リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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Another101 食料
前書き
大輔達は町を解放しに向かう。
サンタゲリアの町に到着した大輔達。
このエリアの土壌はとてもよく、美味しい野菜を作るのに適している。
大輔「まさかまたここに来ることになるなんてな。ここでヤマトさん達と喧嘩したっけな」
賢「しかしここは大して重要なエリアじゃない。どうしてこんな所にダークタワーを兄さんは建てたんだ」
戦略的に重要なエリアではないこの場所を何故デジモンカイザーは支配したのだろう。
はやて「ダークタワーの数を増やしたいからやないの?」
フェイト「それじゃないと思う。多分…このエリアの土壌で育った野菜…食料だよ。デジモンカイザーも人間で、軍団を維持するには食料が必要だもん」
賢「なるほどね…確かにここの土壌は養分を豊富に含んでるからね」
大輔「ここを取り返せばデジモンカイザーの食料事情が更に悪化するわけだな。よし…行くぜ」
比較的、大した敵はいない。
ベジーモン、レッドベジーモン、ザッソーモンがベーダモン軍団にこき使われている。
ベーダモンは悪魔の投げキッスは驚異だが、それさえ気をつければ大した敵ではない。
大輔「…突撃だ!!」
フェイト「ブイドラモン!!ダークタワーを!!」
ブイドラモン[任せて!!ブイブレスアロー!!]
フェイトの指示により、ブイドラモンから放たれた熱線がダークタワーを粉砕。
大輔はブイモンを愛情のデジメンタルでセトモンにアーマー進化させる。
セトモン[ヒートストームッ!!!!]
咆哮と共に繰り出された高熱の竜巻が発生した。
ブイモンのアーマー体は、その殆どが、1対1の戦いで有効なタイプの技ばかり。
例外はマグナモンのエクストリーム・ジハードやシャイニングゴールドソーラーストーム、ゴールドブイドラモンのスプレッドブイブレスアローMAXくらいだ。
連射や放射等で、複数の敵に攻撃出来る技もあるにはあるのだが、やはり1対1で効果が大きいのが大半だ。
しかしセトモンの必殺技は周囲の敵を巻き込むことが出来る。
竜巻で相手を巻き上げ、多数の敵を一気に倒せる技というのは、いくら制限時間があり、それを越えると暴走する危険性があるとは言え、非常に有り難い技だ。
そんなこんなで竜巻に飲まれたベーダモン軍団は瞬く間に倒されていく。
因みにイービルリングはヒートストームの超高熱で溶解して、もう洗脳するための道具としての効果を持たないガラクタとなっている。
[選ばれし子供達だ!!]
[撃て!!撃て!!]
セトモン[俺達を倒したいならもっと強力な攻撃をするんだな!!ヒートストームッ!!!!]
咆哮と共に再び繰り出された超高熱竜巻が、ベーダモン達に炸裂し、瞬く間に殲滅した。
大輔「もうセトモン無しでも充分だな。流石にこれ以上はやばい」
暴走の危険を考慮して、セトモンからブイモンに退化させる。
通常デジメンタルの中でも強力ではあるが、暴走の危険性がある分、マグナモン以上に制限時間が短い。
大輔「さてと、ここのボスはどこだ?」
[あ、あの~]
レッドベジーモンの1体が大輔に話しかけてきた。
はやて「何や?」
[助けてくれてありがとうございます。お願いです!!このエリアを支配しているイーバモンを倒して下さい!!]
賢「イーバモン?確かベーダモンが進化する究極体だっけ?」
チビモン[うん、そうだよ。サイボーグだからベーダモンよりずっと強いよ]
ギルモン[イーバモン退治はオラ達に任せとけ]
ドンと胸を張りながらイーバモンがいる場所に向かうのだった。
大輔「あいつがイーバモンか?」
レッドベジーモンに言われた通りに進んだら、確かにベーダモンをサイボーグにしたようなデジモンがいた。
イーバモン[あらあら、可愛い子が2人も来るなんて…]
口調からして女だが、声は男。
まるでエテモンを彷彿とさせる。
大輔「うげえ…」
賢「その口調、止めてくれないか?」
顔をひきつらせる2人にイーバモンはどこ吹く風と言った表情である。
イーバモン[あーらごめんなさい。でもあなた達、後何年かしたらいい男になるわよ]
大輔「そいつはどうも。」
イーバモン[悪いことは言わないわ。私の物になりなさい。可愛がってあげるわ]
賢「僕達にそっちの趣味はない。他を当たれ」
イーバモン[いやん、辛辣。でもそう言われると益々欲しくなるのよね~]
ブイモン[お前に大輔はやらん!!勝負だ!!]
イーバモンとの戦いが始まった。
全員が完全体、それに相当する形態に進化した。
イーバモン[ブレインラプチャー!!]
右手の銃から放たれた光線を回避。
ゴールドブイドラモン[気をつけろ、あれを喰らったら脳を破壊されて再起不能だ!!]
はやて「脳を破壊!!?」
メガログラウモン[何だと…]
フェイト「それは厄介だね!!でもそれさえ分かれば恐れることは何もない!!」
エアロブイドラモン[うん、イーバモンの素の力は究極体でも弱いからね]
実際イーバモンは技の威力はともかくとして、素の力は究極体の中では弱い。
しかし近接戦に特化したジュエルビーモンには相性が悪い相手だ。
賢「ジュエルビーモン、聖なるエネルギーを溜めるから、回避に徹してくれ」
ジュエルビーモン[了解!!]
イーバモン[オーホッホッホ!!残念ね!!私の武器はこれだけじゃないのよ!!]
イーバモンは高笑いをしながら、左手の銃を構えた。
メガログラウモン[何をするつもりだ?]
イーバモン[私のプラネットデストロイヤーは強烈よ!!何せ惑星すら破壊する威力なんだから!!]
はやて「惑星破壊やて!!?」
左手の銃にエネルギーがチャージされていく。
フェイト「エアロブイドラモン!!」
エアロブイドラモン[マグナムクラッシュ!!]
イーバモン[ぎゃああああ!!?]
エネルギーチャージに気を取られたイーバモンはエアロブイドラモンのマグナムクラッシュをまともに喰らう。
エアロブイドラモン[プラネットデストロイヤーの弱点は惑星破壊クラスにまで威力を引き上げるまでの間、使い手のお前は無防備になるところだ。残念だったね]
賢「聖なるエネルギーのチャージ完了だ!!」
ジュエルビーモン[受けてみるがいい!!スパイクバスター!!]
聖なるエネルギーがジュエルビーモンの全身に纏われる。
強化された身体能力で、超高速で動き回り、槍による斬撃を浴びせる。
イーバモン[ぎゃああああ!!!!]
メガログラウモン[これで終わりだ!!アトミックブラスター!!]
とどめとばかりにメガログラウモンがイーバモンに向けて必殺技を繰り出す。
イーバモンのイービルリングに直撃し、見事に破壊した。
大輔「何とか勝てたな」
賢「ああ」
イーバモンを撃破し、町に結界を張ると、現実世界に戻るのであった。
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