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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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停止教室のヴァンパイア
  新たな仲間と転入生

和平協定後、次の日になってから学校での授業が終わり放課後になっていた。俺は部室に行こうとしていたら、持っていたケータイがバイブ鳴ったので出てみると昨日瞬殺されたヴァーリからだった。用件は俺と話があるとかで、駒王学園近くにある公園で待つと言われた。送迎車と部室にいるリアスに、今日は行けない事を話してから徒歩で向かうとした。

『ドライグ、白龍皇ヴァーリは何の用だと思う?』

『アルビオンからお呼ばれされたのか?だったら話は早いが、俺としては赤白の決着というより何か企みがありそうだな』

『俺一人でも大丈夫だが、一応アザゼルにも言っとくか』

『そうだな。それにもしかしたら、相棒の未来予知が当たったのかもしれんな』

俺と相棒との念話で、駒王学園付近にある公園に辿り着いた。公園内には、既にベンチにて座っていたヴァーリがいた。

「ようヴァーリ、来てやったぞ。何の用だ?」

「用は一つさ。兵藤一誠、君を勧誘しに来た。『禍の団』にね」

「理由は何だ。俺の強さか?」

「そうさ。俺を一撃で、倒してしまう程の実力を持つ者を誘わない訳がないと思ってね。ちなみにこれは俺の独断だ、他の奴らも狙ってるからな」

「嫌だと言ったら?」

「強制的に連れて行くのみだ」

俺とヴァーリは共に禁手化してから、赤と白のオーラが高ぶるが俺の場合は力を使わずとも勝てるが俺はあえて力を使った。

『Boost』

『Divide』

「いくら力を倍加させようとも、俺の半減では力を倍加する所か逆にマイナスになるぞ」

「分かってねえなヴァーリ。俺が力を使う事の意味を、赤龍帝の力を使うとどうなるか試してみるか」

上空で拳と拳との徒手空拳で戦っていたが、半減を使ったはずなのに俺の方が有利となっていた。倍加をすると自身の能力が二倍になる事が普通ではあるが、俺の場合は一回だけで百倍から千倍となってしまうからだ。

「な、何故だ!一回の倍加だけでは、二倍上がるだけなのに奴の方が有利になっているだと?」

『それは私も驚いているぞ。何故だ、かつて歴代赤龍帝は全て倍加時の力は一回で二倍となる。だが現赤龍帝は、一回だけで最上級悪魔に匹敵する程の倍加だ。どういう事だ!ドライグ!?』

『アルビオンよ、俺の相棒の事を忘れているみたいだな。宿主のスペックによって、神器は禁手の力をとんでもなく跳ね上がる事だ。相棒は創造神黒鐵である事や、俺ら二天龍やまだ六大龍王の時に畏怖させた存在。そして神である相棒は、倍加しなくとも充分お前を倒せるぐらいの力を持っているからな!』

「その通りだ。俺は人間でありながら、その正体は全ての神を頂点とした存在。それを忘れたアルビオンなど、俺は全然怖くもないし負ける気もしない!」

言葉のぶつかり合いで、一気にヴァーリを禁手化解除まで追い込んだ事で血を吐いていた。そして俺が創造神だと言う事を忘れていたアルビオンは、心の底では忘れていたらしい。このままではヴァーリは殺されてしまうと思った。

「流石兵藤一誠、創造神でありながら人間となり過ごしているとは。だがこれはこれで面白い」

『ヴァーリ!逃げろ、このままでは勝てないぞ!』

アルビオンの言葉を聞かないで、禁手化をしたヴァーリだったが今度は聖剣エクスカリバーを使ってから、鎧を刻み込み回し蹴りを放った事でヴァーリは気絶していたようだ。このままだと落ちて死んでしまうのも勿体無いので、空間内に牢屋専用ので入れてから地上に着地をした。俺は禁手化解除してからこのまま帰ろうとしたら、グレモリー眷属と一緒にいたアザゼルもいたので話しかけた。

「何でお前が、グレモリー眷属と一緒にいんだよアザゼル」

「生徒会長に頼んでな、オカルト研究部の顧問になったのさ。ところでここで戦闘があったらしいからさ、駆け付けたが何かあったのか?」

「ああ。ついさっきヴァーリが、俺を『禍の団』へ勧誘してきてな。拒否したら赤と白との戦いとなったんだが、一回の倍加だけで最上級悪魔の力となってしまったんで敗北して逃げて行った」

