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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第三十三話 上村中尉!ディオラマも芸術だ!!その三

「凄いだろ」
「究極だな」
「まさに匠だぜ」
「こっちのケーニヒスティーゲルだってな」
「こっちも大きいな」
「ずしっときそうだな」
「こっちは十六分の一だよ」
 それだけの大きさだというのだ。
「そのプラモ狂四郎でも二回出てただろ」
「ああ、最初は改造されてな」
「ゴッドタイガーとかで出て来たな」
「それで続編で出てただろ」
「今度は一回真っ二つにされて型どりされたんだったな」
「その時持ってた奴が切ろうとした主人公泣いて止めてたな」
 二人も言う。
「それで作者的にはゴットタイガー好きなんだよな」
「あの要塞戦車な」
「マウス以上に大きくてな」
「上の部分は列車砲」 
「左右には砲塔が幾つもあって歩兵までいる」
「やまと虹一先生の力作だったな」
「あれ今僕が作ってるんだよ」
 高田君自身がというのだ。
「プラモ狂四郎読んで感銘したからな」
「そうか、頑張れよ」
「頑張ってあの戦車作れよ」
「漫画じゃパーフェクトガンダムの二代目にやられるけれどな」
「作者もお気に入りだからな」 
「絶対に完成させるからな」
 こうしたことを話しつつだ、実際に高田君はそのタミヤ十六分の一キングタイガーをベースにした要塞戦車を作っていた、二人はその高田君に別れの挨拶をしてそれぞれの部活に向かった。そしてその次の日だった。
 二人は悪田部に今回も強制連行されて彼の事務所に来てだ、こう言われた。
「今回の勝負の場所は姫路城だ」
「ああ、今度はあそこですか」
「白鷺城ですね」
「兵庫あまりないって思っていたら」
「あそこがありましたね」
「暴れん坊将軍の撮影にも使われている」
 EDでも出ていた。
「そこでプラモ対決だ、ディオラマを作ってもらう」
「つまり上の俺達の会話って伏線だったんですね」
「今回の戦いへの」
「そうだったのだ」
 実際にとだ、悪田部も認める。
「では頼んだぞ」
「何かもうあからさまな伏線ですけれど」
「やれって言われたらやります」
 二人にしてもその考えだった。
「それで今回も買って」
「写真集とDVDゲットしますよ」
「今回は爽やかにですね」
「小野真弓さんにします」
「爽やかというよりは色気だな」
 小野真弓さんと聞いてだ、悪田部はこう答えた。
「あの人は」
「まあ爽やかってことで」
「俺達の気分ではそうなんで」
「まあとにかくです」
「今回はあの人にします」
 その小野真弓さんにというのだ。
「ショートの人もいいですよね」
「可愛さも出ていて」
「いや、今から楽しみです」
「あの人の水着を観ることが」
「では勝てばだ」
 悪田部は二人にこれまで通りの言葉で応えた。
「リクエストするといい」
「そういうことで」
「宜しくお願いします」
「ではな、それでだが」
「はい、姫路城でですね」
「ディオラマ対決ですね」
「相手は空軍衆だ」
 陸海とくれば空というローテーションは変わらない。
「宜しく頼む」
「空軍衆で姫路城、ですか」
「そういえば姫路城空飛んだことありましたね」
 二人はここでこんなことを思いだした。 
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