デュラララ!! cross,world≠異世界の狂者達の宴
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汝、走れ。
前書き
最近、デュラララ!!にハマりました。
面白い最高デスネ(笑)原作を読んでるとワクワクします!アニメを見るとドキドキします!
ですので作者の好きなラノベや漫画を合体させた二次小説を書こうと思い投稿しました!
書いてると無茶苦茶楽しいです~最高です!
読んでくれると嬉しいです。読んで面白いと思ってくれたら尚、嬉しいです!
「不幸だダダダダダダダダダダダダダダダァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
少年の悲鳴は池袋の街を乱反射する。
半分涙目状態で走りながらちょっぴり後ろを振り返る。
「待てや、コラ!!!!!!!!」
「殺すぞ!!!!クソガキ!!!!」
「リーダーのカタキだ!!!!!!!!ボコボコ半殺しコースは確定だ野郎ども!!!!!!!!!!」
「「「「「「「オオオオ!!!!!!」」」」」」」
あぁ、あの方達、リーダーの事を慕ってんだな。
でも、でもさ!アレは事故なんです!!たまたま、そう!偶然なんです!?
上条 当麻は自身の不幸を呪いつつ走った。
走る。走る。走る。走る。走る。走る。走る。走る。走る。走る。走る。走る。
持久走は上条の得意分野だ。持久戦に持ち込んで逃げ切るぞ、と思った矢先。
「逃げらんねぇぞ!クソガキ!!」
今度は前から!?
上条 当麻は走る。走る。走る。走る。走る。走る。
不良達から逃げる為、失った記憶をかき集める為、竜ヶ峰 帝人をぶっ飛ばす為…………。
胸糞悪りぃ~あぁ~イライラする。
平和島 静雄は裏路地を歩きつつニコチンを摂取する。
最近は路上喫煙禁止やら、店内喫煙禁止やらでイライラする。
まぁ、原点のイライラ理由はゴミ虫野郎のクズ野郎だが、アイツをぶっ殺すまで平和島 静雄は平和な日常を生きる事は不可能だろう。
平和島 静雄は知っている。
壊すのは簡単だ、でも、直すのはその三倍難しいと。
まぁ、治すはその三倍の三倍は難しいな。
解ってるつもり理解しているつもりでも平和島 静雄はぶっ壊す。
イライラの元凶を駆逐する為、最強の躰を駆使しし、腐ったノミ虫をぶっ殺す。
力の差は圧倒的だ。ガチの喧嘩なら平和島 静雄は勝利は確実だ。
なら、何故、彼はノミ虫を殺せないのか?
その理由は極々、単純で。その理由は脳筋の金髪バーテン野郎の頭じゃぁ理解するのも困難な事だからさ。
そぉ、戦略と戦術は別物だ。
チェスの駒を将棋盤の王と重ねる様にノミ虫野郎は置いた。
「ボーン・・・・・・将棋で例えると歩だよね。
でも、コイツは将棋のルールじゃあ縛られない未知の可能性を秘めている」
ルールさえ解れば簡単な手品だ。
実際、将棋VSチェスの勝負だって普通だよ。
まぁ、多少のルール変更は目を瞑ってね。じゃないと勝負する以前の問題だからさ。
折原 臨也は将棋で例えると銀だ。
折原 臨也はチェスで例えるとキングだ。
折原 臨也は囲碁で例えると黒だ。
重なる駒を上から重ね、金を銀で抑える。
悩んだ末、折原 臨也は手元の駒をオリジナル駒と変え、呟いた。
「今回は君の勝ちだよ、静ちゃん」
ゴミ虫野郎はガソリンの詰まったポリバケツを碁盤の頭上から垂れ流し、その場を去った。
「あぁ、そぉそぉ忘れる所だったよ」
ライターの火を付け、臨也は投げ捨てた。
燃える。燃える。燃える。燃える。燃える。燃える。燃える。燃える。
今回はつまらないゲームだったね~次を期待するのも飽きた。
なら、まぁ、今回は俺自身を火種にするのも一興だね。
荒んだ池袋の空気は、最高だ!happy!good!Amazing!
