異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
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遺跡出現までの10日間【3日目】 その12
前書き
な、何故かセルバーニ様をゲスくしようとしたら性的描写がry((
【3日目】 その12
「ひっ……」
セルバーニの太く脂ぎった手のひらに体の要所をくまなく撫で回され、ナナは短く細く声を震わせる。必死に蹂躙に抵抗しようともがくが非情にも両手両足の鎖は少しも緩まない。太い指が太股の付け根のあたりを乱暴に撫で回され、未だ未発達の乳房が強引に揉み拉かれる。セルバーニの暑苦しい吐息がナナの顔にかかり、その狂気に顔を背けたくなる。
「ハア……ハァ……ハァ……」
セルバーニがゾッとするほど惨忍な笑みを浮かべ、自分の陰部を擦り付けてくる。ナナは自分の下腹の辺りにセルバーニの熱く、ゴツゴツとした黒い陰部が当たるのをハッキリと感じた。ゾッとして身をよじるがその程度でセルバーニの進撃は止まらない。びくびくと震える黒い陰部はナナの小さなへそのあたりに当たりそこから下半身へと降りていく。
「ハアッ……ハアッ……イクゾッ……イレチャウゾ……」
「い、いやぁ……」
ナナはセルバーニの口から放たれる凄い臭いの息にむせそうになりながら悲痛な叫び声を上げる。しかし無情にもセルバーニのそれは近づいてきた。
「イヤ、イヤッ! イヤァァアア――――――――」
セルバーニの陰部の先が自分の秘所に当たる。少女の未成熟な秘所を串刺しにしようとセルバーニの陰部はナナの秘所をこじ開け始め中へ入ろうとする。先の方に暖かさと湿っぽさを感じ、セルバーニの陰部の先から湿った液体が溢れ始める。ナナは痛みと恥ずかしさのあまり悲鳴をあげるが、その声に反応してさらに陰部が大きくなる。ぶくぶくと肥えた獣のような怒張が、純粋無垢な乙女を侵し、冒し、犯そうとする。
小さく可憐な少女を汚し、自分色に染めていく快感に思いをはせながら恍惚の表情で身震いし、まずは石の畳の上に赤と白のマーブリングを作ろうと、ナナの細く白い腰に手をかけて荒い呼吸を繰り返した後、自らの黒い魔剣を純血に突き立てようと、思い切り自らの腰を引いた。
そして―――――――――――――――――――――――
「せ、セルバーニ様ぁあああああああああ!!!」
ナナの貞操が汚されようとした瞬間、息を切らしながら私兵の一人が必死の表情で牢屋の中に入ってきた。護衛をしていた二人の兵士はその兵士の必死の表情に只々唖然とし、セルバーニへと向かっていく兵士を止めようとしない。
「なんだ、やかましい! 後にしろ!!」
「グハッ!?」
よほど気に障ったのか今行おうとしていた行為を中断し、忌々しそうにナナから離れると牢屋に入ってきた兵士に蹴りを入れる。
「ん?」
しかし蹴られた兵士は必死の表情でセルバーニの太い足を両手でつかみ、ナナの方へ向かおうとするセルバーニを止める。
「鬼がぁ……鬼がアアアアアアアアアアアア」
「何を言っている? おい、こいつをつまみ出せ」
「「ハッ」」
鬱陶しそうにセルバーニの放った言葉に2人の兵士は短く答えると恐怖で震えている兵士の肩を掴み立ち上がらせ外へ連れていこうとする。
「嫌だああああああああああ行きたくない来たくない行きたくない来たくない上にはあれがいるあれがあれがおにがおにがああああ」
「ええいうるさい! このキチガイを早くつれていけ!!」
セルバーニはもはや兵士すら見ずにナナに触れながら怒鳴る。
「さぁてぇ……続きを楽しもうかぁ……」
ぐったりとした表情のナナに残忍な笑みを浮かべるとギュっとその太い汗ばんだ腕で抱き着き撫で回す。ナナはそれに必死に抵抗するそぶりを見せたが急にピタリと動くのをやめる。
「グヒヒヒヒいい子だ。観念したかぁ? 」
「…………」
セルバーニが浮かべた惨忍な笑みにナナは反応しない。それどころか先程までの震えが一切消えセルバーニではなくその後ろの方をしっかりと見据えている表情には安堵の表情が浮かんでいる。
「あ”? もっと怯えろぉぉぉぉおおおお!!!」
その反応が気に食わなかったのかセルバーニが太い腕を振り上げる、が――――――――
「んあ?」
その右腕がナナに向かって振りおろされることはなかった。
(手が……動かな……い……?)
