ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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放課後のラグナロク
対英雄派構成員×戦闘後の感想と猫又について
話の途中で、グレモリー眷属のケータイが鳴り何だと思えば『禍の団』が出たから行くらしいとの事だ。町にある廃工場には、グレモリー眷属に俺、ヴァーリ、シーグヴァイラ、レイヴェル、イリナが訪れていた。
今回は俺達は見学だが、最近になってこの町で活動している『禍の団』英雄派構成員が活動していると報告に上がっていた。敵意や殺意に満ちているが、グレモリー眷属の力を見に来たようなもんだ
「グレモリー眷属め、もうここを嗅ぎつけやがったか」
「ヴァーリ、あの黒いコートを着た奴がここのリーダーぽいが周りにいるアンチモンスターは神滅具によって生まれた奴か?」
「一誠の言う通りのようだな、人型の黒い異形の存在だとグレモリー達は見ているがあれはアンチモンスターだ。恐らく魔獣創造のレオナルドが、創った対悪魔アンチモンスターだな」
俺らは後ろにいるからか、英雄派構成員からは見えていない様子だった。するとリアスは一歩前に出て、軽い挨拶をしていた。
「『禍の団』英雄派よね?ごきげんよう、私はリアス・グレモリー。三大勢力にこの町を任されている上級悪魔よ」
「存じ上げていますとも。魔王の妹君、我々の目的は貴様達悪魔を浄化し、町を救う事だからな」
『と言っているようだけど、黒神眷属も三大勢力に入っているの?』
『入ってないよ。俺達が三大勢力の者だと名乗ってないし、俺達は三大勢力に属していない存在だぞ?シーグヴァイラ』
『それを聞いて安心したよ一誠君。だって三大勢力との和平も一誠君は三大勢力に属していないと言ったんだからね』
『確かにそうですわね。前四大魔王と元神が生きていて、更に真龍と龍神が一緒に暮らしていると言ったら信じてくれませんよね』
『俺達は最早別勢力だと思っていいかもしれない、次元の狭間本家にいる者ら全員異世界から来たからな』
そう言って念話会議をしていると、丁度リアスと黒いコートの者と話しているが何が浄化だ。お前らがやっているのは、三大勢力に所属している者らを倒しているだけだとな。リアス達の事をゴミを見る目で見ていたが、正直言って『禍の団』英雄派の構成員は俺達にとっては雑魚に等しいと思っている。神器使いに対して、長時間で倒しているとイリナから聞くとまだまだ修業が足りないようだな。
『最近はグレモリー眷属やシトリー眷属が出張って、小規模に襲撃しているようだけどその目的って何だろう』
『各勢力の重要拠点を英雄派構成員が襲来する事件が多発していて、迎撃をしているようですわね。相手はほとんどが人間で、神器使いが多いようですわね』
『人間が相手だが、悪魔にとっては面倒な相手だぞ。民族衣装を着ていてどれも戦闘員は外国人ばかりだが、ランクとしては悪魔で言えば中級以上の実力を持つと言われている』
「幸運な事にグレモリー眷属は、実力だけだと中級から上級クラスだろうよ」
そう言う事で、ゼノヴィアはデュランダルと祐斗から貸し与えられた聖魔剣の二刀流として構えた。祐斗が前衛で、少し離れた所にゼノヴィアを配置。補助をしつつも、前衛として攻撃を仕掛ける役目である。中衛がギャスパーと小猫ちゃんで、前衛のフォローと後衛の守護を受け持っていて、中間管理的なサポートを担っている。
前衛が討ち漏らした敵を打倒するのが、中衛の役目でありイリナもそこにいさせるが今回は見学だ。後衛はリアス、朱乃、アーシアとなっている。『王』は司令塔であるが、支援攻撃もするし、朱乃も魔力で後方支援だ。アーシアは主に回復なので、ダメージを受けた前衛を回復オーラを飛ばす役目となっている。
「ところで私は行かなくていいの一誠君?」
「今回はグレモリー眷属の実力を見たいが為にな、イリナが入ったのでは実力が計測出来ないからだ。この機器を使えば、現時点でどれぐらいの実力を持っているか測れる様になっている」
「何時の間にそんなのを開発したんだ?」
「ヴァーリらが鍛錬している間、俺はイアンらと一緒に開発をしていた。そんでルフェイが持っているタブレットには、俺の力の一部が使えるようになっている。要するに神の力をタブレット化したと言う意味だ、それで相手の力量を測れたり相手がどんな神器を使っているのか一発で分かるようになっている」
