属の『王』だぞ。なれる訳無いだろう?」
ヴァーリの言う通りだが、なぜ俺がリアスの『兵士』になる必要があるんだ?
「だって、一誠はオカ研の部員よ。部員=眷属何だからなるに決まってるでしょ」
「何言ってるんだ我が儘娘!」
俺は久々に覇気を開放した、いやー久々だな、解放するのは。覇気と殺気を開放したのか、グレモリー眷属は全員ビビってしまった。そしたら「冗談よ」と言ってたから開放するのをやめたけど面白くない冗談言うんじゃねえよと思った。
俺はアザゼルに呼ばれたので部屋から出た後に向かったが行き先は、デパート内のベンチにアザゼルがいたので隣に座って何の用だと言ったらバラキエルが、他の幹部=バカ共達が帰ってくるついでに土産を買ってきてほしいとか言われたとかで、バラキエルは買い物中だった。しばらく休んでると買い物袋をいくつも持ったバラキエルが戻ってきた。
「頼まれていたのはこれで全部か。あっ一誠様。どうしてここに?」
「お疲れバラキエル。何見送りのついでに呼ばれた、アザゼルに」
俺らの横にバラキエルが座るが、クタクタとなってしまったな。無骨な武人に買い物はしんどいが、朱璃さんから言われて買い物に行く事が多いからなのか。いつもよりも疲れていたが、頼まれるとノーとは言えないからな。俺は手荷物から持っていた包みをバラキエルに渡した。
「バラキエル、忘れない内にこれを渡しておく」
「何ですか、この包みは?」
「いいから開けてみろ」
バラキエルが開けると、そこには一つの弁当箱だった。
「・・・・弁当?」
俺は事前に録音しておいたのを再生したのだった。
『あなた、最近忙しいからと朱乃から聞いたので冥界に帰ったら食べて下さいな。私と朱乃のお手製弁当ですわよ』
『お父様の好きなおかずばかりなのですから、これを食べた感想は後程聞きますからね』
弁当箱を開けると、色彩豊かで見事な和の料理ばかりが入っていた。
とボイスレコーダーで伝えると素直に受け取りながら泣いていた。俺は用件が済んだので、デパートから離れた後に電話した。相手は勿論朱璃さんに電話してからちゃんと渡したと伝えた。その報告をしていたら、俺の端末からメールが入っていた。内容は曹操に盗聴器を内密に付けていた会話から聞こえてきたそうだ。
「曹操、そろそろ表舞台へ立とうか」
「そうだろうな。だがそれでいい、人材も集まってきたから次の段階へ進むとしよう」
「物は揃いつつあるから、頃合いだ。最初の交渉相手は誰にするが、協力態勢を外堀から剥がしていくのであれば乗ってくるかな?」
「乗るさ。今時全面戦争など流行らないから、旧魔王派の悪魔らは全て創造神黒鐵によって捕獲された。交渉に行くが、慎重にしないと黒鐵に勘付かれてしまうから手堅く
行くとしようか。ジークフリート」
「了解。魔王と魔物、そしてドラゴンを退けるのはいつだって英雄と勇者である。だが神相手では流石に出来るかどうか知らんぞ」
との事だったから、ようやく英雄派が動くようだ。俺は人間界本家に帰った後、一応英雄派が動くとだけ伝えてから家族旅行の準備をしていたのだった。
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