自分の右腕が全く動かない事に思考が追い付かないセルバーニがポカンとした表情をしながら後ろを振り向く。
「ひいいいいいいいいいいいいいい!?」
そこには鬼が立っていた。顔中に――――否、全身に大量の血を見に纏い、体全体から怒りと殺意が入り混じったドス黒い感情をむき出しにした鬼が立っていた。
「ボクノナカマニフレルナ」
短く、小さくそれでいて聞く者全てを震え上がらせる様な声色で全身血まみれの鬼が呟いた。
☆ ☆ ☆
ちくしょう、まだそんなに遠くには行ってないはずだ……まだ、まだ追いつける。僕はただがむしゃらに走り続ける。肺に焼け付くような痛みと横腹を刺されたような痛みに歯を食いしばりながらひたすら走る。
くっそ、どこだ。大体僕はここの土地勘が一切ない。奴隷紋があれば場所がわかるがその肝心の奴隷紋は先程自分の手で消してしまっている。
「ん?」
気づけば何人かのエルフに囲まれていた。僕は肩で息をしながらその場に立ち止る。
「へへへ、悪く思うなよあんちゃん。セルバーニ様からのご命令だ」
「ッ!?」
恐らくリーダーであろう右目に傷の入ったエルフがニヤリと笑うと片手剣腰から引き抜くと僕に向けてくる。
「セルバーニ……か……」
その単語を聞くだけで体の奥底から怒りが湧き上がるのをヒシヒシと感じる。数は……1,2,3,4,5,6、……10か……。おまけに全員が武装済み。かなり面倒だな……。
「ナナの場所を教えろ」
拳を固く握りしめ僕はリーダーらしき右目に傷の入ったエルフに視線を向ける。
「ハッ、あの白黒の髪をしたかわいこちゃんなら今頃セルバーニ様の性欲のはけ口にされて殺されてるだろうよ」
「!?」
右目に傷のは言ったエルフの言葉に全身の筋肉が一瞬硬直するのを感じる。その反応を面白そうに眺めていた右目に傷の入ったエルフは言う。
「へへへ、冗談だよ、まだそんなに時間が立ってねえからなぁ。たぶん俺らを急いで倒せば間に合うんじゃ―――――――」
「シッ――――――!」
右目に傷の入ったエルフの言葉が終わる前に先制攻撃を仕掛け右拳をこめかみに叩きつける。
「グオッ!?」
距離がだいぶ開いていたため油断していたのだろう右目に傷の入ったエルフは向けていた剣をあっさりと落としながら地面に倒れる。普段ならここでやめていただろう、でも今は状況が状況だ。
このままでは奴は起き上ってくる。あいにく僕には時間がない。一刻も早くナナの元へ向かわないといけない。
「死ね」
「ゴボッ!?」
地面に落ちた片手剣を掴むと倒れているエルフにの胸に向かって剣を突きさす。思ったより簡単に胸を貫通した剣を無表情で引き抜き地面に突き立てる。人間ではないとはいえほとんど人間と変わらない生物を殺したのに全く心が動揺しない。それどころか楽しい、もっとやりたい、という感覚が心の奥底から湧き上がってくる。
「「き、きさまあああああああああああああああああああ」」
隊長を殺され、激怒したのか二人のエルフが剣を上段に構えながら突進してくる。多少場数を踏んでいるのか動きは荒いがスピードがある……が―――――――
「甘いッ!」
「うごっ!?」
「ハウッ!?」
まさか丸腰で前に出るとは思わなかったのか一瞬動きが止まったエルフ二人の手を片方ずつ握ると指先が肩に触れるように腕を捻じ曲る。もともと前へ出ようとしていた二人は自分の進んだ速度のまま地面に叩きつけられる。これだけではすぐに立ち上がられてしまうので右肩が地面に着くような感じで横に寝転がっているエルフの側頭部分を足で踏みつけた。
ゴンッと鈍い音がしたと同時に僕に踏まれたエルフは動かなくなる。
「コンクリだったら死んでたね」
「?」
「あ、独り言だから気にしないで」
「グハッ!?」
僕の言葉に不思議そうに顔をかしげたもう一人のエルフは先ほど地面に突き刺した剣で葬る。
「くっそ……こんなに強いとか聞いてないぞ……」
僕の後ろでメイスを構えていたエルフが呻くように呟いた。
「こ、こっちはあと7人いるんだ! 全員でかかれば何とかなる!」
「そ、そうだな! いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
「チッ……」