「なるほど、あの時俺らが夏休みの時に使っていたタブレットは一誠の力の一部があると言っていたな。創造から破壊と再生まで出来るようにと」
「レーティングゲームと違い、これは実戦形式ですからね。グレモリー眷属がフォーメンションを敵が確認しましたね」
俺らは既に知っているが、『禍の団』英雄派の構成員は神器を授かっている力で向かって来る。だが俺らにとっては準備体操ぐらいの実力であり、俺らが出向くぐらいの相手が出てくればの話だ。最近はほとんど神器所有者と戦っているらしいが、炎を揺らしていたがあんなの弱火だぞ。炎を弾き飛ばし、構成員も素早く逃げたが風刃の舞で瞬殺だ。
「困ったわね。でも実戦で倒せるのであれば、私達のレベルアップにはなるかしらね」
「あらあらリアス。慢心してはいけませんよ、今回は一誠さん達が見学していますからね」
対悪魔アンチモンスターだと思ってないのか、それを一気に屠った祐斗だった。建物内だと好き勝手に暴れ回れないのは、あちらも同じ事を考えているらしいな。魔力を集結させて、低出力で撃つ小猫ちゃん。小規模な妖術と仙術に気で戦っているのか、中近距離で戦えるようになった。低出力な魔弾が消えた事で、工場内の影が伸びて攻撃を吸収させたな。
「白音も随分と鍛錬をしている様子だな」
「まあな。土日に俺らの家に来ては、中距離で撃てる気弾を撃てるようになったのも修業の賜物さ」
神速で斬り込む祐斗だったが、聖魔剣をも飲み込む事で祐斗自身の影から聖魔剣の刀身が勢いよく飛び出してきた。祐斗は上手く回避した事で、後方へと下がった。
「っ!影で飲み込んだ物を任意の影へ転移出来る能力・・・・か。直接攻撃タイプじゃないが、攻撃を受け流すタイプの防御系統か。厄介な部類の神器だ」
いや正直言ってあれは厄介な代物ではないぞ。影を操れなくすればいい事で、影さえ無くす程の光を放てばいいがコイツらは出来ないか。白音が撃ち出した気弾が、後衛であるアーシアの危険で勘付いていたが遅い。気弾を風の刃で相殺後、ゼノヴィアはアーシアの盾となり防御していた。戦闘力が皆無なアーシアにとって、グレモリー眷属は皆で守護すると決めたようだ。
「その時は私がアーシアさんを守護していたんだけどね」
「余り頼り過ぎると己を過信過ぎると思うぞ、防御魔法を持っていればいいが今は無理か」
「おっ、あれは光の矢を撃ち出すようだが・・・・何の神器だろうな」
光は悪魔にとって猛毒であり、未知部分が多い神器からの攻撃は対処可能にしないと俺らの邪魔にしかなり得ない。光の弓矢に特殊能力が付加されているか分からなくもないが、空中で軌道が変化した事で警戒を厳している。相手側とこちらから放たれた光の一撃は宙でぶつかるが、それ以上の出力で相手を倒す威力を出したイリナ。
「力は抑えられているようだなイリナ」
「まあね。いつも一誠君の本家で鍛錬していると、いつもよりも出力を抑えないといけないしね」
「朱乃さんの氷の槍を光使いへ放り投げましたが、影使いによってリアスさんの影に出てきましたね」
「影使いと光使いに炎使い、か。一誠はあれが何の神器か分かるのか?」
「まあなヴァーリ。まず炎攻撃系神器である白炎の双手(フレイム・シェイク)に防御カウンター系の闇の大盾(ナイト・リフレクション)で、最後に光攻撃系神器青光矢(スターリング・ブルー)だな。ギャスパーが使っている機械は、アザゼルが開発した物で相手の神器を調査出来る代物だ。だからグレモリー眷属は、アザゼルの神器スキャンマシンがとても役立っていると聞いている」
俺以外のメンツはなるほどと言いながら、相手を見ていると確かに炎と闇と青系統の神器を使っている。俺やアザゼルみたいに見ただけで分かる事が出来るのは、機械でやらないと分からないと言う。だがその機械が壊れたらどうするんだ?と言いたいね。
それと調査を終えると、必ずと言っていい程俺の血を飲ませているようだ。時間停止は常時使用可能だが、血を飲む事で吸血鬼の力を発動させてコウモリの大群で戦場全域広範囲に飛ばして相手が隠れてないか調査もしている。
「ギャスパーもすぐに探査出来るようになったけど、白音も仙術で周辺の気を探っているようね」
「それも俺の血じゃないと嫌らしいぞ。血にも好みがあってな、神器と神の力をカットしている状態で飲ませているからな。専用小瓶にて、常時持たせているが索敵要員もしている。ギャスパーの目は強力だしな、ああやって影ごと停止させてから攻撃をしているようだが後方に注意がいっていないな」