さぁ、折原 臨也の選択は?
俺は、喧嘩が大ッ嫌いだ。
暴力もだ。強えぇ奴が弱えぇ奴を虐める所を見ちまうとアレだ。
イライラする。ぶっ殺したくなる。
俺は、暴力は嫌いだ。痛がる奴の面を見て楽しむ糞野郎どもは大ッ嫌いだ。
あと、イジメはイジメられる奴が悪りぃとか言ってる奴はクズだ。
結局、イジメてる奴の言い訳だ。正論は批判と周囲の言葉を逆手と使った奴の特権だ、糞野郎はその特権を意味不明な理由で発し弱えぇ奴を傷付ける。
ウゼェウゼェウゼェウゼェウゼェウゼェ………………アイツ今度こそぶっ殺す。
ある意味正論、ある意味矛盾な平和島 静雄は裏路地を歩き、煙草を吸った。
ニコチン中毒者だな、俺。 あぁーイライラする。
壁をトントンと叩き、ストレスを発散する。
ガラガラッバキバキッバキバキ。
………………やっちまった。
壁は半壊した。ボロボロだ、元々ボロボロだった壁はひび割れ、ハンマーで叩かれた様な跡は痕跡が残った。
俺は、暴力を否定する。
でも、この現状を見れば、そんな言葉は否定されるんだろうな。
破壊は暴力じゃない。でも、破壊は悪だ。暴力は悪だ。
結果、平和島 静雄は『破壊』を恐れ、『破壊』は平和島 静雄を愛している。
心の底から、互を愛し合っているんだ。
「待てや!クソガキ!!!!!!!!!!」
うるせェなーイライラしてんだよコッチは。
裏路地の複雑な通路は音を反射する。
多少離れた場所でも、裏路地なら結構な距離まで響き、結構、俺のイライラをイライラさせる。
あぁ、奴ら知ってるかな?
人間って奴は怒ってる時より笑顔の時の方が、数段怖えって事をよー。
暇だー暇だー人間love過ぎる折原 臨也は2台の携帯を使用し、とある情報を集めばらまいた。
独自の情報網を使った情報拡散は日本中、世界中を駆け巡り、満面の笑みを見せた。
さぁ、さぁー情報は拡散するよ? 俺の手のひらで踊らされるか? 自分の手のひらで踊らされるか?
俺は後者だ、自分の作った舞台で踊るとするよ。滑稽なダンスをワルツと加えてね。
そろそろ約束の時間だ。
廃棄された建物の裏口から堂々と侵入する。
鼻歌混じりの上機嫌でゆらりゆらりと歩き、立ち止まった。
…………………………………………はぁっ?
折原 臨也はその空間を凝視する。観察する。眺める。疑問を抱き、実体の湧かない優越感を発散する様に、その空間の異様な空気をビリビリと感じた。
フロア全体を支配する人間達は綺麗な陣形を保ち、見事なタイミングと時間通りに敬礼を始め、彼等は告げた。
「ようこそ、折原 臨也様」
一人の黒服人間は陣形を築き、別の陣形を組んだ。
まるで軍隊だね。黒の制服を纏った彼等は法則の決まった数式を思わせる。
カツンッカツンッカツンッ。
足音だ、その音はフロア全体を響かせ黒服達は動き始めた。
真ん中、中央を開き、お偉いさんを通られる様な仕草と敬礼は主の奴隷そのものだ。
「はぁー。なんの余興かな~今日はなんかのパレードか何かかな?」
今回の仕事は製薬会社の社長と取引する筈なんだけどね? なんか変なのはうじゃうじゃ居るけど関係者かな?