僕はエルフ達がとった行動に短く舌打ちする。ゴブリンの時は体格がこちらの方がでかく相手が訓練を積んでなかったため大人数でもなんとか勝てたが今回は訳が違う。見た感じだとこいつらはそこそこ戦闘経験があり連携もゴブリン達よりはとれている様に見える。何より体格差だ、僕より若干敵の方がでかい。この差はきついな……。
「とりゃっ!」
「ッ!」
片手剣を持ったエルフが斬りつけてくる。僕の背後にはすでに何人かのエルフが剣やら棍棒やらを構えており後ろに下がろうに下がれない僕は右目に傷が入っていたエルフが持っていた剣でそいつの攻撃を受けると――――――
「セイヤアアアアアアアアアアア!!!」
「おっふ……!?」
思いっきり金玉を蹴りあげる。僕に切りかかってきたエルフはそのまま力なく崩れ落ちた。
「テリャッアアアアアアア!!!」
「ウグッ!?」
後ろから近づいてきていたエルフに背中を斬られ背中に焼け付くような痛みを感じる。咄嗟に気配を感じとって前に体重をかけたため致命傷は避けたものの斬り付けられた皮膚からは容赦なく血が流れ出る。
「クソガアアアアアアアアアアアア!!!」
「!?」
僕は前転換と呼ばれる前足を後ろに下げてそのまま反対方向を向くという独自の歩法で素早く斬り付けてきたエルフの方を向くと僕を斬ったせいで下段に下がっていた剣を蹴り飛ばすとエルフの頭を掴み思いっきり自分の額をぶつける。
「クアッ……!?」
鼻血を吹きだしながら力なく倒れたエルフの首を近くに落ちていた剣で切断する。
「うりゃ!」
「シッ――――――」
「サセルカアアア!!!」
「チッ……」
鋭い気合いを放ちながら斬撃を放ってくるエルフにカウンターを入れようとするとそれをかばうようにメイスを持ったエルフが前に立ちふさがりメイスを振ってくる。そのメイスに右拳を殴られ治療してもらった右手から血が噴き出す。
「ヘッ、そろそろ限界じゃねえのかい……?」
メイスを持ったエルフが後ろの二人と合わせて僕にジリジリと近づき、額の汗を片手で拭いながら言う。確かに走り続けていたせいでスタミナはほとんど切れかけており背中の傷はズキズキと痛みを発している。だが――――――
「まだまだあああああああああああああああああああああああ!!!」
まだいける! 今度こそ仲間を――――ナナを守る!! これ以上絶対に死なせない!!! もうあんな思いは沢山だ!!!!
「「「クアッ」」」
気力を振り絞りながら右手を振る。すると運良く右手の傷口から出ていた血液がメイス使いを含めた三人の目に入り視力を奪うことに成功する。
「セイッ! ンンッ……!! テリャアアアアアアアアアアア!!!」
「アギッ!?」
「グべッ!?」
「ウオオオオ!?」
左拳からメイスを持っているエルフへの上段突き。そこからの腰をひねって左にいるエルフの中段に向けて体を横回転させながら肝臓へ放つ鉤突き、そして最後の一人に向かって飛び二連蹴りを放つ。
倒れ伏している三人の頭を無我夢中で落ちていたメイスで殴る、ひたすら殴る。顔に、服に、血が、その他の物が飛び散り降りかかる。そして―――――
「さあ、やろうか……」
朦朧とする意識の中でユラリと立ち上がる。立ち上がるのもやっとなはずなのに顔に笑みが張り付いたまま消えない。でも消す必要はない、消してはいけない。この笑みが消えてしまったら僕は恐らく立ち上がれない。
「ひ、ひいぃいぃいいい」
「あ、ちょいまてっ!」
「ひ、一人にするなぁあああ!!!」
何故か残りの3人は武器を投げ捨て逃げていってしまう。追おうとしたが後ろので何かが動く気配がしたのでそちらの方に気を取られる。
「………おイ、逃げルなよ」
「ヒイッ!?」
頭を踏みつけたエルフと金玉を蹴ったエルフがそろりそろりと逃げようとしていたので首根っこを掴んで地面に転がす。二人とも先程のダメージが回復しておらず抵抗するそぶりを見せず、ブルブルと震えている。
「ナナはどコだ?」
笑みが張り付いたまま消えない顔のまま、短く簡単に質問する。
「こ、ここを真っ直ぐ行くと見えてくる大きな屋敷――――」
「わかった」
「!?」
地面に落ちていた剣を拾うと喋っていたエルフの首を切り落とす。
「ひ、ひいいいいいいい!!!」
「だまれ」
腹ばいで逃げようとしたエルフの首も、落とす。
「今……行くぞ」
絶対に助ける絶対に助ける絶対にタスケルゼッタイにタスケルゼッタイに―――――――――――
コロス
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