「どういう事ですか?一誠様『後方に神器使いが隠れているという事さ』なるほど、時間停止能力を知っているからなのか。ギャスパーさんの眼が光ると、神器所有者を守護するかのようにしてますがアンチモンスターと神器所有者全体を停止させてますね」
強くなるだけ、攻略対象となって対象の研究が進むらしいが俺らが対象になったとしてもパワーやテクニックでやればいい事だ。例え光が厄介であっても、すぐに対処可能だが悪魔であるリアス達はまず光使いから倒すようだな。すると予想通り伏兵がいたようで、光使いだけど攻撃だけで何の神器か分かった様子だった。
「あれは緑光矢(スターリング・グリーン)か。光使いが二人いるが、もし俺達が対処する時はどうする?一誠」
「俺のみだと簡単に対処可能だ、なのでこれから俺が見本を見せるとしようか。今回も全て雑魚だから、見る価値は無いに等しい」
倒すのに時間がかかってるので、俺一人は前衛よりも前へと出た瞬間に風術にて神器所有者とアンチモンスターを一撃で倒した。アンチモンスターは風刃の舞で倒して、神器使いは峰打ちで倒している。
「コイツら相手に苦戦するとは、残念な結果だな。やはり俺達は来るべきではなかったが、時間の無駄とも言える。峰打ちしといたんで、俺達は帰らせてもらう」
リアスが何か言っていたが、俺達は空間を歪ませて人間界本家帰った。まさかあんな雑魚に手間取るとは呆れるにも程があるが、見学した甲斐はあった。改めてグレモリー眷属の力を見せてもらったけど、黒神眷属相手にしたら剣一振りで終わってしまうような戦いとなるからつまらん。
「ヴァーリ、お前から見てあいつらは雑魚だったか?」
「確かに雑魚だったかもしれないが、ある意味見学してよかった。戦うパターンがあるが、俺達には関係ないだろうな」
「それにしても流石は一誠君だよ。風の刃をフィールド全体に放って相手の攻撃をさせないようにしたんだから」
「まあ私ならもっと戦術を練りますが、流石は最前線タイプですね」
「全てを見通せる心眼を持っている一誠様ですから、相手が何人いるかも全てお見通しですからね」
俺達が玄関からリビングへ行く途中だったが、今回もつまらない戦いであった。ソーナがリビングにあるテレビで俺らを見ていた様子だったが、俺らの気持ちを理解していた。ソーナだけでも倒せる相手だが、シトリー眷属『王』としては前線タイプである事を隠している。今回の収穫はグレモリー眷属の現在の強さであったが、実力だけが中級から上級と言われているだけで実戦では上手く機能していないな。
「テレビで見ていましたが、やはりリアス達はとても手間取っていましたね」
「まあな。というより、俺の一撃だけで倒せる相手だった。実力のレベルが違うのかな?」
「今回も戦闘員は霧散しているし、捕獲した構成員も冥界へ送ったそうですがあちらにとっては収穫無さそうですね」
「デュランダル使いであるゼノヴィアさんは、せっかく二刀流として開花させたのに少々勿体無いですね」
「こちらにとっては収穫があった、敵は各勢力の重要拠点に神器所有者とアンチモンスターを送り込んでいる。記憶消去させられているが、俺らならすぐに復元可能だ。基本的にテロリストは問答無用で殺せと言っているらしいぞ」
「あれはアンチモンスターだったのですね。すると各勢力に構成員を送り込んでいる理由は、各勢力のアンチモンスターを創る為ですか?」
「正解だルフェイ。だからリアス達はまだ敵の狙いに関して、理解してないんだ。相手は対悪魔用戦闘員として、どれ程の強度を持つモンスターなら倒せるかをな」
基本的に俺は神器無しでも色々と戦闘スタイルはあるが、先程やった風術みたいに自然の力で戦う場合もあるし剣術や徒手空拳でやる場合もある。あとは神の力や神器を使えばいいが、それを使うのは強敵がいた場合のみだ。
ヴァーリは白龍皇の力を使い、シーグヴァイラは戦術を使うが前に出る時は魔力で作った剣で戦う。レイヴェルはフェニックス家だからか、炎と風に関してはエキスパートだと言って良い程だ。
「流石にアイツらもそれに薄々気付いているようだな」
「国連軍からの報告だと、刺客の神器使いは特殊技を有する者が増えてきたようだ。悪魔で言うならサポートタイプとテクニックタイプに秀でていた、最初はパワーとウィザードタイプばかり何だとよ」
「神器は未知なる部分が多いという事よね?それにしても最近は研究やら攻略なのに、リアスさん達は目の前にいる敵を倒すばかりらしいわ。一誠君が思うような考えを持ってないみたいだから、ツッコミを入れるべきよ」
「今回も目先の敵を倒しただけで、敵の目的までは考えに入ってないんだろうよ。戦術家であるソーナとシーグヴァイラなら、気付いているよな」