「やはりあの波動はヴァーリのだったか・・・・それにしても普通禁手化した赤龍帝の倍加能力は、何度も発動する事何だが一回だけでとは恐れ入る」

「これについては、宿主のスペックで決まるからかもしれん。俺は疲れたから、後片付けよろしくな。俺は帰る」

空間切断で、人間界本家に戻ってから次元の狭間本家に向かった。リビングには、すっかり馴染んだのかカテレアがレヴィアタンの隣で座っていた。

「ところで全員集めてどうしたのだ一誠よ」

「実はヴァーリが俺を勧誘してきてな、逆に敗北させて牢屋専用の空間内に入れてあるんだ。ほら」

空間から出てきたのは、禁手化前のヴァーリであったが口から血を出していた。

「こ、ここはどこだ?」

「ここは兵藤一誠の住居ですよヴァーリ」

「兵藤一誠の住居って事か。ところで周りにいるのは誰だ?沢山いるが、まさかカテレアがここにいるとは思わなかったぞ。そこにいる悪魔と天使は、魔王クラスのようだが何者だ?」

そりゃそうだろう。前四大魔王と元神なんだから。ちなみにドライグは、俺の頭上にいる。

『ん?何故生きているのだ四大魔王よ神よ!』

「そりゃここに住んでるから当然でしょう」

「あの時はよくも邪魔しましたねアルビオン」

「四大魔王?神?どういう事だ兵藤一誠」

昨日の会談で、神はいないと断言したろ?というと頷いたので再度言った。

「実は生きているんだよね・・・・前四大魔王と神がな」

「!!!!!!!!」

二度目だがそりゃ驚くよな。死んでいた、と言われていた前四大魔王と元神が生きている事を。

「カテレアの隣にいるのがレヴィアタンか?」

「うんそうだよー!」

元気よく手を挙げたレヴィアタン。

「ベルゼブブは?」

「私がそうだ」

「アスモデウスは?」

「私よ」

「ではルシファーは?」

「私よ、ヴァーリ・ルシファー」

ルシファーは、ヴァーリに近付き抱きついた。そして慈愛の瞳で見てこう言った。

「よくここまで強く生きてくれたわね。私の孫」

ヴァーリは、声を殺して泣いていた。あの戦闘狂が泣く所はある意味レアな光景だな、数分後目が真っ赤になったヴァーリは一礼をしたのだった。何でも、生まれて親にこの力を見せたら捨てられたと聞いた。そんで適当に歩いてたら、アザゼルに会って拾われたとな。

「いいって事だ。それよりヴァーリ、一つ提案がある」

「何だ?兵藤一誠」

「俺達の仲間にならないか?『禍の団』何かよりここには強者が一杯いるぞ。それにルシファーの希望でもあるんだ」

少し考えた結果、俺達の仲間になる事になったので早速、黒の駒をヴァーリに渡したら胸の中に入っていく。美猴はどうするんだ?と言ったら出来れば一緒に仲間にしてほしい、と言われて即効承諾した。その前にオーフィスに会わないといけない、と思った俺はヴァーリと一緒に禍の団本部に向かった。一番奥に部屋の扉があり、入るとオーフィスがいたがそれも昔と変わらずにな。

「一誠、久しい」

「久しぶりだなオーフィス・・・・あの時の約束を叶えさせる為に来たぜ。俺と一緒に行こう、ヴァーリは仲間を集めて先程戦闘をしたあの公園で待っている」

「了解した一誠」

「我も承知。早く行こう」

ぴょんと立ち上がり、俺の肩上に乗った事で空間を歪ませて次元の狭間本家に向かった後オーフィスがいなくなった事で探索やら索敵をしたとの事。無駄だと思うが、空間から出ると玄関前にアグニがいたのでオーフィスは肩から降りて言う。

「何故ここにグレートレッドがいる」

「それはこちらのセリフだ、何故貴様がいるのだオーフィス」

睨み合ってたので、ハリセンで叩いた俺。痛がって文句を言っていたが、俺が連れてきたと言ったら納得したアグニだった。更にヴァーリの仲間も、人間界本家か次元の狭間本家に住むからと告げた。今夜になってから、学校前にある公園に行ったらヴァーリ達がいたので挨拶した。ちなみに送迎車で来たので、今頃人間界本家ではこれから住む者達の部屋の清掃をしているだろう。