いやーでも、関係者はないかな。だって彼等、『目』が死んでるもんね。
製薬会社の人間は自分の欲を満たそうと努力する変人の集まりだ。人間を使って人間の欲を満たすって変な話だよねー人間好きの俺からすればnonsenseだよ。
まぁ、その恩恵を貰ってる俺も同類かな~。
親玉は現れた。
黒服達の服装と似た衣装だ。仮面を被って、素顔を隠している。
絶対服従かな、真ん中の親玉らしき人間は王様気取りだ。
社会の常識は上下関係、上の者は下の者を従わせ高みの見物で有意義な時間を過ごし、下の者は押し付けられた上からの厄介事をせっせと片付ける。
嫌いじゃないよ、上下関係を重視する上司って。
俺も仕事上の関係で人を雇ってるからね。気持ちは解らなくもないけど駄目だね。
受け入れる以前の問題だ。欲を持たない人間を俺は雇わない、雇うなら欲を持った人間を雇うよ。
ギラギラした瞳で、機会を伺ってるクズ野郎なら幾らでも雇うよーまぁ、そんな人間は希少種だけど。
「今日は仕事の依頼で来たつもりだけど…………見世物のお披露目会かな?
なら、帰ってもいいかな? こう見えて俺って結構忙しんだよねー」
後ろに振り返り足を踏み入れようとすると。
出口は塞がれていた。黒服の人間達のバリケード…………えーっと俺はミスったかな?
お仕事の段取りは完璧だった。非の打ち所は皆無、折原 臨也は仕事を最後まで念入りにするタイプの人間だ。
仕事を受ける側の人間として依頼される側の素性は調べ上げだ状態で望む。それを見透かされた様な敗北感と脱力感に折原 臨也は目眩する。
「はぁー話なら聞いてあげるよ。
言ってごらん。情報屋として知ってる情報なら売るし知らない情報なら隅々まで調べて売るのが俺の仕事ださらさー」
まぁ、今回は興味をそそられたからだけどね。
「私の名は…………ゼロ」
独特な声だ。
例えるなら、貴族だ。
平民なら解るんだよね~貴族の独特な声って奴をさ。
「んで、そのゼロさんは俺に何の用かな?」
「まず、貴方に詫びよう」
「はぁ?」
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる」
その王子は――――――命じた。
――――――――あぁ、知ってるぞ――――――君は闇の王子だ。
やっちまったよ…………俺は、特別な存在って奴を妬んでる。ホント…………糞野郎だよ、君は。
「貴様は――――――――死ね」
THE END…………俺、GAME OVER…………俺、折原 臨也さよなら。
俺の片手は隠しポケットのナイフを取り出し首元を近付ける。
意識は、はっきりする。でも、無理だね。ナイフの切っ先は首元を貫通し俺の右手はナイフを進ませる。
止まれ。止まれ。止まれ。止まれ。止まれ。止まれ。止まれ。止まれ―――――――――――――止まれぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
爆音。爆発。叫び声は廃棄の建物を揺るがした。
状況は理解できない。解るのは建物全体が傾いている事と大量の鉄パイプが空から振り落とされた事だけだった。
こんな芸当ができる人間を俺は知っている。折原 臨也は知っている。池袋の住民は知っている。
「イイイイイイイイイイイイザザザザザザザザャアアアアアアアッ!!!!!!!!!!」
金髪のバーテン服ーーーーーー高そうなサングラスと車を持ち上げるその姿。
「待って!待って!待って!」
思考回路は停止した。
「静雄さん!待ってくれ!我慢!我慢!」
ツンツン頭の少年は怒り狂った化物を静止させ言った。
「アンタの友人は洗脳されてる!そんな状態の奴に勝っても虚しいだけだ!」
「………………・・・・・・」
「なら、ここは俺の出番だ」
ツンツン頭の少年は右拳を前に、力を込め走った。
折原 臨也の身体は動きを再開する。
地面に転がったナイフを持ち、ナイフを首元に突き刺す――――――――――5秒前。
ナイフが突き刺されるまで―――――――――――――3秒前。
ナイフが頚動脈を突き刺すまで―――――――――――――1秒前。
「まずは―――――――――」
死の直前、折原 臨也は確信した。
ツンツン頭の少年は奇跡の拳だと。状況を打開する悪魔の拳だと。
さぁ、syo-taimuだ!見せてくれ、その奇跡を特別な力を!
