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『怪物と同居』

作者:零那
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『躾』



怪物の理不尽さは誰が聞いても呆れるようなことばかり。

3~4歳程度の脳味噌で止まってるのか?と疑いたくなる。
其れでも、通常の3~4歳なら言わないだろう事ばかりだけど。

虐めにもレベルがある。
其の中でもたぶん、クソみたいな低レベルの虐め。

とは言っても、其の低レベルな虐めに耐えてくのは正直辛い。

暴力的な痛みは体で受けるけど、屈辱や悔しさってのは精神的にイタイ。
奥迄刺されて抉られるほど...

どうやら人間的に全部が気に入らないらしい。
だから叩き直してやるとのこと。
躾がなってない駄犬らしい。

怪物に一度だけ聞かれたことがある。

『ワシのこと好かんか?』

勿論、即答。
顔も見ずに大きく頷いた。

あ、だからか。
だからこんな目に遭うんだ。
なるほどね。
恨まれる理由がちゃんと在ったんだ。

怪物の立場的に理不尽では無いのかもしれない。

でも、こっちからすりゃ理不尽以外何でもない。

低レベルなガキに躾られるほど中身はガキじゃない。
少なくとも怪物よりは賢い。

何とか屈辱を受けずに済むような方法が無いか足掻いた。


 
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