「こんばんはヴァーリ」

「連れてきたぞ一誠」

そこにいたのは美猴と男性と少女がいた。男性の方は、スーツを着ていて帯刀していたのであれは聖剣か?少女の方は、魔法使いの格好をしていて男性に似ていた。

「初めまして、私の名はアーサー・ペンドラゴン。気軽にアーサーと呼んで下さい」

「私の名はルフェイ・ペンドラゴンと言います、アーサーの妹です。よろしくお願いします」

「よろしくな。ペンドラゴンってあのペンドラゴンか?」

「はい。その末裔です。本来は英雄派に属してましたが、ヴァーリに誘われたのです。本物の聖剣エクスカリバー使いの方に行ってみないか?と」

「なるほど。とりあえず車に乗り込め。俺は夕食がまだ何でね」

車に乗り込んだ俺達は、発進後。人間界本家関所前に着くといつものように写真を撮って送信。理由を聞かれたら納得した様子。玄関に入ると、早速メイド達が待っててくれたらしく全員整列していた。

『お帰りなさいませご主人様、そしてようこそいらっしゃいましたお客様』

「コイツらは、今日からここに住む事になった仲間だ。清掃は終わらせてるか?」

「はい、既に終わらせております」

「ではコイツらに、部屋の案内と家の案内を頼む。俺はリビングで待ってるから」

ヴァーリ達は、部屋に案内されて俺は自室に行き、各世界の報告を見ていた。『PMW』は安定していると、ポケモン界の創造神であるアルセウスから聞いた。更にポケモンの数も増えていて、色々と地方が誕生しているとな。

『ナイトメア』は順調のようだが、この地球は旧魔王派用となっている。もう一つの地球は、天使・悪魔・堕天使・人間・妖怪・吸血鬼・その他種族と絶滅危惧種とされた種族が、共存世界を構築中で名は『アース』と言う。残った地球は、魔族と人間が住む世界だ。ノック音が聞こえたので、返事をしながら作業をしていたら紫苑が入ってきた。

「どうした紫苑?」

「ヴァーリ様達に部屋案内を終わらせましたわ。これからリビングに行きますので、ご主人様も行って下さい」

「分かった。パソコンを電源落として、着替えるとするか。ちょっと待っていろ」

俺はすぐに着替えて、紫苑に付いて行きリビング&ダイニングに着いてソファに座った。紅茶を飲んでいたらヴァーリ達が来たのはいいが、顔と目が驚愕していて現実感がなかった。

「そしてここが、リビングとダイニングルームでございます」

「広っ!一誠の家は、どれぐらい大きいんだ」

「ヴァーリ達来たな。そこのソファに座ってくれ」

それぞれ座ったヴァーリ達。メイド達は、紅茶を出して部屋から出て行った。

「それにしても驚きです。こんなに大きな家なのに部屋も多いんですね」

「ここは元々森だったのを、俺が土地を買って家を建てたんだ。最新技術も入ってるから、ハイテクでもある」

「ほおーそれも興味があるな。で、ここに呼んだ理由は今後の事か?」

「ヴァーリにも話したが、ここは人間界本家で次元の狭間本家には、前四大魔王と元神とグレートレッドがいる事と今後の生活についてな」

美猴達は驚いていた、何せ前四大魔王と元神が生きてる事についてはヴァーリと同じリアクションだったが、ヴァーリは頭に疑問符がついた状態となっていた。

「一誠。真龍がいるというのは本当か?」

「ああ、何なら自己紹介させよう。おーい、出てこいよ」

空間を歪ませて、6人の女性が出てきた事で、俺の後ろに立つと自己紹介した。特に、真龍であるアグニがここにいるのは驚いていた。何せいつも次元の狭間を泳いでいる真龍が、ヒト化になっている事だからな。

