| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

その手で引き金を引け!!

作者:櫻木可憐
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三章 過去と未来
  第六話 迅悠一

「え~!!マジマジ!?
玉狛に転属!?今?なんで!?」

「そんな騒がなくても・・・ごめんね~」

宇佐美栞、玉狛転属・・・
今!?知らなかった・・・
菊地原、寂しく感じるだろうな。
素直じゃないから。
でも、迅所属の玉狛支部。
そこに宇佐美が・・・
なんか、ムカつくセクハラエリート!!

「はぁ、物語を極端に曲げるわけにはいかんか・・・
うさみんとこなみん・・・いいコンビだぜ」

「・・・あはは、あいかわらず変わらないね~」

歌川とか菊地原はその話聞いて、どう感じたんだろう。
かなり気になる。

「お、あれが噂の風間隊の異端隊員すか?」

この声は、烏丸!!
とりまるだ、とりまるだ。
木虎いたら面白いのに。

「はじめてまして、如月可憐です。
趣味は歌川くんと菊地原くんをボロクソにする・・・
じゃなくて、ゲームかな?」

「・・・この子、大丈夫すか」

大丈夫です。
ゲームやり過ぎて、脳が腐りかけただけ。
あぁ、烏丸先輩には修ですよね~
でも修には遊真が・・・
奪い合いか。アリだな。

「風間さん、あっちで探してましたよ。
次のランク戦の話があるって」

「それ、はじめに言いましょうよ」

烏丸!!
お前なんぞ呼び捨てでいい。
風間さんに怒られるのは勘弁してほしい。

~~~~
「あれ?ランク戦シーズンに隊員変えっていいんですか?」

「基本はやらないが、ルール上問題ない」

菊地原が機嫌が悪い。
やっぱり宇佐美のこと気にしてる。
可愛そう・・・歌川が。
宇佐美に取られかけてますよ、菊地原が。
歌菊なのに。

「そこで、新しいオペレーターだが」

私のアンテナフル回転。

「え、きゃっ」

「三上ちゃ~ん!!
菊地原×三上も可愛いからOK
でも三上ちゃんはみんなのアイドル癒しキャラだから譲らない!!」

「うわ、始まった。
如月のバカが」

「おい、菊地原・・・まぁそうなんだけど」

「・・・如月邪魔だ。」

邪魔?
あぁ、みんなが三上ちゃんの癒しを求めるから邪魔なのか。
仕方がない・・・

「三上ちゃんの癒しがそこまで重要なのね・・・」

「あぁ・・・如月がバカすぎて、いやだよ」

「あんたいつから私を呼び捨てに・・・」

菊地原、三上ちゃんの前でボロクソにしてやる。
覚悟しな・・・

~~~~

まぐれで2本・・・
あくまでもまぐれで2本・・・
如月から取れた!!

「あぁ!?菊地原から2本取られるだと!?ざけんな・・・」

「如月が弱くなったんじゃない?」

「死にたいの?
緊急脱出したいの?今する?」

「呼びにくいから可憐でいい?」

「いきなり名前呼びかよ・・・
まあ許してやるわ。」

プライド高いな・・・
2本取れたから許してくれたみたいだけど。
それにしても、如月って呼びにくかったかな?
そんな気はしないけど。

~~~~
おかしい、明らかにおかしい。
菊地原が私から2本取れたことより、私を名前呼びしようとしたことが。
まるで、彼のように・・・

まさか、菊地原が彼の共有者?

物語の主要キャラクターはないと頭から省いていた。
そこが誤りだったと?
待てよ、風間さんは彼と同じことを言ったじゃないか。
風間さんの可能性もある。
歌川は?彼は・・・
私が悩みを打ち明けた相手・・・珍しく。

私が来たことで共有者が複数になった?

風間隊のそばにいたせいで、彼らが
あの人の魂の共有者に・・・
そうなれば必然として・・・誰かが私に惚れる。
もっと影響を受けてしまうものが・・・

菊地原士郎・・・

複雑過ぎてわからない。
私、頭悪いから。
だとしたら菊地原が可哀想すぎる。

「電話、鳴ってるよ?」

菊地原に話しかけられ、我にかえる。
相手は・・・迅。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