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ドリトル先生の水族館

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第四幕その八

「日本語が難しいせいもあったね」
「日本語はね」
「本当に困るよね」
「あまりにも難しいから」
「びっくりする位に」
「うん、けれどもう大丈夫だよ」
 係の人にアシカ語の辞典を渡したからです。
「後はあの人が勉強したらね」
「お互いに話もわかる様になって」
「曲芸もスムーズに練習出来て」
「楽になるね」
「なるよ、さてお茶を飲んだらね」
 そしてティーセットを食べ終えたらというのです。
「後はね」
「鯱さんや海豚さん達だね」
「皆を診るんだね」
「後で」
「そうしよう、今度はどういった事情かな」 
 その鯱さんや海豚さん達はとです、先生は考えを巡らせました。
「一体」
「何かそれぞれね」
「事情があるわよね」
「偏食だったり言葉だったり」
「皆ね」
「そうだね、水族館の中にいてもね」 
 それでもというのです。
「皆やっぱりそれぞれね」
「事情あるのね」
「困ったこととかね」
「あるのね」
「そうだね、ジュゴン君やマナティー君達もそうだったし」
 水温のこともです。
「あったからね」
「そのそれぞれの事情を解決していく」
「それが大事なんだね」
「今回は」
「そうなるね、そしてね」
 こうも言う先生でした。
「深海生物のこともあるからね」
「そうそう、ダイオウグソクムシ」
「あの生きものもね」
「相変わらず食べていないそうだし」
「何もね」
「それをね」
 是非にと言う先生でした。
「何とかしないとね」
「そうだよね」
「どうしてそんなに食べないのか」
「お話を聞いてね」
「何とかしないとね」
「だからね」
 先生はまた言いました。
「何とかしようね」
「グソクムシさんもね」
「そちらのことも」
「うん、何とか食べてもらわないとね」
 先生も言うのでした。
「流石に何ヶ月も食べていないと」
「もっと言えば何ヶ月どころかね」
「何年もだからね」
「そんなに食べないってね」
「幾ら何でもね」
「大変だから」
「うん、何とかしよう」 
 先生はグソクムシさんのことも言うのでした。
「少なくとも事情は理解しよう」
「グソクムシさんのね」
「そうしたこともね」
「深海生物の方もね。けれどね」 
 それはそれとして、とです。 
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