「今日は驚く事が一杯だぜ」

「ええ、まさか前四大魔王に元神に真龍に会える何て、相当レアな光景ですよ。まだ公開しないんですか?一誠さん」

「まだな、だがその内公開するさ。ルシファー達、急に呼び出してすまん。もう帰っていいぞ」

「帰らせてもらうし、新たな仲間を見れたから満足だ。その内我が直接鍛えてやるから覚悟しろよ?」

アグニがそう言ってから、空間の中に入っていった。アーサー達は冷や汗をかいていた。

「大丈夫か?」

「ええ。真龍・・・・じゃなくて、アグニさんに言われたら何だが怖くなってきましたよ。それと私達に渡す物があるのでしょ?」

「黒の駒と量産型聖剣エクスカリバーを譲渡したい。聖剣エクスカリバーは、俺のより威力は落ちるが使えるし能力も全て使える。黒の駒を体の中に入れてしまえば、俺達の仲間になったという証だ」

「私やルフェイはいいですよ。私は聖剣を持ってますし、ルフェイは魔法使いですから。美猴はどうします?」

「俺っちは貰うぜ、棍も持ってるが量産型聖剣エクスカリバーの方が使いやすそうだ。全ての能力が使えると言ったが何が使えるんだ?」

「破壊は勿論、擬態・天閃・夢幻・透明・祝福・支配の能力が使える。ルフェイも貰っといた方がいいのでは?魔法の杖として擬態させればいい事だし、黒の駒は俺の魔力を入れてあるから入れる前よりスペックが底上げされると思うが」

「では一応貰っておきましょう。ルフェイも興味津々ですし、ヴァーリも欲しいみたいですから」

ヴァーリを見たら、欲しいと思ってるのか目が輝いていた。そんなに欲しいのか?エクスカリバー。机に空間から取り出した透明の剣だったが、ヴァーリ達は?になっていたがお前らの魔力を注げと指示して注いだら完成した。

「これが聖剣エクスカリバー、でも俺は半分悪魔だが使えるのか?」

「大丈夫さ。黒の駒がある限り、握っても大丈夫のようにしてあるから握ってみろ」

持ってみたら凄い軽いと言われたな。とりあえず擬態で、俺みたいな刀にしてもらって鞘も渡した。これでもし他の剣になっても、鞘側が剣のカタチとなってくれる。ルフェイは魔法使いの杖にしてから、黒の駒を美猴とアーサーとルフェイに渡して体内に入れた。丁度夕食となったので、今夜は歓迎パーティーとして大いに盛り上がった。

歓迎パーティーが終わらせた後自室に戻ってサーゼクスに電話した。ヴァーリについてだが、本人は部屋にいるがルフェイはメイド達と一緒にお風呂に行った。ヴァーリ達は、エクスカリバーを扱いたいと言っていたが今日は遅いから明日の放課後になと言ってある。

和平協定後なので、サーゼクスに電話しているが中々繋がらない。と思ったら繋がった。テレビ電話なので、周りの風景とかも見えるようにしてある。昨日終えたばかりなのか、書類の山となっていた様子が見える。まあ和平協定後だからしょうがない。

「ようサーゼクス。仕事中に悪いな」

「さっき終わらせた所に、一誠君から電話がかかってきたから驚いたけど何かあったのかい?」

「あったと言えばあったな。昨日和平協定後の次の日にこちらも新たな仲間が出来た。昨日までは禍の団にいたヴァーリ達だ」

「何だと!それは本当かね一誠君」

風景は、書類に埋もれている机に疲れ切っているサーゼクスだった。大丈夫かよ、今にも倒れそうだ。

「本当だ。なのでちょいと頼みがある」

「聞こうか、一誠君の頼みなんて余りないからね。で、何だい一誠君?」

「実はな、ヴァーリ達と他の仲間となったのさ。そんで今では黒の駒と量産型エクスカリバーを譲渡してな、ヴァーリと美猴は知っていると思うがペンドラゴンの末裔までが眷属入りとなった。ヴァーリを駒王学園に編入させたいのさ、ヴァーリ・ルシファーが編入すればテロリストが来ても大丈夫だろう。赤と白が揃ったのだからな。昨日まではテロリストとなったが、ちゃんと俺らに忠誠を誓ったから安心するといい」

「それは出来る範囲だ、早速手配しよう。それにしても赤と白が揃う何てね」

「サーゼクス様、そろそろお仕事を・・・・これは一誠様。どうかされたんですか?そろそろサーゼクス様をお仕事に戻さないといけないので」

「サーゼクス。あの件は頼んだ・・・・それじゃおやすみ」

そう言ってから切った。この事は、アイツしか頼めないからこれでヴァーリは・・・・ふふふ。明日が楽しみだ、丁度男性組の風呂時間になったので俺とヴァーリ、美猴、アーサーは風呂に入ってた。ちなみにあの事を伝えると驚いていたが感謝された。