刹那の時間を折原 臨也は楽しんだ。死ぬ・・・・・・死ぬ直前と解っても彼は微笑んだ。
子供の無邪気な笑顔で、最高の笑顔で、悪魔の様な笑顔で。
「その幻想を――――――――――――」
「ぶち壊す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
―――――――――痛ってぇぇぇぇ。
アゴの辺・・・・・・痛いんだけど。鼻血、出てるんですけど?
記憶が飛んでるね。殴られたのかな?まぁ、シズちゃん以外の人間に殴られたのは確かだ。
シズちゃんの拳なら痛いじゃ済まないからね。そもそも痛覚を感じる以前の問題だと思うけど。
バランス感覚を失った体を動かし周囲を見渡すと―――――――――。
「あっりゃりゃ~これはまた随分と派手な光景だねー」
瓦礫の山だ。うん、その言葉以外は当てはまらない程、周囲は瓦礫の山だった。
あぁーちょっと思い出した。確か、仕事の依頼でココに来たんだ。
なんの依頼だったかなーう~ん思い出せない。
ポケットのスマホを取り出し今日のスケジュールを確認しようとするとーーーーーーーーーーーーあれ?スマホの画面バキバキってか壊れてるよ?ねぇ!?壊れてるよね!?
嘘だろ!?壊れてる!?マジで壊れてる!?
折原 臨也は嬉し半分最悪半分ハーフ&ハーフ状態で足元の瓦礫を蹴り飛ばした。
人生で初めてだ!こんな壊れ方するなんて!!!俺は付いてるぞ!うん最高だ!
と思いつつ・・・・・・最悪だースマホ壊れちゃってるよ。
損害賠償で訴えるよ。てか、中身のデータ大丈夫かなー中身さえ無事ならセーフだけど中身のデータもイカれてたらキレちゃうよ俺?
「まぁ、いいか」
とボヤいてると。
バキッ!!!!愉快な音は俺の目の前で響いた。
一瞬なんの音か、躊躇した。一瞬、目を疑った。現実を受け入れられず二度見、三度見すると折原 臨也は。
「はぁ?――――――――――はァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?!?」
携帯紛失だ。
完全な携帯紛失だ。中身以前の問題、スマホ自体の破壊を目の間で確認してしまった。
「いざやーくん」
小石をお手玉の様に空に浮かしつつ化物は歩き、声の覇気を高める。
「てめぇーのお陰でなーいざやーくん」
化物はサングラスを外しギラついた眼光を見せ付け、更なる追い打ちを駆ける。
「不良に絡まれたツンツン頭の糞ガキを助けるはめになったり。
タバコの自販機はぶっ壊れるし。てめぇーが操られたとか乗っ取られたとかで殺す機会をgetしたと思ったら助けたツンツン糞ガキ野郎に邪魔されるしなー全部てめぇーのせぇーだ」
「でも、あのツンツンやるな~ノミ虫野郎をぶっ飛ばすとわな~スッかとしたぜ。
って事でアイツの罪は帳消しだ。お前の罪は倍増だ」
なんて理不尽な世の中なんだろうか。
解ってるつもりだった理解したつもりだった。けど現実は非情だよ、俺は災難だよ。
携帯紛失・・・・・・帰ったら中身のデータのバックアップだ。何故、俺は殴られ、現在に至るのか確認しないと。
産まれたての小鹿の様な足を動かし、折原 臨也は告げた。
「これだからやめられないよ、人間って奴はさ」
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