真・恋姫†無双 リウイ戦記
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十五話
前書き
一年以上空けてすいません。
董卓軍演習場
リウイは三人を相手に実戦形式の鍛錬をしていた。
「えい!」
「はっ」
カーリアン、ファーミシルスの二人の剣を躱し、体勢を崩した所にエヴリーヌの放った矢が射し込まれた。
「えいやっ!」
その矢を剣で打ち落とし、リウイは前の二人に改めて向き合い、カーリアンに剣を向け、足を蹴り上げ体勢を崩した所に剣を打ち込み、同時ににファーミシルスの連接剣を巻き上げ、腕を封じこみ、そのまま剣を引きずり回し、体を浮かせファーミシルスの鳩尾に掌底を打ち込んだ。そしてエヴリーヌが矢をつがえていた所に剣を向けた。
「あーあ、また負けちゃった」
「いったーっ!!。リウイ、少しは手加減しなさいよ」
「…ごほっ、流石はリウイ様ですね、完敗です」
三人がそれぞれ感想を言うと、リウイは改めて向き合った。
「しばらく休んだら、もう一度始めるぞ。大丈夫か?」
その言葉を聞いた、三人は不敵に笑う
「当然でしょっ、まだ全然暴れたりないわ」
「こちらこそ望むところです。リウイ様」
「エヴリーヌもまだまだ戦えるよ、早く続きをやろ!」
その光景を見ていた、董卓軍の諸将は唖然としていた。
「…リウイ達…凄い」
「もうこれで、五十回以上は繰り返してるよ…」
「せやけど、四人とも、流石に息が上がっているようやな」
「でも、見た限り、戦意は全然落ちてないですねぇ~」
「それは多分、あれのおかげじゃない」
詠が指差した所では、ペテレーネが魔術の詠唱をしていた。
「あそこで多分、戦意を上げる妖術を使っているのよ、リウイ達は魔術って言っていたけど」
そこに突然現れたパイモンが否定をした。
「ペテレーネさんは四人の戦意を上げているのではありません。逆に下げているのですよ」
「パイモン!。あんたいつも唐突に現れるわね…。戦意を下げてるってどういう事?」
「戦意を下げられ続けても、一定以上の戦意を保つ鍛錬を兼ねていますから」
その説明に一同は更に驚いた。
「なぜその様な事を、そこまでしてお兄様達が強くなる必要があるのですか?」
それを聞いたパイモンは少し考えて、小さく微笑みながら答えた。
「リウイ様には超えなければならない相手がいますから」
その答えに月は更に質問する。
「それは、一体何方ですか?」
月達に問い詰められるような形になったパイモンは少々困惑しながら答えた
「…ある国の剣士です」
「その方はお兄様より強いのですか?」
「恐らく、既に力を取り戻しているでしょう。そうなると今のリウイ様では勝ち目が無いかもしれません。その相手の背後には油断のならないモノもついていますし」
「そんな強い奴がいるのか、想像もできないな」
その言葉に一同は沈黙で同意した。そこに鍛錬を終えたリウイ達が合流した。
「ま~たパイモンが悪だくみしてるの?」
「いいえ。皆さんの質問に答えていただけですよ」
「怪しいわね~」
エヴリーヌとカーリアンの疑惑の声を聞きながら、パイモンはリウイの傍に来て報告をした。
「袁術に動きがありました、まず劉備の領地を狙い徐州を手に入れ、豫州、揚州、荊州といった南方の国を狙うつもりです」
「北方は月の勢力圏だからな、孫策の動きはどうだ?」
「袁術に大人しく従っています」
「劉備は?]
「徹底抗戦の構えを見せており、軍備を拡大しています」
「双方の兵数は?」
「袁術軍が八万四千、劉備軍が一万七千程かと」
「…劉備の臣下の質を以前聞いたが、孫策の臣下と同じかそれ以上に思えた。袁術の勝ちは動かないだろうが、この戦い長引くかもしれんな」
「それなら、今のうちに益州を手にいれましょう」
「わかりましたお兄様。では早速準備を整えましょう」
「月。今回の遠征だが、我々は一切手を出さない。君がやってみろ」
「…わかりました、私の成長している所を知って貰います」
こうして月は大軍を動かし益州に進軍した。
後書き
何とか投稿できましたが、次の更新も遅いと思ってください
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