次の日、俺とヴァーリは早めに朝食を食べて車に乗り込んだ。ヴァーリの格好は駒王学園の制服、昨日サーゼクスに伝えた事はヴァーリを駒王学園に編入させてほしいと頼んだ。一時は、元テロリストだから危険なのでは?と言われたが俺の眷属にしたと伝えたら安堵していた。

今は車から出て理事長室に向かっているが、少し早めに来たから生徒数も少なかったがまあいいか。俺達は理事長室に入ったら、疲れ気味のサーゼクスとグレイフィアがいた。机には鞄と教科書があったから、わざわざ用意してくれたみたいだ。

「おはようサーゼクス。こっちはヴァーリ、ヴァーリ・ルシファーだ」

「おはよう一誠君。まさか本当に仲間にする何て驚きで一杯さ」

「改めて初めまして。一誠に紹介されたが、俺はヴァーリ・ルシファーだ。よろしくな理事長、そして冥界悪魔領の四大魔王よ」

「リアスには言ってあるかい?一誠君」

「まだだ、それに全校集会で転入生を紹介するんだろう。クラスはどこになるんだ?」

「一誠君がいるクラスにしようと思っている。赤と白が揃っていれば、当分テロは起こるまい」

流石だな、と思ってるとそろそろ全校集会が始まるので、ヴァーリに教科書を鞄に入れてからサーゼクスに付いて行く俺達。体育館で、俺は自分のクラスに行こうとしたが、サーゼクスに一緒に来てもらいたいと言われたので従った。

全校集会が始まり、最後になってヴァーリの紹介が始まった。なので俺とヴァーリは、サーゼクスの隣にいた。おっあそこにリアスがいるが、驚愕しているな。

「おほん、今日から転入してきたヴァーリ・ルシファー君だ。彼は、そこにいる兵藤君の友達であるので一緒に来て貰った。彼らと共によろしく頼む、ヴァーリ君、簡単な自己紹介を頼む」

「初めまして、俺の名はヴァーリ・ルシファーで隣にいる一誠とは親友だ。残り期間余り無いがよろしく頼む」

数秒沈黙したかと思えば拍手で迎えられた。あそこにはアザゼルもいるが、アイツもさぞ驚いているだろう。くくくっ。全校集会が終了後、俺とヴァーリは最後まで残り、残ったのはサーゼクスと俺達とアザゼルにグレモリー眷属とシトリー眷属だった。

「一ちゃん、これはどういう事だ!何故ここにヴァーリがいる?和平協定の時は禍の団の一員だったはずなのに」

「そりゃ決まってるだろう、俺の眷属にしたのさ。なあヴァーリ?」

『!!!!!!』

「そう言う事何で、私は帰らせてもらうよ。一誠君、君のクラスに案内したまえ。説明は放課後、彼からしてもらう事にしようか」

サーゼクスは魔法陣で帰って行き、俺達は自分のクラスに行こうとしたがまだアザゼル達が固まっていたのでハリセンで叩いてから行く事にした。

「アイツら大丈夫なのか?」

「あああれ?大丈夫なのでは?手加減してあるが、二天龍が現役だった頃に叩いた時は少々本気だった。なっドライグ」

『ああ、あれは俺の頭が潰れるくらいの強さだったぜ。なあアルビオン』

『我らが1日気絶してたくらいだったからな。あれはもう二度と味わいたくない威力だった』

念話で語っていたらクラスに着いたので、俺は後ろのドアから入ってからヴァーリは先生の誘導の元で自己紹介した。野郎共は、イケメン死ねとか言っていた奴は俺がハリセンで叩き、女子共は黄色い歓声をしていた。アーシアとゼノヴィアは少し遅れて着席したが、頭にはタンコブがついていた。昼休みになって、屋上に上がって昼食を食おうとしたら先客がいた。アザゼルだ。