「勿論ですよ。一度見ただけで違和感ありましたし、迎撃している回数を聞いていると結構倒していると聞いてます」
「私やシーグヴァイラなら、一度だけでなく二度戦う事で戦術をプランとして組み立てる事が常識であります。そうする事で、相手のフォーメンションのパターンが見えてきますからね。注意深くやっているそうですが、英雄派は神器所有者を至らせる事を目的とした戦闘だとね」
「百点だソーナ。パワーバカな奴程、それを考えずに相手の目的までを見ていないんだろうよ。神器所有者が至る事を目的とした戦闘だったし、そろそろ気付くだろう」
そう言っている間に、俺達は考えるのを止めてから遅い夕食を食べていた。グレモリー眷属の戦力は、雷光使い、聖魔剣、デュランダル使い、時間停止吸血鬼、仙術と妖術使いの猫又、優秀な回復要員までいるからな。アイツらは戦う事で禁手に至る事が目的だからな、それに気付かないのであれば雑魚中の雑魚だと思われる。パワーバカの眷属でしか見えないし、経験値稼ぎには持って来いの相手だからな。
「禁手の至り方は様々だが、そう言えば一誠はどうやって至ったんだ?」
「俺?赤龍帝の籠手を使って、アグニと何回も模擬戦してたらいつの間にか至った」
「なるほど、真龍との相手をすれば至るのも当然ですね」
「私やルフェイは剣術使いと魔法使いですから、どういう風に至るかは興味はありますが一人が禁手に至ればそれでいいという考えのようですね。英雄派構成員は」
夕食を食い終わってから、俺らは風呂を浴びるまで時間があるから適当に時間を過ごしていた。俺やヴァーリにシーグヴァイラは学問をしてたり、ソーナは既に終わらせていたので主にルフェイに日本語を勉強させている。今は全メイドの風呂となっているからだ。すると次元の狭間本家から黒歌がこっちに行きたいと言ってきたので、空間を歪ませて手を突っ込むと黒歌が出て来た。
「何の用だ?黒歌」
「まだお風呂入ってない様子だにゃ?せっかく仙術でマッサージしてやろうと思ったのに」
「もう少し待ってくれ、そろそろ全メイド達が風呂から上がっているはずだからな」
「ところで白音は元気にしてたかにゃ?」
「ああ元気にしているよ。最近覚えたのか、気弾を放てるようになっていたがもう少し技を磨けば波導弾を覚えるかもな」
黒歌も最近になってポケモン技を覚えようとしていたから、俺が自ら教え込むようになっていた。最近だとシャドーボールや波導弾を覚えた黒歌だったが、夜では房中術を仕掛けて来るがそれは土日のみだ。平日は基本的に学生生活を送っているからな、それに俺は覇龍無しでも充分強いからな。本来の主人公は、不完全な覇龍化をした結果生命エネルギーが消耗したからだ。
「今覇龍の事を考えてたかにゃ?」
「まあな。だが心配は無い、覇龍を発動する気は無いからな」
「相棒には必要ない機能だ。発動させれば一時的に神をも上回る力を発揮するが、それと引き換えに命を落とすか寿命を著しく縮めるが相棒には不老不死だから命の問題は無い。ヴァーリが仲間になる前は、内に有する膨大な魔力を命の代わりとして使用出来るようだが今だとどうだろうな。黒の駒によって、異常な程にステータスが変化したからな」
「生命の源泉となる核は、創造神黒鐵として無限大にあるからな。さてとそろそろ風呂に入って寝るか、明日は休みだから黒歌と久々にするか」
そう言って風呂の時間に黒歌やルフェイと一緒に入ったが、俺達は基本的に混浴となっている。女性が多いので、見慣れたヴァーリ達は自然と一緒に入る事が多い。気の使い方に長けた女性が男性に気を分け与える事で、生命力が活性化するが基本的に俺と黒歌がやる事で仙術使い同士で気を送っている。猫又の女性は子供を作る時は大抵が異種族何だが、行為後にちゃんと浄化をしているので孕まないから安心だ。
「ポカポカになったし、久々に独占出来るにゃ」
「黒歌と何発でもするが、浄化をするんでな。黒歌の一族は数が少ないから、絶滅危惧種とも言われているから子孫を残す気満々だな」
と言う事で独占状態となったのか、久々に何発でもしてやったが黒歌が満足して寝ると俺は裸のままで浄化をしてから抱き着くようにして寝ている。
浄化は匂いや液体や体内に残っているのを全て浄化してしまうので、行為前の状態となってしまうがまあいいか。これも奏との記憶が消えないようにしてきたからだ。
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