ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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冥界合宿のヘルキャット
最終ミーティング
グレモリー眷属とシトリー眷属との試合前日、俺達はトレミー3番艦のブリーフィングルームに来ていた。ここなら誰にも聞かれないし、俺達以外入れないようにした。試合前日なので、今頃各眷族も最終ミーティング中だろうと思ったからだ。それより・・・・。
「どうしてお前がここにいるんだよアザゼル」
そう、何故か付いて来た堕天使総督のアザゼルだった。
「俺は一ちゃん側を応援させるからな、ここに来ても悪くないだろう?」
まあいいか、と思い通信で次元の狭間本家にいる眷属全員を呼んだ。案の定全員揃っていたのか安心したが、アザゼルやヴァーリ達は興奮していた。そう言えばヴァーリ達は次元の狭間本家に行かせた事がなかったな。
「一ちゃん、スゲエ可愛い眷属だがメイド姿なのは何故なんだ?」
「普段は他本家でメイドをしている。他本家にはそれぞれ班で仕事をしているから、卑猥な目で見るなよアザゼル」
「あそこにいる全員が強者なのか?一誠」
「あれで全員じゃないぞヴァーリ。とりあえずミーティングを開始するが、普段は真名で呼び合っているがまだ真名を呼ぶ事を許していない者が多い。なので姓名で呼ばせてもらうが、戦闘班の長である関羽からだ」
『御意。我々戦闘班はいつでも出撃可能です。それにそこにいるアザゼル様には、既に我々の戦闘を見ているはずです』
「確かにそうだな、神器を使わず量産型聖剣エクスカリバーで擬態能力を使ったバトルスタイルだったな。そこにいる関羽達は自由自在にエクスカリバーの能力を使っているが、他の者達は刀やビームライフルで戦う者もいたが」
「和風のような服を着てるのが刀とかで戦うチームで、ビームライフルで戦うのは右にいる少女達だ。実弾であるが、狙撃銃で戦うのは関羽達がいる者の4人である黄忠・厳顔・夏侯淵・黄蓋だ。この4人は、元々弓が得意な武器だったが現代兵器と三国志の時に使用していた武器だと、断然こちらの銃器を使うのでね。三国志の者ら全員銃器が使えるが、狙撃銃を使う者は4名だけだ」
左は恋姫チーム、真ん中は大江戸チーム、右はISチーム。代表として愛紗が前に出ているが、恋姫チームのみメイド服だった。駒はまだ決まっていない、決めるにはゲーム開始前にタブレットで駒を決められるシステムとなっている。ゲーム後、リセットすれば駒を選ぶ前となる。
「そういえば一ちゃん。人数がとても多いみたいだが、眷属は『王』を除外すれば十五人のはずだ」
「このタブレットで決められるのさ、これは黒の駒オリジナルのシステムとなっている」
「ほう便利だな。悪魔の駒は、一度入れると『王』が死ぬまでその駒の眷属だ。変異の駒はあるのか?」
「黒の駒は1つで足りる、何せ黒の駒は悪魔の駒の変異の駒版って感じだからな。だから1つで足りるし、悪魔の駒は転生によって違うだろう?」
「そうだな。転生時に足りない時は増やすし、それでも足りない時は変異の駒を使うし『兵士』だったら8個全部使う可能性もあるからな」
「黒の駒もだが、レーティングゲームはプレイヤーに細かなタイプを付けて分けているそうだな」
そんで話し合いからレーティングゲームに関してだったので、投影型にて用意されていた文面を見ていた俺達。プレイヤーに細かなタイプを付けて分けている、パワー・テクニック・ウィザード・サポートの四つだな。
「グレモリー眷属なら、ウィザードタイプはリアスだな。魔力全般に秀でたタイプで朱乃も同様だろう。祐斗はテクニックタイプとして速度や技で戦う者で、パワータイプはゼノヴィアだが速度にも秀でている。一撃必殺を狙うプレイヤーでもあるが、隙が大きくなるのでそこを狙えばいい事。アーシアとギャスパーはサポートタイプであり、詳細にするならばウィザードタイプ寄りがアーシアでギャスパーはテクニックに近い。子猫ちゃんはパワータイプであるが、仙術やら妖術にも目覚めたからウィザードタイプも入っているかもな」
「そういう事だが、一ちゃんら黒神眷属らは全てのタイプに当てはまるのでは?とされている。普通にゲームをする眷属はいくつかタイプが分かれているが、黒神眷属はオールマイティーなのかグラフを作ったとしても偏る所は見つからんよ。パワーであってもカウンターを使う時もあれば、カウンターごとパワーとテクニックで押し切る事も出来ると俺らは思っている」
その後、レーティングゲームに関して詳しくアザゼルと話し合った。グレモリー眷属とシトリー眷属について情報を話してもらった。
「こちらは知らないが、グレモリーとシトリーのメンバーは知っているだろう?」