「本当にヴァーリが生徒になってるとはな」

「真実を受け止めなアザゼル・・・・先生。やっぱ呼び捨ての方が、気が軽いがしょうがない」

「一誠の眷属になったお蔭で、俺は更なる強者と会えたし新たな力も得た。これからは、一誠について行く事に決めた」

「という事何で、俺達は昼食を食べさせてもらう。次は体育だからな。早く食べようぜヴァーリ」

俺達はその後体育の授業になったが、流石と言われる程ヴァーリの身体能力にはクラス中の奴らが驚いていた。何故かヴァーリ自身も驚いていたらしいが、そりゃそうだ。黒の駒で身体能力アップだからな。

放課後になって帰ろうとしたが、アザゼルが来て一緒に来てもらうぞと言ってたので俺達はついて行った。到着したのはオカ研部の中であり、俺とヴァーリはソファに座っていて反対側のソファには、リアスとソーナであり、間にはアザゼルがいた。

「で、ヴァーリが本当に貴方の眷属になったのかしら?」

「本当さ。それに量産型聖剣エクスカリバーも渡してるし、黒の駒も入れてあるから魔力も前より強くなったと思う」

「エクスカリバーって、一誠は大量生産できる力持ってたかしら?」

「おいおい、俺は創造神黒鐵だぜ。これくらいは余裕だ」

「ほんと、一ちゃんは規格外だよな。エクスカリバーは何本創造したんだ?」

「んーと。三十本くらいかな。俺のは、真の聖剣エクスカリバー並みらしいとミカエルに聞いた」

他に聞きたい事は?と言ったら特になかったが、しばらくお茶会になった。歓迎会みたいな感じで。

「そういや何でここにいんのアザゼル?」

「昨日からオカルト研究部の顧問になったのさ、だからグレモリー眷属とシトリー眷属も承知済みなのさ。アザゼル先生か総督でもいいが、サーゼクスが俺と一ちゃんだけは普通に呼び捨てで良いと許可もらったから俺は一ちゃんと呼ぶし、一ちゃんは俺の事をアザゼルで良くなった」

「まあそれについては助かったぜ、いきなり教師になったアザゼルに先生と呼称をつけたとしても俺は普段通りに呼んでしまう癖があるからな。着崩したスーツ姿がとても板についているが、役職に関してはどういう事だ?」

「セラフォルーの妹に頼んだら、この役職となった。俺は知的で超イケメンだから、女子生徒を食いまくってやる・・・・そう思ってないからそのハリセンをしまえって。今のは単なるジョークだ」

「冗談でなかったら、ハリセン千叩きだったがまあいいとしよう。そんで?ソーナ会長は頼まれて承諾したと言うのですか?」

駒王学園理事長ではあるが、こういう事に関しては生徒会長の方がいいらしい。まあ本来ならば片腕を斬り落とされたから、神器研究のついでとして作った本物そっくりの義手。光力式レーザービーム・小型ミサイルも搭載可能な万能アーム。一度でいいから、こういうの装備してみたかったと言ってたがここは外史であり、俺が回復魔法で腕を生やしたからスルーとなった。

「姉様から聞かされたので、仕方がなく承諾しました。まあ駒王学園理事長であるサーゼクス様の手紙を読ませて頂いたので、納得するしかないかと」

「そう言うな。俺がこの学園に滞在できる条件は、グレモリー眷属の悪魔が持つ未成熟な神器を正しく成長させる事だ。神器マニア知識が役に立つ訳だが、一ちゃんの力も必要になる。お前らも聞いただろうが、『禍の団』という言う厄介な組織がある。ヴァーリにはあとで聞くが、将来的な抑止力の一つとしてお前らの眷属の名が挙がった。一ちゃんの眷属もだけどな、赤と白が揃ってるがヴァーリがテロリストの一員となった時に情報が挙がった。自分のチームを持っていると聞いたが、その辺りはどうなんだ?ヴァーリ」

そりゃそうだろうな、あとでヴァーリやオーフィスに『禍の団』について聞いてみよう。

「俺のチームは確かに存在するが、黒神眷属の一員となった。チームリーダーは俺で、美猴にアーサーとルフェイとなっている。この二人はアーサー・ペンドラゴンの末裔で、元は英雄派にいたが、俺が引き抜いた時と一緒に来て黒神眷属入りさ」

「聖王剣コールブランドを使うアーサーと魔法使いであるルフェイだ。ヴァーリと美猴も一緒だし、聖剣エクスカリバーも使うから戦力増大となった。ところでアザゼル、またここは攻めて来るのか?」

「二度と攻めて来ないだろう、一ちゃんが心配する程ではないんだぜ。三大勢力トップ会談での暗殺もあったが、一ちゃんのお蔭でカテレアも仲間になったと聞いている。奴らの当面の相手は、天界と冥界だろう。冥界堕天使領は、俺の命令で全堕天使が悪魔と共闘するだろうし一ちゃんにも忠誠した。冥界もだが天界も、熾天使(セラフ)の連中が黙っていないだろう。居候の聖獣や魔獣がいるらしい」

「また戦争はあるのか?」

「まだ小競り合いレベルだな。奴らも俺達も準備期間と言えるが、安心しろよ。お前らが、この学園の高等部か大学部卒業まで戦何て起きやしない。学園生活を満喫しとけや。色々と備えようや。まあ『禍の団』もそうだが、対ドウター戦にも備えなきゃいけないがそこは一ちゃんに頼むよ」

おいおい、対ドウター戦は俺達に任せるつもりかよ。今ここにいる面子で戦えるのはアザゼルと俺とヴァーリくらいかな。

「人間界なら任せられるが、冥界と天界は無理だぞ。警戒警報が鳴ったら行けるけどな」

「そりゃあそうだ。ところで聖魔剣の、お前禁手状態でどれぐらい戦える?」

「現状1時間が限界です」

「ダメだな。最低でも三日は継続出来るようにしろ。ヴァーリは、禁手状態を一ヶ月保つ事があったが今はどう何だ?」

「まだ試してないが、それ以上はイケると思う。一誠は、一年継続出来ると言っていた」

俺は頷いたら「マジかよ」みたいな顔をされた。まあ本当だがな。それとアザゼルが何故堕天使になったんだと思う?と聞いてみると、リアス達は一応知っていた様子だった。ま、俺は情事はするが天使は例え人間の女を抱いたりすると堕ちるらしい。ちなみにアザゼルは、人間の女の乳を揉んで堕ちた身。

「ちなみにアザゼルら堕天使、グリゴリ幹部らは人間の美女に誘惑されて天界の貴重な知識を教えられて堕ちたと聞いている」

「あの頃は俺達も若くてな、まだ一ちゃんと出会う前の事何だが。童貞丸出しで『神様は偉い!』『神様は凄い!』って盲信してたもんだ。結局誘惑に負けて女抱きまくったら、童貞失って天使の位も失っちまった」

本来の主人公は、アザゼルに女抱きまくれば強くなれるとかで部下の美少女堕天使を何人か紹介してやるぜ。みたいな事を言い始めて、童貞卒業ツアーにでも出かけるとかだったが俺には必要がない。そんで本来はグレモリー眷属の『兵士』なのか、リアス達が貞操を管理するとか言い始める事で女子部員全員が言い始める。

『ドラゴンの力は、自然と一夫多妻制にしてしまう程だったな。ドライグ』

『歴代赤龍帝もだが、歴代白龍皇もそうだった気がするがそれについてはどうなんだ?アルビオン』

『ドライグの言う通り、歴代白龍皇も何だかんだで周りには自然と集まっていた』

「アザゼルの事はまあいいとして、ここには三すくみ同盟の代表的な場所の一つだ。堕天使総督・魔王の妹・天使側のバックアップ・仲介役である創造神黒鐵である俺ら黒神眷属。伝説のドラゴンである二天龍が揃ったから、どんどんと自然に集まって行くと思う。強くて損はないが、夏休みに何かあったよな?」

「まあな。当面の目標は、グレモリー眷属のパワーアップ。それを夏休みで、修業して達成するべきだな。話では近日中に、若手悪魔共の会合があるんだろう?デビューが近くて、有望な若い悪魔がリアス・グレモリーを含めて数名いると聞いたが」

「ええ。名門、旧家、その手の若手悪魔何名かで顔合わせ。習わしみたいなものよ」

「あのう、テロがあった時期にゲームの事を考えていいんでしょうか?」

アーシアがそう質問した。確かに『禍の団』という組織までいるのにね。

「俺は寧ろ推奨する。戦闘経験の無い現若手悪魔にゲームでの戦いは良い経験となる。現在の悪魔は、人間・堕天使・魔獣やらの転生悪魔がひしめき合っているからな。相手には困らないし、豊富なバトルフィールドも設置、戦い方もそれに応じて千差万別と来た。これ程好条件の若手育成環境は無い。案外、サーゼクス達は今の状況を将来的に見据えてこのゲームを創り出したかもしれんな。悪魔同士で競わせて、力の質を高めていく。欲深い連中だからこそハマったんだろうさ。食えない奴らだ」