「グレモリーは『王』リアス『女王』朱乃『戦車』子猫『騎士』祐斗とぜノヴァア『僧侶』アーシアとギャスパーだったな。『兵士』だけがいない眷属何て、珍しいと思うぞ」
「そうだな。『兵士』がいない眷属だから、プロモーション出来ない眷属としては今の所はグレモリー眷属だけだろう」
「シトリーは『王』ソーナ『女王』真羅『戦車』由良『騎士』巡『僧侶』花戒と草下『兵士』匙と仁村だったか。両方の眷属は情報開示されているが、俺らの情報は皆無に等しい。だが能力については知らんから、そこら辺を教えてほしい」
「いいだろう。祐斗は禁手化を長めに使うようにして、剣術は一ちゃんが知ってる沖田が一からやったとの事だ。お蔭で、前より速度もアップしたし剣術もだがな。小猫は、姉である黒歌に頼んで仙術や妖術を教えてもらってから、基礎トレーニングをやらせた。黒歌と同じく最も強力な種族である猫魈だからな。ゼノヴィアはとある特殊な聖剣に慣らせようとしてた。ゼノヴィアはパワータイプの剣士でデュランダル使いだが、剣術も少々覚えようとはしていた様子だったな。いきなりテクニックを覚えるのは無理だと判断したので、瞬殺されないような速度が生まれた。ギャスパーは基礎トレーニングだけで済ませたのは、一ちゃんが直に鍛えたから神器もコントロール可能済みだからだ。アーシアは体力なさそうだったから、基礎トレーニング後に神器のパワーアップをしといた。遠距離でも回復能力を、味方のみに飛ばせるようにした。朱乃はバラキエルに頼んで光を覚えさせたから、『雷の巫女』から『雷光の巫女』と二つ名が変化した。リアスは基礎の基礎をやってもらった。『王』として素質はあるが、感情面で動く。『王』は感情で前へ出るより、陣地で冷静に対処するのが『王』だと思っている。一ちゃん達黒神眷属は力が不明なので、どの駒になるのかも分からない程だ」
ふむ、いい情報を聞いたな。先に倒すのはゼノヴィアだ、パワータイプを倒すのはテクニックタイプとなっている。他はその時に考えよう、次はシトリー眷属について聞いた。ソーナだけは水の魔力を使うと聞いている。
「シトリー眷属は、神器持ちが二人だと言うのは既に知っていると思うが匙と真羅椿姫だ。ソーナは水の魔力を更に底上げしたらしいし、冥界では知略を駆使して戦う戦術家として評価が高いとな。匙は、ラインを複数に伸ばせるようになったりエネルギーを吸えるようになった。使いこなせば、逆に対象の方に力を送ったり力だけではなく血液を吸い取る事も可能となったようだ。一ちゃんの眷属はほとんど人間だから、そこさえ気を付ければ心配ないさ。真羅の武器は長刀だが、カウンター系の神器である追憶の鏡を使ってくる。鏡を出現させ、その鏡が破壊時にその衝撃を倍化して相手へ返す神器。あくまで衝撃を返すだけなので武器特性には影響しない。例えばデュランダルで破壊したとしても、聖なるオーラが返る訳ではないとの事か。残りは、体術に秀でる女子生徒や退魔を生業とする一族の出身者で普段から刀を持っている。僧侶二人については情報無し、まあ魔力はあるだろう。兵士は一人だ、そこも情報無いがかなり強化されたとな。ここからは俺の独り言だが、レーティングゲームはグレモリー&シトリー眷属対黒神眷属になると思うぞ。お前らは強すぎだからな」
確かに俺達は実戦経験豊富だし、対ドウター戦でも活躍した。レーティングゲームは百年ぶりであるが、前回は個人戦だった。俺もかなり活躍したが、グレモリーとシトリーはどんな作戦で来るか楽しみだ。今回のゲームでの俺らの勝率は百%に近い、絶対に勝てる保証もあるからな。いくら強化されたとしても、こちらは一枚も二枚も上なのだから。
「ところで異空間に行くには魔法陣で行くのか?だったらVIPルームに来ればいい。あのクソジジイも来るからな、それに一ちゃんを見に他の神々も来るかもしれん」
「本来ならそうしたいが、俺らはトレミー3番艦で行かせてもらうよ。ここが陣地みたいなもんだ、それに会うなら連絡をくれ。ゲーム開始前に行くからさ」
「分かった。そろそろ俺は帰らせてもらうがいいか?」
「ああ。ただし帰り方はこれで帰ってもらう」
俺は空間を斬ってアザゼルを放り投げた、投げた先はリアス達がいる部屋にな。
『ところでご主人様は何で戦うのですか?』
「そうだな~基本はこのエクスカリバーでの近接戦だが、相手が水や雷を使ってきた場合のみ俺はこの術を使う。炎術、風術、地術、水術をな。これは他世界で習ったが、何せ精霊王と契約と言うより仲間の一人と思っているからな」
「すると一誠は、今までそれを隠しながら剣で戦ってたのか。禁手化しないのか?」
「ヴァーリは禁手化で戦うが、俺の場合は色々と戦闘術があるから心配するな」
とここで纏ったので、ミーティングを終わらせて各チームは最終調整に入った。待ってろよグレモリー眷属とシトリー眷属よ、瞬殺されないでくれよ。
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