まあ俺だって推奨するさ。だってコイツら弱いからな、対ドウター戦の時もそうだが経験にもなる。俺達もその会合とやらに行くなら、護衛はどうしようかな?ヴァーリをアグニの所に送って修業させるのが手っ取り早いな。

「なーに、俺と一ちゃんが直接力の使い方と神器の使い方を叩き込んでやるよ。それと、合宿中に試合もセッティングする予定だ。レーティングゲーム形式で、一つやろうと思う。既にサーゼクスには打診済みだが、一ちゃんもいいか?」

「俺もいいと思うし、丁度ヴァーリチームも修業させる予定だったがいいぜ。アザゼルの神器についての知識は奥が深い、聖魔剣や停止結界の邪眼とかな。お前の研究成果とやらを見させてほしいね」

「おういいぜ。楽しみにしていろよ。一ちゃん」

こうしてヴァーリの歓迎会兼話し合いは、終わらせて俺とヴァーリは人間界本家に帰ろうとしたがアザゼルも来る事になった。俺もだがアザゼルも改めてヴァーリチームに挨拶するんだと、そんでシェムハザにも通信するのであれば、俺も一緒に会話に入る事となった。

「通信で悪いな、シェムハザ。そういう事でこの神器マニアと共にここにいるんでな、何かあれば通信を入れてくれ」

『了解しました一誠さん。ですが、今回の和平協定にて、アザゼルを快く思わない部下もいるようですよ』

「別に構わんさ。それよりもお前だ。・・・・子供が生まれるんだろう?」

「ほう生まれるのか。そりゃおめでたい事だが、嫁さんは悪魔なのか?」

『その通りですよ一誠さん。貴方のお蔭で、私の妻に出会えたのですからね。謀殺されるかもしれないのに、私をどこまでもついて行くと言ってくれた時はとても嬉しかっ
たです』

「子供は悪魔と堕天使の架け橋となるが、心配するな?シェムハザが恨まれ事になっても、俺がすぐに解決してやる。既に知っていると思うが朱乃の一件も、俺が守ったお蔭で今があるんだ、だからシェムハザも何も言わなくていいぜ。黙ってアザゼルと俺に付いて来い、シェムハザ!」

「おいおい。それ俺が言うセリフだったんだが・・・・まあいいとするか。シェムハザもいいよな?」

『はっ!我ら堕天使はどこまでもついて行きます』

俺らの会話はそこで終わったが、別の場所ではアース神族の主神とフレイが話し合っていた事は知っていた。創った神話には、全ての会話を聞く権利があるからなのか、普通に聞こえてきた。

「・・・・以上が、ミカエル殿からの報告です、オーディン様」

「若造共が、跳ねっ帰りよってからに。神の見真似とは大胆な事をする、ミカエルめ」

「如何致しましょう?『聖書に記された神』シャルロット様が崩御されていたとは予想外でしたが」

「若造ミカエルを始め、ルシファーの偽物、悪戯小僧のアザゼル、全く持って子童共のお遊戯会じゃな」

「では、その子童共に、我らアース神族の本当の『神々』を知らしめますか?」

「フレイ、今更世界を巻き込んだ戦争なぞ、この年老いた身に応えるわい。しかし、若造共のひた向きさは面白い。悪魔共のレーティングゲームでも観戦しに行くか」

「実に楽しそうではありますが、ここで未確認情報とも言える事があります。始まりの神とも言われた創造神黒鐵様の存在確認がありました。今は人間として生きているようですが・・・・」

「何と!父なる存在を失った小僧共の足掻きを楽しめそうではあったが、始祖神である創造神黒鐵様がおったとは。まだ会った事もない神ではあるが、何時か出会うだろうと思うと楽しみではある」

とそのように聞こえてきたから、俺も楽しみにしているぜ。アースガルズ主神オーディンよ、俺も楽しみにしているぞ。 
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